・関鉄キハ2300形
キハ2301以下4連(2301+2302+2309+2310)
取手花火大会に合わせて増結運転中のキハ2301以下4連(2301+2302+2309+2310)
2016.8.13 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 1999年度の新車で、2000年1月の落成となっているようです。4両が製造され、2100形以降の車両の設計を踏襲しながらも、関鉄では初めての電気指令式ブレーキや、変直切替の全自動化など、新機軸を取り込んだ車両となっています。
 車体の寸法、ドアや座席配置などはキハ2100形と基本的に同じで、エンジンや変速機も設定の違いだけで互換品が採用されています。ブレーキ方式が自動空気ブレーキから電気指令式ブレーキになったことでキハ2100形やキハ2200形及びそれ以前の在来車両との混結ができなくなりました。
 1999年度と2000年度に各4両、2002年度に2両の計10両が製造されました。2002年度の2両はワンマン化準備工事済での入線となったようです。その後、2002〜2003年度に全車のワンマン対応改造(ドアチャイムと自動放送装置取付)が行われました。
 キハ2303走行音[knt23a1a.mp3/9.84MB]
 1次車のキハ2303の、ワンマン改造前の走行音です。この時点ではドアチャイムなしで、ダイヤも在来車との共通運用のためゆっくりとした走り方です。
 録音は南水海道信号所→小絹→新守谷→守谷間です。水海道駅を4連で出発し、南水海道信号所で後ろ2両を切り離したところからの発車になります。最初の起動はたぶん2ノッチだったのでしょう。ポイント通過後の再加速は3ノッチで、そのまま直結1段の途中まで加速してノッチオフしてしまいます。小絹の手前で上り坂で速度が落ちたせいか、少しだけ変速段で再加速しています。小絹発車時は4ノッチで加速していると思うのですが、変速段だけの一瞬の力行で終了でした。新守谷発車時も最初は4ノッチで加速しているように思いますが、途中で3ノッチに絞っている感じがします。こちらも直結1段の途中までの加速でした。
 キハ2304走行音(空噴かしあり)[knt23a1b.mp3/3.57MB]
 ワンマン改造前の走行音で、変直自動切替の車両であるにも関わらず、なぜか変直切替時に空噴かししている走行音になります。自動切替のタイミングでノッチを緩める運転士は各社でよく見かけるのですが、そのような操作をした時に誤ってノッチオフしてしまったんでしょうかね。
 録音は南水海道信号所→小絹間です。ほとんど3ノッチでの加速で、直結2段まで進んでいます。
 キハ2302走行音(ワンマン改造)[knt23b1a.mp3/12.4MB]
 1次車キハ2302のワンマン改造後の走行音です。車両の個体差なのか、起動の瞬間はエンジン音がすごく響いています。その他、基本的な走行音はキハ2100形等と同じです。
 録音は水海道→小絹→新守谷→守谷→南守谷間で、ちょうど直結2段まで進みやすい区間を続けて録音したものです。水海道発車時は2ノッチで起動し、途中で4ノッチに上げていると思われます。直結段は常に3ノッチでの加速と思われ、そのまま直結2段に進み、小絹付近の上り勾配までじわじわと加速していました。小絹から守谷の各駅の加速は4ノッチ起動で少ししてから5ノッチに上げ、変直切替時は少し緩めている雰囲気がありますが、直結1段を5ノッチ、直結2段は適宜緩めて速度維持を図っているように感じられます。
 キハ2303走行音(ワンマン改造)[knt23b1b.mp3/15.0MB]
 1次車キハ2303のワンマン改造後の走行音です。キハ2302ほどは起動時の響きはないようです。
 録音は戸頭→南守谷→守谷→新守谷→小絹→水海道間です。4ノッチで起動し、間もなく5ノッチに上げて変速段を加速し、直結1段では4ノッチあたりで加速していたのではないかと思います。最初の区間は駅間が短いので直結1段で終了で、他は全て直結2段まで加速しています。最後の区間は一度直結1段の終わり頃にノッチオフし、下り勾配の後で直結2段からの再加速をしています。
 キハ2304走行音(ワンマン改造)[knt23b1c.mp3/9.58MB]
 1次車キハ2304のワンマン改造後の走行音です。
