・関鉄キハ2100形
キハ2102以下2連
常総線開業100周年のヘッドマークを付けて走るトップナンバー編成キハ2102以下2連
2013.11.23 守谷〜新守谷間(開拓踏切付近)にて撮影
 1993年末に登場、1994年1月から営業を開始した関鉄の自社発注車で、久々の完全新造車となっています。20m級車体の3扉ロングシート車の2両固定編成で、奇数番号が下館方、偶数番号が取手方を向いています。1993年度に2101〜04、1994年度に05〜08、1996年度に09〜12と年間4両のペースで新造され、現在12両が在籍しています。このうち01〜04の行先表示器が字幕である他は、全てLED表示器となっています。
 下回りはキハ350形の換装車と同じDMF13HZ形機関ながら330PSで使用し、在来車との混結も考慮し自動空気ブレーキを使用し、変速直結間は手動、2段ある直結同士の切替は自動の方式で登場しました。
 2004年の取手〜水海道間のワンマン化に合わせてドアチャイムと自動放送の追加(運賃表示器や運賃箱などは装備しない)、2014年頃に変直切替の自動化と切替ハンドルの撤去、2015年にキハ2101の車体更新、2016年にキハ2101の機関換装(DMF13HZ→SA6D125-HE2と思われる)と機関ブレーキ常用化改造(キハ2101先頭時のみ)が実施されています。また、キハ5000形の登場以降、全検等での再塗装のタイミングでキハ5000形と同様の塗装に変更されています(キハ2101-2102を除く)。
 キハ2101走行音(ワンマン改造後)[knt21b1a.mp3/2.60MB]
 キハ2100形のトップナンバー、2101の走行音です。2次車以降とはドアエンジンが違っていたりとか、いろいろな差があるわけですが、走行音的には特に違いはありません。取手〜水海道間のワンマン運転開始時にはDMH17系を装備した車両が淘汰された時期でもあり、キハ2300形と合わせて新系列車両の数も確保できており、新形での運用を大幅な速度向上、旧形(DMF13HZ換装済)での運用は小幅な速度向上がなされました。この走行音はちょうどその速度向上がされた直後の時期となります。
 関鉄のキハ2100形以降に登場した2000、2200、2300、2400と5000形まではいずれも新潟エンジンに新潟(現在は日立ニコトランスミッション)コンバータを組み合わせており、同時期に製造されたNDCシリーズの車両と同系統の走行音になっています。
 録音は守谷→南守谷間です。おそらく3ノッチで起動し、すぐに4ノッチにし、変直切替時には一旦ノッチオフしたのか、軽い空噴かしが入り、直結段は3ノッチか4ノッチでの加速と思われます。
 キハ2101走行音(ワンマン改造後、徐行による再加速あり)[knt21b1b.mp3/2.98MB]
 上記と同じキハ2101での録音で、現在はゆめみ野駅となった場所で工事徐行していた頃の走行音です。
 同じ列車での録音ですので、起動時は3ノッチから間もなく4ノッチに、そして変速段での加速途中で3ノッチに落としてからノッチオフ。徐行の速度は50km/hくらいだったと記憶していますが、1分38秒頃の変速段の再加速は徐行区間の中だと思います。そして2分9秒くらいで直結段での再加速をするため空噴かしからの加速となっています。徐行解除後の距離が短すぎるため直結1段で終わりです。
 録音は稲戸井→新取手間です。
 キハ2103走行音(ワンマン改造後)[knt21b1c.mp3/9.60MB]
 1次車のもう1編成であるキハ2103の走行音です。ワンマン化後のためキビキビとした走りが特徴です。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。守谷、新守谷の加速はどちらも起動時から4ノッチで、常に4ノッチでの加速と思われます。小絹からの加速は途中の下り勾配制限をクリアするためか、3ノッチでゆっくりと加速し続けて直結2段まで進んでいます。
 キハ2103走行音(変直自動切替)[knt21c1a.mp3/9.80MB]
 キハ2103での録音ですが、変速段から直結1段への切替が自動化された後のものになります。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。起動加速時は2ノッチから3、4、5ノッチと順に上げていく運転士だったようです。直結1段の加速はほぼフルノッチを使用していると思われます。直結2段に入ってからは少しノッチを絞っていると思われます。小絹から水海道への下り勾配には、直結2段に入ってすぐにノッチオフし、下り勾配が終わってから直結2段での再加速(当然空噴かしあり)をしています。
