・東京メトロ17000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
17102以下10連
17102以下10連
2021.7.16 東急東横線自由が丘駅にて撮影
 2020年に登場し2021年2月に営業運転を開始した、有楽町線、副都心線向けの車両です。1974年の有楽町線開業当初から使用されてきた7000系の置き換えを目的としての投入となりました。
 車体は20m4扉のアルミ製で、東京メトロへの移行後初めての新形式であった10000系をベースとしつつも、近年の13000系などから幕板部のラインカラーなどのデザインを踏襲しています。また、バリアフリー化のために床高さを下げた他、ドアの外側を下方に向けて斜めにするなどの対応も特筆されます。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、永久磁石同期電動機(PMSM)駆動システムが採用されました。制御装置はフルSiC適用MOSFETを使用した2レベルインバータで、PMSMシステムであるため個別制御となっています。10両編成は4M6Tの編成で06系07系や16000系等と同様の組成になっています。
 7000系の残数と同じ10両編成6本と8両編成15本が2022年度までに導入予定とされており、2022年4月時点では10両編成6本は全て営業開始済、8両編成は12本が営業開始済となっています。
 走行音(10連・三菱)[sub17kma.mp3/14.4MB]
 10両編成は三菱製のフルSiCの制御装置、東芝製のPMSMのよくある組み合わせとなります。13000系後期車とほとんど同じスペック(歯数比は違う)になり、音も多分同じだと思います。このタイプは正直なところ差が分かりにくいですね。
 録音は東急東横線日吉→武蔵小杉→多摩川→田園調布→自由が丘→学芸大学→中目黒間です。
 走行音(8連・日立)[sub17kha.mp3/11.6MB]
 8両編成は日立製のフルSiCの制御装置とPMSMの組み合わせになります。07系で試験していた8極モータの駆動システムとのことで、モータの音の上がり方がもう尋常じゃないですね。起動時の音などは試験車ほどではないですが、最近の車両の中では音色も豊かで、なかなか聞く楽しみのある走行音です。
 録音は東急東横線自由が丘→都立大学→学芸大学→祐天寺→中目黒→代官山→渋谷間です。
 走行音(8連・日立)[sub17khb.mp3/19.5MB]
 同じく8両編成での録音です。こちらの方が長い区間での録音になります。
 録音は東急東横線渋谷→代官山→中目黒→祐天寺→学外大学→都立大学→自由が丘→田園調布→多摩川→新丸子→武蔵小杉→元住吉間です。
・その他の写真
 10連のラストナンバー、17106以下10連です。10連と言えば特急運用でしょうかね(写真的には)。Fライナー・特急と案内されているくらいですし、表示器にも両方が表示されていますが、結構窮屈ですね…。
 2022.4.30 東急東横線祐天寺駅にて撮影
 8連のトップナンバー、17081以下8連です。外観に差異があるのかどうか、よく把握していません。
 2022.4.30 東急東横線祐天寺駅にて撮影
 8連のなかで、撮影時点での最新編成だった17193以下8連です。今も残念ながら、この写真のような8連急行があるんですよね。急行は乗車率も高いし、どうにか10連に統一できないものか、と思ってしまうところですね。
 2022.4.30 東急東横線新丸子駅にて撮影
 8連の17484号車から17184号車方向の室内です。新しい世代になるほど袖仕切のガラスの割合が増えていくようで…。貫通扉もほとんどガラスですし、そういう方針なんでしょうね。
 2021.11.27 東急東横線菊名駅にて撮影
 17702号車のVVVF装置です。10両編成には三菱製の装置が搭載され、フルSiC仕様の13000系後期車と同じものと思われます。
 2021.7.16 東急東横線自由が丘駅にて撮影
 17782号車のVVVF装置です。8両編成には日立製の装置が搭載されています。寸法など、三菱製にかなり合わせ込んであるようにも思えますね。
 2022.4.30 東急東横線祐天寺駅にて撮影
 17602号車のSIVです。こちらも13000系のものと同じようです。NC-GAT240D形となっています。
 2021.7.16 東急東横線自由が丘駅にて撮影
 17902号車の台車です。久々に操舵式ではない通常の台車で登場した形式となるのかもしれません。とは言っても、ボルスタ付の台車に回帰した後は徹底してボルスタ付台車の採用を続けますね。モノリンク式でFS781形となっています。
 2021.7.16 東急東横線自由が丘駅にて撮影

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