・キハ20形系列(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ58 1528以下4連
キハ58 1528+1525+1513+1523の国鉄急行色4連
2006.8.6 花輪線沢尻〜土深井間にて撮影
 キハ58形系列は急行形気動車の標準形式とされ、1961(昭和36)年に北海道向けのキハ56形・27形・キロ26形、信越線用(横軽対策車)のキハ57形・キロ27形、標準形のキハ58形・28形・キロ28形が、相次いで登場しました。
 エンジンは当時の標準形で横形機関であるDMH17Hを、50番代の形式には2台、20番代の形式には1台搭載しています。
 車体は2903mm幅と広く、裾絞りスタイルになっています。側面には、普通車は1段上昇式の窓が、グリーン車は1段下降式(北海道用は1段上昇式)の窓が並んでいます。室内には、普通車はボックスシート、グリーン車は回転リクライニングシートが並んでいます。
 台車はコイルバネ式のDT22AとTR51Aを装備しますが、信越線用のみ空気バネ式のDT31とTR68を装備します。
 番代区分として、1963年からキハ58形400番代・キハ28形300番代として、長大編成対応のブレーキ改良が、1968年からキハ58形1100番代・キハ28形1000番代として冷房準備工事や前面窓のパノラミック化が、キハ58形1500番代・キハ28形500番代として同様の寒冷地仕様車が製作されました。冷房改造時には、キハ28形やキロ28形に3両分給電する4VK機関が装備され(キロの初期改造時は自車のみの給電装置)、車番が+2000されています。
 1969(昭和44)年には、大出力機関を装備したキハ65形が製作されました。この車両は、2エンジン車主体に組成する勾配線区では、冷房化が困難であったことを背景として、大出力エンジン1台と発電用機関を装備するために登場しました。
 機関は500psのDML30HSDを装備し、キハ91系での試作やキハ181系で培った技術が生かされています。
 外観は、パノラミックウィンドウを用いた前面はキハ58系後期車と似ていますが、側面は急行形電車と同様のユニット窓になり、印象が大きく変化しました。
 キハ58形・28形・キロ28形などは計1818両が、キハ65形は0番代84両と寒地形500番代18両が製作されましたが、JR各社とも、老朽化などを理由に数を大幅に減らしています。
 キハ58 293走行音(原形)[dc58293.rm/1.73MB]
 JR四国に残るキハ58形の、原形エンジン車の走行音です。キハ65形、キハ54形と連結しての3連ですので、相当な強力編成です。
 アイドリング時の「カラカラ…」という音が特徴で、走り出すと、DMH17とは言え横形のため、低い唸りが目立つ音になります。床が厚いせいなのか、こもったような音になるのも特徴です。
 録音は予讃線伊予立川→伊予中山間です。特急の所要時間短縮のために建設されたルートのため、高速運転はされていますが、トンネルも多く、駅間も長いですね。
 キハ28 2195走行音(原形)[dc282195.rm/602KB]
 こちらはJR九州鹿児島地区でローカル運用に使用されていたキハ58系のうち、1エンジンのキハ28形の走行音です。キハ58+28の、ごく普通の編成になります。2エンジン車と1エンジン車での歯数比の違いというのはあるはずなのですが、聞き比べてもあまりよくわからないですね…(直結段の加速音が少し甲高いようにも感じますが)。どうやら1エンジン車と2エンジン車との歯数比の違いは誤報だったようです。お詫びして訂正します。
 録音は指宿枕崎線慈眼寺→谷山間です。
 キハ58 1524走行音(DMF13HZ)[dc581524.rm/1.74MB]
 JR東日本で、新潟製のDMF13HZに換装された車両の走行音です。新潟製というと、過給器かインタークーラーからと思われる、甲高い「シュイーン」という音が思い浮かびますが、出力を抑えて使用されているせいか、そういう雰囲気は全くありませんね。暖房の音が目立ってしまっているせいか、かなりこもった音になってしまっています。
 録音は奥羽本線石川→弘前間です。盛岡に所属する車両ですが、花輪線を通って、奥羽本線内での運用もありました。また、国鉄急行色に塗り戻されたキハ58形同士の2連でした。
 キハ58 677走行音(DMF14HZ)[dc58677.rm/1.06MB]
