・関鉄キハ2200形
キハ2201
筑波山がよく見える場所を走行する登場時塗装のキハ2201
2007.12.31 玉村〜宗道間にて撮影
 1997年登場の、常総線水海道以北ワンマン運転化用の車両です。竜ヶ崎線とは異なり、車内で運賃を収受する方式のため、運賃箱、料金表などが装備され、ドア配置はJR四国1000系のように両端は片開き、中央は両開きという変則的なものになっています。
 下回りは先に登場したキハ2100形・2000形と同一で、330PSのDMF13HZ形機関を装備し、在来車との混結も考慮し自動空気ブレーキを使用し、変速直結間は手動、直結同士の切替は自動の方式となっています。
 キハ5010形登場後のダイヤ改正までの間、時刻表上では取手〜下館間の直通列車のようになっていても、実際には水海道で車両交換を行っているため、この車両が上り列車に充当されるときは「水海道乗換取手」のスクロール表示がなされています。現在では日中を中心に取手口も単行運用となり、全線直通の列車が多くなりました。
 1997年と1998年に各2両ずつの、計4両が製造されました。キハ2100形と同様、キハ5000形登場後に順次キハ5000形と同様の塗装に変更されています。
 キハ2201走行音[knt22a1a.mp3/6.77MB]
 1次車キハ2201の走行音です。取手〜水海道間のワンマン運転化に合わせて常総線全体の速度向上が行われており、この走行音はその後の録音になります。キハ2100形と同じ自動空気ブレーキの車両であり、下り列車では先頭寄りにエンジンがあるため、ブレーキ弁のエアー音に続いてブレーキシューの音が聞こえてくるのがわかると思います。
 録音は下妻→大宝→騰波ノ江間です。カーブが多めで北部区間の中では駅間も短い方であり、最初の区間はたぶん3ノッチで直結1段止まり、後の区間は変速段が4ノッチで直結段が3ノッチと思われ、直結2段に入って少し加速したところで終了という走り方でした。
 キハ2201走行音(変直自動切替)[knt22b1b.mp3/6.78MB]
 1次車キハ2201の、変直自動切替化後の走行音です。最初の2区間は駅間距離が短いために直結1段止まり、最後の1区間は直結2段まで進みます。錯覚かは不明ですが、2100形よりも直結2段に進むまでにやたら時間がかかるような…。
 録音は稲戸井→戸頭→南守谷→守谷間です。南守谷から守谷にかけて、確か70km/h制限のカーブが長く続いているので直結段の加速は緩いノッチで、直結2段に進んでも間もなくノッチオフしてしまいます。代わりに、前半の2区間は4ノッチか5ノッチかは不明ですが力強い加速をしています。
 キハ2202走行音[knt22a1b.mp3/2.38MB]
 同じく1次車のキハ2202の走行音です。こちらも常総線全体の速度向上後の録音です。
 録音は中妻→北水海道間です。発車時は4ノッチで起動していると思いますがポイント通過のため変速段で一度1ノッチに戻し、ポイント通過後に再度4ノッチで加速していると思います。その後も4ノッチ維持で直結2段まで進めているようです。
 キハ2202走行音(変直自動切替)[knt22b1a.mp3/2.81MB]
 1次車キハ2202の、変直切替自動化後の走行音です。
 録音は守谷→南守谷間です。常に3ノッチか4ノッチか、という加速だと思うのですが、なぜかキハ2200形だけ音の迫力の割に加速時間が長いような…、気のせいでしょうかね。
 キハ2203走行音(変直自動切替)[knt22b2a.mp3/7.10MB]
 2次車キハ2203の、変直切替の自動化後の走行音です。年々取手〜水海道の単行運転が増加していて、これも水海道発取手行での録音になります。2014年頃に実施された変直切替操作の自動化後の録音になります。音への影響は、運転士による変直切替操作の速度の違いがなくなるとか、その程度ですが…。