 キハ2106走行音(ワンマン改造後)[knt21b2a.mp3/6.68MB]
 2次車のキハ2106の走行音です。こちらもワンマン化後のキビキビとした走りです。製造年次に起因する走行音の差はないと思っています。ドアエンジンが違うとか、そういう差はありますが。
 録音は水海道→小絹→新守谷間です。水海道は上り本線からの出発だったので直結1段の終わりまでは4ノッチで加速していたようです。直結2段に進んでから2ノッチくらいでゆっくり加速というか、ほぼ速度維持に行っているように思います。小絹の加速はたぶん全面的に4ノッチだったのだと思います。ワンマン化の前は小絹〜新守谷など変速段で終わることさえあったのに、少しだけとは言え、きちんと直結2段に入るようになったのは大きな変化です。
 キハ2105走行音(変直自動切替・4連)[knt21c2b.mp3/9.66MB]
 2次車のキハ2105の走行音です。変速段から直結1段への切替が自動化された後のもので、当然ワンマン仕様ではありますが、取手花火大会の日の4連運転時の録音です(ちょうど先頭が2105、次が2106、そして2107+2108と、2次車で車号順に並んだきれいな4両編成)。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。そこまでの迫力は感じませんが、加速時間などからは、ほぼ4ノッチ起動で4ノッチのままでの加速なのではないかと思います。駅間が短めの守谷から小絹までの2区間も普通に直結2段まで進んでいます。特に新守谷から小絹ではほとんど惰行時間がないですね。小絹からの加速時は直結2段に入る直前(ギアチェンジのためのエンジンオフ時か?)にノッチオフして下り勾配の速度制限をクリアし、勾配通過後は直結2段からの再加速でした。8分付近からも直結2段での再加速をしていました。
 キハ2108走行音(ワンマン改造後)[knt21b2b.mp3/5.54MB]
 2次車のキハ2108の走行音です。ワンマン化後のためキビキビと走りますが、守谷駅構内がつくばエクスプレス建設のために仮線に移動していたりと、工事徐行のかかった状態だったので急な減速や再加速、出発時に分岐器通過と間違えそうなノッチオフなどが発生していました。
 録音は新守谷→守谷→南守谷間です。徐行絡みのところ以外は、直結1段まではほぼ4ノッチで加速していたのではないかと思います。
 キハ2108走行音(ワンマン改造後、徐行による再加速あり)[knt21b2c.mp3/2.92MB]
 2次車のキハ2108の走行音です。これも?となるかもしれませんがゆめみ野駅建設のための徐行区間があった時のものです。
 録音は稲戸井→新取手間です。一度ストレートに直結2段に入るところまで加速し、ノッチオフとともに減速し、直結1段での再加速(速度維持)をし、徐行区間を抜けたらそのままノッチを上げて加速という流れのようです。さすがに再度直結2段までは上がりませんね。ゆめみ野駅ができずに、工事にも入らずにワンマン化ダイヤになっていたらここも余裕で直結2段に入る区間だったと思うので、残念なところです。
 キハ2108走行音(変直自動切替)[knt21c2a.mp3/5.17MB]
 2次車のキハ2108の走行音で、変直切替が自動化された後の録音です。
 録音は水海道→小絹間です。この区間の走り方は運転士やダイヤによっていろいろなパターンがあって、この時は3ノッチでの加速で直結1段の途中まで加速し、車両基地付近までは惰行で流し、その後直結1段から再加速し、直結2段まで上げ、上り勾配を加速しながら駆け上がっていくような走り方でした。再加速もほとんど3ノッチくらいだと思います。
 キハ2109走行音(異音車)[knt21a3a.mp3/6.87MB]
 3次車のキハ2109のワンマン化前の走行音です。録音した頃はこの編成だけ甲高い異音を発する状態だったようです。ワンマン改造前のためドアチャイムや自動放送がありません。また、ゆっくりとした走りですし、南水海道(信)への一旦停車も懐かしいです。
 録音は水海道→南水海道(信)→小絹間です。水海道からの加速は変速段のみ、信号所からの加速はほとんど常時3ノッチだとは思いますが、ひょっとすると直結1段の間だけ4ノッチだったのかも、とも思える加速感です。
 キハ2110走行音(異音車)[knt21a3b.mp3/8.96MB]
 同じく3次車のキハ2110です。キハ2109と同じ日の録音で、こちらも異音車でした。