 JR東日本で、カミンズ製DMF14HZに換装された車両の走行音です。カミンズ製というと低音の成分が少なく、インタークーラーからと思われる「シュイーン」の音が新潟製以上に強いイメージがあるわけですが、出力を抑えている関係か、あるいは変速機の音なのかもしれませんが、低い音が目立ちます。「シュイーン」の音は新潟製よりは目立ちますね。
 録音は磐越西線猿和田→馬下間です。1エンジン車の2両編成の後ろに、1エンジン車+2エンジン車の2両編成を連結した4両編成で運転される列車での録音です。
 キハ28 2371走行音(DMF14HZ)[dc282371.rm/1.14MB]
 同じくカミンズ製DMF14HZに換装された車両の走行音です。キハ58 677よりもインタークーラーからと思われる「シュイーン」音は目立つ感じがします(発車時にいきなり鳴るくらいですから…)。個人的にはキハ28形の方が音が聞こえやすいようにも感じますが、気のせいなんでしょうかね。もちろん、冷房使用のため4VKが回ってしまえばこの限りではありません(キハ58系はそもそも冷房入った時点で終了ですが…)。
 録音は磐越西線五泉→猿和田間です。ここは比較的速度の出る区間のようです。運用は、キハ58 677を録音した時と同じ列車です。実は2回乗っていて、1回目はキハ58 677がつながり、2回目はキハ58 1022+28 2371の急行色コンビ。本当はキハ52狙いだったんですが…
 キハ58 1502走行音(DMF11HZ)[dc581502.rm/1.09MB]
 JR東日本で、コマツ製DMF11HZに換装された車両の走行音です。コマツ製に関しては、元々がこもった音をたてるイメージですので、それほどイメージとの乖離はないみたいです。そもそも、キハ58系の換装車に関しては、エンジンメーカーによる音の差が少ないと言ってしまえばそれまででもありますが。
 この走行音は、かなり低速(30km/h台?)で変直切替をしており、直結段に入ったあたりでは明らかにノッキングを起こしています。いくらディーゼルエンジンが低回転ほど燃費がいいとは言っても、ノッキングするほどでは意味ないはずなんですが…。それでも、最高速度はさすがの本線運転と言える、かなりのものですね。
 録音は奥羽本線大久保→井川さくら間です。キハ58+28+58の強力な3連での録音です。
 キハ28 2157走行音(DMF11HZ)[dc282157.rm/1.30MB]
 同じくコマツ製DMF11HZに換装された車両の走行音です。花輪線内での録音ですが、比較的平坦な区間だからか、思った以上に速度を出してくれるんですね。ノッキングするような低速での変直切替もしていないですし、雰囲気はこちらの方がいいかもしれません。途中、2分55秒付近では空噴かし(変直レバー「中立」で1ノッチでも入れたんでしょう)をしての再加速もあります。
 録音は花輪線柴平→鹿角花輪間です。
 キハ65 34走行音[dc6534.rm/1.34MB]
 こちらはキハ65形の走行音です。起動時の「ガルルル…」が特徴的ですね。そこに最近の気動車と近い雰囲気の音を出す変速機が組み合わされていることが、個人的には感動的とさえ感じます。とにかく力強い音だし、加速もいいですね。あっと言う間に変速段が終わっていますが、その時点である程度の速度が出ていますからね。この時の運転状態は、53秒付近と1分22秒付近の2回、ノッチオフしているのですが、たぶん53秒で変直切替をして、1分22秒のところでは、間違ってノッチオフしたんで再加速でもしたんだと思うんですがね。正直なところ、少しぼーっとしながら乗っていたし、録音中だから運転操作も見ていないしで、よく覚えていないんですよね。
 3分45秒付近からは再加速もあります。
 録音は予讃線伊予立川→内子間です。
 キハ65 52加速音[dc6552a.rm/636KB]
 JR九州で活躍していたキハ65形の走行音です。肥薩線の山間部での録音です。変速〜直結と普通に加速後ノッチオフし、しばらく走ってから、空噴かし〜再加速〜ノッチオフするまでの録音です。確か、中立で1ノッチに入れて空噴かしする様子を目の当たりにしたのはこの時が初めてだったように記憶しています。
 録音は急行「えびの4号」で、肥薩線球泉洞発車時です。古い録音で、カセットテープによるものですので音質は低いです。ご了承下さい。
 キハ65 52加速音[dc6552b.rm/1.78MB]
