・京王電鉄6000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
デザイン変更前の標準的なスタイルだった地下鉄直通車6783以下8連
デザイン変更前の標準的なスタイルだった地下鉄直通車6783以下8連
2002.6.9 京王線仙川駅にて撮影
 1972(昭和47)年、京王帝都電鉄(当時)初の20m車として登場しました。車体は都営新宿線との乗入れに対応した寸法で、新製時から冷房装備、電気指令式ブレーキにワンハンドルマスコンとこの時代の車両としてはなかなか進んだ装備となっていました。
 制御方式は初期車は抵抗制御、1974年以降の車両は回生ブレーキ付の界磁チョッパ制御となっていますが、前者は1999年頃までに廃車となっていたようです。
 最盛期には3+5両分割の0番代、京王線内用8両固定の10番代、5扉車の20番代、地下直通用の30番代を合わせて304両が在籍しました。営業車としては2011年に全廃され、その後も電動貨車(デワ600形)への改造車がしばらく残りましたが、こちらも2016年に廃車となりました。
 走行音[ko6kfa.mp3/1.69MB]
 界磁チョッパ制御車の走行音です。東急8000系あたりと同じタイプで、上がり方がゆっくりになっているようには思います。高速域は東急8000系と比べたらだいぶ静かだとは思います。ちなみにこの6000系では京王線内専用車の中に5M3Tや3M2Tの編成があり、これらには1M方式の電動車も組込まれるわけですが、永久直列の配線にすることでユニット式の車両と同じモーターを使用できるようにしているようです。
 それから、初期車は抵抗制御方式だったわけですが、これも録音はありません。直流モータの車両を録音するようになった頃には引退済でしたので。
 録音は京王線千歳烏山→仙川間です。
 走行音(異音車)[ko6kfb.mp3/3.42MB]
 こちらは以前から公開していた音ではありますが、実は結構な異音車だったようです。
 録音は京王線つつじヶ丘→仙川→千歳烏山間です。
 走行音[ko6kfc.mp3/3.95MB]
 同じく界磁チョッパ車の走行音です。区間の違いのみで、特に走行音の差異はないと思います。
 録音は京王線聖蹟桜ヶ丘→中河原→分倍河原間です。
 走行音(1M車)[ko6kfd.mp3/4.34MB]
 こちらは新宿方の先頭電動車で、1M方式となっている6400形の走行音です。もちろん上り列車で録音して、この車両が先頭となっている状態です。2両ユニットの車両と比べると、制御段数が直列14段・並列11段+弱め界磁から直列14段+弱め界磁のみになるなどの違いがあります。ただ、モータ形式が同じなので、直並列切替がないことと、回生失効速度が高いことくらいしか音の違いに至る要素がないうえ、2両ユニットの車両でも直並列切替の音がほとんど分からないため、結局は回生ブレーキの失効速度がかなり高くなってしまったくらいしか違いは分からないようです(この差はかなりのインパクトですけどね…)。
 録音は相模原線南大沢→京王堀之内→京王多摩センター間です。
・その他の写真
 6711以下8連です。地下鉄には乗り入れない、5M3T編成の中でも初期の編成で、2001年1月(撮影の数日後らしい)に廃車となっています。もっと古ければ車号の字体も京王らしい、もっと角張ったフォントだったと思いますが、その時代の写真は持ってないですね…。
 2001.1.21 京王線下高井戸駅にて撮影
 6772以下4連です。1991年に5扉車5連×4編成が製造されましたが、2000年には2編成が4扉化改造を受け、写真の6722Fは4連化の上(5扉のまま)ワンマン改造を行い動物園線用となりました。この編成からは1M車として使用されている6122号車が抜き取られ、本線用で5扉のままとなっている6721Fに組み込まれこちらは6連となっています。
 2001.1.21 京王線高幡不動駅にて撮影
 6789以下8連です。京王ではTc車の車号100代は「7」、地下乗り入れ車には編成番号30番代が振られていて、更に八王子・橋本方の先頭車には+50番がされますので、6000系では6789という車号も存在しました。7000系だと7777なんて車号があるんですがね。
 この6789号車は、6769号車として1978年10月に製造され、1979年11月に6789に改番され、2008年3月に廃車されたとの記録になっています。当然ながら末期は塗装変更も施されていたはずです。
 1999.11.7 京王線笹塚駅にて撮影
 6415以下2連と9000系9704以下8連との併結列車です。6000系は9000系に追われるように数を減らしていったのですが、9000系登場後は9000系に6000系2連を増結した10連での特急系の運用ができて、ちょっと皮肉な感がありますね。旧色、新色のどちらとも併結運用の実績があります。
 2002.6.23 京王線千歳烏山駅にて撮影
 新塗装化後の6416以下2連と6707以下5連の7両編成です。後ろの編成は、8000系登場前に活躍した5+3両の分割特急に使用されていた車両の生き残りで、この写真の後、2004年に引退し、一部車両が電動貨車のデワ600形となったそうです。前の2連は2011年まで活躍を続けたそうです。
 2002.6.23 京王線千歳烏山駅にて撮影
 5扉車として新造された後、4扉化と新塗装化がされた6773以下5連と、通常の2連である6863以下2連の7両編成です。元5扉の6000系は戸袋窓がないままであることが大きな特徴です。
 2002.6.23 京王線千歳烏山駅にて撮影
 5扉車で新塗装化された後の6771以下6連です。6721編成から中間車を1両編入し、6両編成として相模原線内の区間運用を中心に使用され、2007年に廃車されています。製造が1991年ですから、かなりの短命車両だったと言えるのではないでしょうか。
 2005.2.13 相模原線京王稲田堤駅にて撮影
 5扉車である6772号車の室内です。車内の配色などは一般車と特に変わらなかったように記憶しています。
 2004.6.5 京王線高幡不動駅にて撮影

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