 録音は新守谷→小絹→南水海道(信)→水海道間です。基本的に加速は全て3ノッチのように思います。新守谷→小絹は直結1段まで、小絹→信号所は直結2段まで、信号所→水海道は直結1段までの加速でした。
 キハ2109走行音(ワンマン改造後)[knt21b3a.mp3/4.94MB]
 3次車のキハ2109のワンマン化後の走行音です。上2つで紹介している異音車でしたが、この頃にはすっかり元通りになっていました。
 録音は小絹→水海道間です。たぶん4ノッチくらいで直結2段まで加速し、下り勾配のところで一旦ノッチオフし、下りきってから直結2段からの再加速となっています。
 キハ2110走行音(ワンマン改造後、空噴かしあり)[knt21b3b.mp3/9.49MB]
 3次車のキハ2110のワンマン化後の走行音です。運転士の癖だとは思いますが、変直切替の時にノッチオフするとこのファイルのように空噴かしが入ります。最後の区間は空噴かしが一瞬で聞き取りにくいですが。
 録音は水海道→小絹→新守谷→守谷間です。ほとんどの加速が4ノッチだと思います。水海道→小絹間では一度直結1段の途中でノッチオフし、車両基地の脇を通過後に直結1段から再加速するパターンでした。
 キハ2112走行音(変直自動切替)[knt21c3a.mp3/10.8MB]
 3次車のキハ2112の、変直自動切替への改造後の走行音です。
 録音は水海道→小絹→新守谷→守谷間です。水海道からの加速はポイント通過のための変速段でのノッチオフがあり、その後の再加速はおそらく4ノッチで直結1段の最後まで進み直結2段に入った後は2ノッチ、車両基地付近で一度ノッチオフし、再加速は直結1段の最後の頃からのため特大の空噴かしが入り、3ノッチくらいでゆっくりと加速しています。小絹の加速は5ノッチ、新守谷の加速は4ノッチと思われますが、キハ2000形ほどはっきりと分からないんですよね…。
 
 キハ2102走行音(変直自動切替・排気ブレーキ)[knt21c1b.mp3/7.23MB]
 キハ2101がコマツ製機関に換装された後のキハ2102での録音です。キハ2101が先頭の時にはこの録音のように排気ブレーキが効くため、キハ5000形に乗っているかのような状態になります。キハ2101は変速段まで戻るようですが、キハ2102は5000形と同じように直結の2段のブレーキだけになります。
 録音は新守谷→小絹→水海道間です。起動時は3ノッチ起動で間もなく4ノッチ、直結段もほぼ4ノッチでの加速と思われます。小絹から水海道に向かう際は直結1段の最後まで加速して下り勾配制限をクリアし、その後に直結2段からの再加速をしています。2回の減速はどちらも直結2段の排気ブレーキから立ち上がり、間もなく大きな空噴かしをして直結1段に切り替わっているものと思います。
 キハ2101走行音(コマツ)[knt21d1a.mp3/4.81MB]
 コマツ製エンジンに換装された後のキハ2101の走行音です(キハ2101のみ換装時)。コマツエンジンと言えば、個人的には籠もった音がするイメージなのですが、キハ2101やキハ5010形で乗る限りではクリアな雰囲気で悪くないですね。でも新潟製の方がしっくり来ますが。
 録音は小絹→水海道間です。起動加速時はおそらく3ノッチからすぐ4ノッチに上げていて、直結段で5ノッチを使っていると思います。直結2段では2ノッチくらいに絞って下り勾配制限をクリアし、その後も同じノッチのままでゆっくりと加速していたようです。減速時は直結1段に入った時に空噴かしから一時的に加速側に振れて間もなく減速するような感じがあり、ここが新潟エンジンと大きく異なります(JR四国の気動車でも排気ブレーキ立ち上がり時に同じ傾向あり)。40km/h以下くらいでは変速段でブレーキがかかるのはこの車両の大きな特徴で、他では聞いたことがありません。停車直前まで変速機の音が聞こえます。
 キハ2101走行音(コマツ)[knt21d1b.mp3/8.40MB]
 同じキハ2101で、少し長い区間の録音です。
 録音はゆめみ野→稲戸井→戸頭→南守谷→守谷間です。新取手かゆめみ野に停車中に何かが起きたのか、数分遅れになっていたため、普段は直結1段で終わってしまうような区間(ゆめみ野〜南守谷の各区間)でも一部直結2段まで加速していました。ほとんどの加速が4ノッチか5ノッチなのではないかと思います。
 キハ2102走行音(コマツ)[knt21d1c.mp3/9.47MB]
 コマツ製エンジンに換装されたキハ2102での録音です。新潟やコマツのエンジンの場合、左側が動台車、右側がエンジンになるような位置でいつも録音するのですが、この時は逆側に乗っていました(要は、ベストポジションに先客がいたのですが…)。