 偶然にも3年くらいを経て熊本地区で乗った急行列車が、全く同じ号車だったのでした。こちらは熊本からの始発時の録音ですので、1ノッチで起動〜ノッチオフ〜ゆっくり加速〜フル加速、と続きます。また、途中では恒例の途切れるオルゴール付の車内放送もあります。
 起動時がゆっくりとした加速の分、「ガルルル」の音がはっきり聞けるのではないでしょうか。少々周りがざわついてはいますが…。
 録音は急行「くまがわ7号」で鹿児島本線熊本発車時です。
・その他の写真
 急行「丹後」として、国鉄急行色で活躍していた頃のキハ58系です。写真は「丹後7号」キハ58 1109以下6連です。
 1994.8.28 京都駅にて撮影
 JR四国で国鉄急行色に塗り戻された、キハ58 293+キハ65 34の2連です。キハ58形は本来トイレ付で、2エンジン車のために床下に水タンクが設置できず、連結面側の屋上にタンクが載っているのが特徴なのですが、四国ではトイレの設備が撤去されてしまったため、水タンクも見られません。代わりに、前面窓などのHゴムが白系のものに戻されているのが特徴です。
 2005.12.30 土讃線阿波池田駅にて撮影
 こちらは国鉄急行色に復元された四国のキハ65を先頭とした編成で、キハ65 34+キハ58 293の2連です。みかんの実が写っているのが伊予地区らしいですね。
 2005.12.31 予讃線千丈〜八幡浜間にて撮影
 盛岡地区で国鉄急行色に復元された、キハ58 1523+キハ52 145の臨時快速「岩泉龍泉洞号」です。通常はキハ58形が入線しない岩泉線の、押角峠の有名な俯瞰ポイントでの撮影です。キハ58形1500番代は冷房準備工事車で、盛岡地区の普通運用の車両は最後まで冷房化されず、蓋が載っている状態のままでした。ここまで高いところからの撮影ではあまり見えないかもしれませんが…。
 2006.5.5 岩泉線押角〜岩手大川間にて撮影
 盛岡地区で国鉄急行色に復元された、キハ58 1504+1524の2連です。この写真では冷房準備車の特徴的な屋上がよく見えることでしょう。撮影地は絶景の渓谷美なのですが、望遠レンズで車両ドアップで撮ってしまいました(ちゃんと風景重視の写真もありますが)。
 2006.8.6 花輪線八幡平〜湯瀬温泉間にて撮影
 新潟地区で国鉄急行色に復元された、キハ58 1022+キハ28 2371の2連です。新潟地区の復活塗装車は、なぜか車号が白文字(正しくは朱色)になっています。この角度であればそういう汚点が隠せますね(笑)
 2006.8.18 米坂線羽前沼沢〜手ノ子間にて撮影
 新潟地区の復活国鉄色車の編成で、この時はキハ58が故障だったかで運用を離れ、キハ28 2371+キハ52 127の混色2連となりました。新津駅を出てすぐの、羽越本線の超ローカル区間での撮影です。電化区間ではありますが…。
 ちなみにこのキハ28は、昔常磐線(水郡線)で活躍したようで、常磐線用無線アンテナの名残で前3つくらいの冷房の配置が不等間隔になっています。
 2007.11.4 羽越本線新津〜京ヶ瀬間にて撮影
 新潟地区の復活国鉄色車の編成で、こちらはキハ28 2371+キハ58 1022の急行色2連になります。雪の中での撮影でしたが、実はこの場所、かなりの人数がいました。この列車の少し前までは晴れていたんですがねぇ…。ということなんで、車両アップの写真の方が出来が良かったです。風景写真としてもきれいに撮れる場所なんですが。
 2008.2.10 米坂線伊佐領〜羽前沼沢間にて撮影
 仙台地区では、他地区の復活塗装とは趣を変えようとしたのか、修学旅行色を復活させてしまいました。快速「南三陸」で運用されていた関係で側面方向幕装備であることなど、批判される面もいくつかあるようですが、そこは多めに見ましょう、と思いますが。
 写真は快速「只見雪まつり」号に運用されるキハ58 414+キハ28 2174の2連です。この少し前まではきれいに晴れていて、青空と山並みをきれいに写す水鏡になっていたんですがね…
 2008.2.9 只見線会津中川〜会津川口間にて撮影
 同じく修学旅行色の快速「只見雪まつり」号の返しで、キハ28 2174+キハ58 414の2連です。雪の季節の写真で、大雪直後だったこともあり、周囲の木々への着雪が雪国の雰囲気をよく出していますね。
 2008.2.9 只見線会津西方〜会津宮下間にて撮影