 録音は水海道→小絹→新守谷→守谷間です。水海道発車時は2ノッチで起動しポイント付近で一度ノッチオフし、ポイント通過後は3ノッチで再加速を始めて間もなく4ノッチに、直結1段では4ノッチ、直結2段では3ノッチくらいで小絹付近の上り勾配までじわじわと加速していたのだと思います。小絹と新守谷の加速は3ノッチ起動から4ノッチに上げ、直結1段を5ノッチで加速したのではないかと思います。直結2段に入ってからはノッチを緩めているようです。
 キハ2304走行音(ワンマン改造)[knt23b1d.mp3/9.69MB]
 1次車キハ2304のワンマン改造後の走行音です。
 録音は水海道→小絹→新守谷→守谷間です。水海道発車時は4ノッチでポイントの制限を受けない2番線発のためストレートに直結2段まで加速しています。車両基地付近の通過時は直結2段で1ノッチに絞って少し速度を落とし、車両基地の分岐器付近からは再加速しています(3ノッチ?)。90km/h近くまで上げたところでノッチオフして後は流している感じです。小絹と新守谷の加速はほぼ全て4ノッチではないかと思います。この2区間は直結2段に入って間もなく加速を終えています。
 キハ2305走行音(ワンマン改造・4連)[knt23b2a.mp3/3.06MB]
 2次車キハ2305の4連運転時の走行音です。ワンマン改造後のためドアチャイムがありますが、車掌乗務で自動放送は使っていません。取手〜水海道間のワンマン運転開始後の録音ですが、この時点では4連の時間帯は速度向上していないか、またはそれほど速くなっていないダイヤだったため、直結1段止まりでした。
 録音は守谷→南守谷間です。常に3ノッチの加速だったものと思います。
 キハ2307走行音(ワンマン改造)[knt23b2c.mp3/7.93MB]
 2次車キハ2307のワンマン改造後の走行音です。取手〜水海道間のワンマン運転開始後の録音ですが、所要時間の長い列車だったようで、ゆっくりとした走り方です。
 録音は水海道→小絹→新守谷間です。水海道発車時は2ノッチ起動で、自動放送の日本語部分が終わったあたりで3ノッチに上げていたのではないかと思います。その後もおそらく3ノッチ維持で直結2段までの加速をしてるようです。小絹発車時は3ノッチからすぐに4ノッチに上げての加速だと思いますが、残念ながら変速段だけでの加速でした。
 キハ2308走行音(ワンマン改造)[knt23b2b.mp3/11.5MB]
 2次車キハ2308のワンマン改造後の走行音です。取手〜水海道間のワンマン運転開始後の録音ですが、所要時間の長い列車だったようで、ゆっくりとした走り方です。
 録音は水海道→小絹→新守谷→守谷間です。水海道発車時は2ノッチ起動で構内を抜けたくらいで3ノッチに上げ、変直切替後も3ノッチを維持していたと思われます。そのまま直結2段までゆっくりと加速していました。小絹に向かって上り勾配を通過したところで工事徐行がかかっており、一旦かなり減速し、変速段で再加速をします(ほとんど走り出すのと同じくらいのような…)。小絹や新守谷の発車時は3ノッチ起動で途中4ノッチを使ったりもしているようですが直結1段までしか加速してくれませんでした。
 キハ2308走行音(ワンマン改造)[knt23b2d.mp3/10.0MB]
 同じくキハ2308のワンマン改造後の走行音です。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。守谷と新守谷の発車時は4ノッチ起動で間もなく5ノッチに上げていると思われます。20秒を少し超えるくらいで変速段を終えているあたり、たぶん間違いないです。少なくとも直結2段に進むところまではフルノッチを継続していたものと思います。小絹発車時は4ノッチでの加速で直結1段の終わりくらいまでの加速のようです。下り勾配制限を惰行でクリアし、その後直結2段からの再加速を少しだけしています。7分30秒付近からは再度直結2段での再加速をしています。
 キハ2310走行音(4連)[knt23b3a.mp3/8.10MB]
 当初からワンマン対応(準備車とされてたようですが)の3次車キハ2310の走行音です。水海道以南のワンマン運転開始前で、かつ4連運転での録音になります。在来車との共通運用が前提のダイヤの時代ですのでゆっくり走っています。
 録音は戸頭→南守谷→守谷→新守谷間です。最初の区間は2ノッチ起動ですぐに3ノッチ、他の駅は全て3ノッチ起動で常に3ノッチでの加速だと思います。この頃のダイヤで在来車やキハ2100での運用であれば、戸頭→南守谷では変速運転で終わってしまうところですが、さすが変直自動切替なだけあって、ゆっくり走るにしても強制的に直結1段に進段しています。