 エンジン音はキハ2101と特に変わりないと思いますが、減速時の設定が変更されたようで、直結2段から直結1段の排気ブレーキのみ使用され、変速段を使ったブレーキは取りやめになったようです。キハ2101も残念ながら同様です。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。起動の瞬間こそ2ノッチか3ノッチのようですがすぐにノッチを上げてほぼフルノッチで加速していると思われる雰囲気です。排気ブレーキの立ち上げ時に空噴かしの後で一時的に加速側に振れてる雰囲気もキハ2101と同様ですね。小絹の加速時は直結1段の途中でノッチオフして下り勾配制限をクリアし、直結2段から再加速をしていました。7分50秒付近ではもう一度直結2段での再加速があります。水海道駅に向かっての排気ブレーキによる減速が8分35秒過ぎからになります。新守谷や小絹への減速と比べてゆっくりとしたブレーキになっています。
・その他の写真
 1次車のもう1編成、キハ2103以下2連です。幌付先頭車側からの撮影で、5000形に準じた新塗装に変更された車両になります。
 2016.8.13 守谷駅にて撮影
 2次車のキハ2106以下2連で、登場時の塗装だったころの写真です。
 2007.12.31 守谷〜新守谷間(開拓踏切付近)にて撮影
 2次車のキハ2107以下2連で、キハ5000形と同様の新塗装に変更された後の写真です。幌付の先頭からで、夕暮れ時のいい色の写真にもなっているかと思います。
 2016.8.13 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 3次車のキハ2110以下2連と2次車のキハ2106以下2連を連結した4両編成で、全て新塗装車の編成です。発車直後なので豪快に排気ガスが上がっています。
 2016.8.13 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 ラストナンバーとなるキハ2112以下2連です。登場時の塗装の頃の撮影です。割と早い時期に新塗装化された車両だったと記憶しています。
 2004.3.6 守谷〜新守谷間(開拓踏切付近)にて撮影
 1次車のキハ2101から2102に向かっての室内です。登場当初は下館方の先頭車には優先席が設定されていなかったようです。2次車以降と比べてドアエンジンが大きいのも特徴です。
 2004.4.6 取手駅にて撮影
 3次車のキハ2109から2110に向かっての室内です。2両編成の下館方先頭車には前寄り(写真の右手前)に優先席が設置されており、元々はこのような薄紫色のモケットが使われています。
 2016.11.3 取手駅にて撮影
 機関換装されたキハ2101は室内も更新工事が行われました。と言っても、確かLED照明になったと思うのですが、その他には目立った変化がないみたいですね…。
 2017.2.25 水海道駅にて撮影
 キハ2102の機関換装後に撮影した室内です。こちらも2101と同様の更新工事をしていると思います。ドア付近の足元に黄色の滑り止めが施工されたのが特徴と言えそうです。同じ時期にはキハ2101にも施工されていました。
 2019.4.12 水海道駅にて撮影
 こちらは何となく写してみたキハ2108の屋上の様子です。結構すっきりとしているものですね。
 1999.6.13 新守谷駅にて撮影
 キハ2103の冷房装置です。特に書くことはないです。
 1999.6.13 新守谷駅にて撮影
 キハ2102のエンジンです。登場時はこのように、シリンダヘッドの手前をクランク状の配管が通っていました。いつの間にか配置が変更されているようです。
 2004.3.23 新守谷駅にて撮影
 キハ2109のエンジンです。3次車になりますが、登場時はこの形態ですので1次車との差も見られません。
 2005.12.24 水海道駅にて撮影
 キハ2105のエンジンで、機器配置や配管等がキハ2300・2400形と共通になってからの写真です。
 2017.2.25 水海道駅にて撮影
 キハ2101の換装後のエンジンです。コマツ製で、後に登場するキハ5010形と同様のものになっているようです。
 2017.2.26 新守谷駅にて撮影
 キハ2105の台車です。どことなく頼りなさを感じてしまう台車ではありますが、これでもそう悪くはない乗り心地が確保されています。
 2017.2.25 水海道駅にて撮影

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