 録音は水海道→小絹→新守谷間です。水海道発車時は3ノッチ起動でポイント通過のために一旦1ノッチまで絞り、通過後に再度3ノッチに上げてそのまま直結2段まで加速してノッチオフ。そして車両基地通過の辺りから再度特大の空噴かしと直結1段からの再加速をしています。再加速もたぶん3ノッチくらいだと思いますが、小絹に向けて上り勾配を進む途中で2ノッチに落としていそうです。小絹の加速は起動時が4ノッチですぐに5ノッチに上げていそうな雰囲気です。直結段は4ノッチくらいではないかと思います。ここでもしっかり直結2段まで加速しています。
 キハ2203走行音(変直自動切替)[knt22b2c.mp3/11.0MB]
 同じキハ2203の、変直切替の自動化後の走行音です。こちらは本来のキハ2200形のホームグラウンドとも言える、北部ワンマン運転区間での録音です。
 録音は下妻→宗道→玉村→石下間です。ほとんどの加速が4ノッチくらいだと思われます。下妻から宗道ではほぼ90km/hまで加速しているのではないでしょうか。玉村からの加速時は分岐器の制限を受けないストレートな加速です。どの区間も直結2段まで加速しています。
 キハ2204走行音(変直自動切替)[knt22b2b.mp3/10.00MB]
 2次車キハ2204の走行音です。こちらも変直切替操作の自動化後の録音です。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。各駅とも起動時から直結1段での加速は4ノッチを使っていると思われます(その割に直結1段の所要時間が長い気がするのですが…)。小絹の加速では直結2段に入ってすぐにノッチオフして下り勾配に入り、下りきってから小さな空噴かしと直結2段からの再加速をしています。
 南石下到着時の自動放送[knt2200c.ra/56.6KB]
 なぜか南石下だけイントネーションが妙なので載せてみました。一度自動放送の内容が一新されたようにも感じるのですが(記憶違いかもしれませんが)この部分は放置されたみたいです。途中しばらく乗りに行かなかった時期があるのではっきりとは分かりませんが、水海道以南のワンマン化あたりのタイミングで修正されたのではないかと思います。
・その他の写真
 1次車のキハ2202の新塗装化後で、クリーニング店の広告車となった状態の写真です。キハ2201も同様になっています。茨城県内のひたちなか海浜鉄道や鹿島臨海鉄道にも同様のラッピング車があって、目立つんですよね…。
 2017.2.26 守谷〜新守谷間(開拓踏切付近)にて撮影
 同じくキハ2201のクリーニング店の広告車となった状態の写真です。こちらは下館方からの、幌付の側の写真となります。
 2019.4.13 水海道〜北水海道間(渕頭(小)踏切付近)にて撮影
 新塗装となった後のキハ2203です。
 2016.8.13 水海道駅にて撮影
 2次車キハ2204で、登場時の塗装の時の写真です。キハ2200形の中ではこの1両だけが旧塗装の状態で2019年夏の時点では目撃済です。
 2016.8.13 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 1次車キハ2202の室内です。キハ2100形と比べて窓の並びが不揃いな場所があるのと、両端のドア近くに整理券発行機があり、乗務員室仕切りには運賃箱も設置されているのが目立ちます。優先席は当初は薄紫色のモケットでしたが、いつの間にか青のモケット(5000形の通常の席と同じ?)に交換されているようです。
 2016.8.13 水海道駅にて撮影
 キハ2203のエンジン付近の写真です。キハ2100形と2000形、そしてこの2200形までは全て同一と思われる機器配置のようです。2300形では大きく変わったわけですが。
 1999.10.9 下館駅にて撮影
 キハ2203のエンジンです。タイミングは不明ですが周辺の機器配置や配管等がキハ2300・2400形と同等に変更された後の撮影になります。
 2016.8.13 水海道駅にて撮影
 キハ2203の台車です。キハ2100形から2400形まで共通で採用されています。
 2016.8.13 水海道駅にて撮影

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