 キハ2309走行音[knt23b3b.mp3/9.79MB]
 3次車キハ2309の走行音です。水海道以南ワンマン化後の高速運転ダイヤ(と言っても少し遅めのスジのようですが)での録音です。
 録音は守谷→新守谷→小絹→水海道間です。各駅の起動時は2ノッチで間もなく3→4ノッチと進段し、直結1段までは基本的に4ノッチで加速しているものと思います(守谷と新守谷で使ってる段数違うかもしれませんが)。守谷と新守谷の加速はストレートに直結2段まで、小絹の加速は一度直結1段の最後辺りでノッチオフし、下り勾配通過後に直結2段から再加速しています。この時は更に車両基地付近でも直結2段からの再加速をしていました。また、変速段や直結1段の最後の方になると共振しているかのような音が入りますね。
 キハ2310走行音[knt23b3c.mp3/5.36MB]
 3次車キハ2310の走行音です。水海道以南ワンマン後の録音です。
 録音は水海道→小絹間です。起動時は2ノッチから間もなく3ノッチに上げ、ポイント通過時に2ノッチに絞り、ポイント通過から少し経って3ノッチに戻しそのまま直結1段へ。直結1段が終わり直結2段に切り替わる瞬間に2ノッチ(または1ノッチ?)に絞ったらしく、ここで空噴かしが入り再度直結1段に戻り、3ノッチくらいに上げて加速後に直結2段に進むという、変わった動きをしていました。
・その他の写真
 1次車キハ2303以下2連とキハ2301以下2連の計4両編成です。登場からそれほど経っていない頃の撮影です。
 2003.7.17 新守谷駅にて撮影
 1次車のキハ2303以下2連で、新塗装化後で「新元号 令和」ヘッドマークを取り付けた状態の写真になります。キハ2300形に関しては2017年あたりから徐々に新塗装化の波がやってきた感があります。
 2019.5.5 小絹〜水海道間(高野1号踏切付近)にて撮影
 同じ編成の反対側で、キハ2304以下2連です。両先頭車で異なる「新元号 令和」ヘッドマークを掲げていました。
 2019.5.5 小絹〜水海道間(不動橋踏切付近)にて撮影
 2次車のキハ2305以下2連と3次車キハ2309以下2連の計4両編成です。前2両だけ新塗装化後の撮影で、「夏のお出かけキャンペーン」なるヘッドマークが付いていました。トップ写真とは別の年の取手花火大会の日の4連運転の写真になります。最後尾のキハ2310にも同じヘッドマークが付いていました。
 2019.8.10 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 2次車のキハ2308以下2連と1次車キハ2304以下2連の計4両編成です。トップの写真と同じく取手花火大会の日の撮影で、駅発車の瞬間のため排気ガスが上がっています。
 2016.8.13 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 ラストナンバーとなる3次車キハ2310以下2連です。
 2013.11.23 守谷〜新守谷間(開拓踏切付近)にて撮影
 キハ2304からキハ2303に向かっての室内です。基本的にはキハ2100形の流れを踏襲していて、赤系のシートモケットになっています。常磐線沿線民としては415系1500番代に近い雰囲気に感じます。
 2016.11.26 取手駅にて撮影
 キハ2308から併結相手のキハ2305+2306に向かっての室内です。登場から日が浅い時期の撮影で、右手前の優先席のシートモケットが薄紫色なのが目立ちます。
 2004.5.6 取手駅にて撮影
 キハ2310のエンジンです。2300形のエンジンをデジカメで撮ったのはこれが一番古かったみたいです。
 2008.11.1 水海道車両基地にて撮影(一般公開時)
 キハ2306のエンジンです。新塗装化されたばかりの撮影で、つまりは検査上がりのきれいな状態ということになります。特に途中での変化はないものと思っています。
 2017.2.25 水海道駅にて撮影
 キハ2305の台車です。こちらも検査上がりのきれいな状態での撮影です。気動車の台車を写す時はエンジンのシリンダヘッドが見えている向きでそのまま横に移動して、と行くのですが、今回は2306のエンジンを写した後、隣のキハ2305に来ていますので、この台車の左側にエンジンがある位置関係になります。
 2017.2.25 水海道駅にて撮影

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