 JR西日本では、そもそも国鉄急行色のままで活躍を続けた車両もあれば、各地域の塗装になった後、他地区と同様に国鉄急行色に復元された車両もあります。この写真は2006年の「おわら風の盆」臨時で、根っからの急行色編成であるキハ28 2466+キハ58 1047と、復活塗装車編成であるキハ58 596+キハ28 2119が連結され、急行色4連となったものです。暗い時間になるまでこの編成の運用がなかったんで、撮影は大変でした。
 2006.9.2 高山本線速星〜千里間にて撮影
 盛岡地区では、JR化後このように白と赤の塗装にされていました。中でも車体更新車はこのような「赤鬼」と呼ばれる、運転台付近を赤く塗った姿にされていました。写真はキハ58 1530+キハ52 126です。このキハ58は塗装の状態がかなり悪いですね。
 2006.5.5 花輪線北森〜松尾八幡平間にて撮影
 こちらは盛岡地区の未更新車と、国鉄急行色車の編成になります。写真の編成はキハ58 1529+1525です。
 2006.5.7 山田線川内駅付近にて撮影
 こちらは盛岡地区の未更新車の中でも貴重な、先頭部の窓が平窓で、かつ、冷房改造されないまま生き残ったキハ58 739です。後ろは「赤鬼」のキハ58 1531でした。
 2006.8.5 山田線平津戸〜川内間にて撮影
 盛岡地区で活躍を終え、廃車を前提として留置されている状態での一コマです。編成はキハ58 1524+739+1525+1533+1513+車号不明車3両の、8両が連なっていました。これだけ並べてくれるとエンジンなども写したい放題(3メーカー揃っていましたし)ですが、やはり廃車前提というのは寂しいですね。
 2007.6.17 東北本線盛岡駅にて撮影
 こちらは仙台地区の塗色変更車で、登場時には「東北地域本社色」と呼ばれました。今は仙台支社色とでも呼ぶのが適当なんでしょうか。快速「南三陸」で仙台駅に乗入れる列車ですが、日替わりでキハ40系だったり58系だったりするのですが、この日はキハ58系列が3両入っていました。編成はキハ28 2318+キハ40 2026+キハ58 414+キハ28 2392でした。
 2006.5.15 東北本線国府多賀城駅にて撮影
 急行「月山」「よねしろ」用として車内のグレードアップと塗装変更が行われた車両は、このように急行色と同じ塗り分け位置で、緑系の塗装とされました。上記の急行が快速に格下げされた後も「よねしろ」だった系統は2008年春まで、このキハ58系編成が運用されました。写真は貴重な若番車キハ58 23+キハ28 2157+キハ58 54の3連です。見えにくいですが、さすがに冷房改造車が使用されています。
 2006.8.6 花輪線東大館〜大館間にて撮影
 元「よねしろ」用の車両は常にキハ58+28が1組予備となる運用が組まれており、比較的この2両での臨時列車が設定されていました。この写真は快速「只見雪まつり」号に運用されたキハ58 1502+キハ28 2157の2連です。1500番代でも珍しく冷房改造された車両で、この塗装では唯一のパノラミック車になります。本当は横構図の写真なんですが、線路を照らすヘッドライトを強調したかったので縦にトリミングしてみました。
 2007.2.10 只見線塔寺駅にて撮影
 新潟支社管内では、電車、気動車ともこのような塗装にされました。今では一部の気動車に残るだけの塗装になりましたし、キハ58系も3両残った内の2両が国鉄色に復元されたため、この1両だけの塗装となりました。写真はキハ58 677+キハ47 1518の2連です。常にキハ40系列と編成を組んでいるため、このキハ58は冷房を稼働させたことがほとんどないんでしょうね。
 2006.8.18 米坂線越後下関〜越後片貝間にて撮影
 JR西日本で、高岡に所属する車両にはこのようなエンジ色系統の塗装がされました。国鉄末期の「北陸色」の電車とイメージが近いのではないでしょうか。
 写真は「おわら風の盆」臨時で4連で運用されるキハ28 2158+キハ58 792+キハ28 2346+キハ58 477です。
 2006.9.2 高山本線西富山〜速星間にて撮影
 JR四国では、コーポレートカラーである水色系の、このような塗装が施されました。電車も他形式の気動車も含めて、同じような配色です。
 写真はキハ65 41+キハ58 203の2連です。電化区間でもこのような気動車運用もある、というのが四国の特徴です。
 2004.1.1 予讃線坂出駅にて撮影
 「ジョイフルトレイン」とされるシリーズで、「こがね」編成です。小牛田運輸区所属で、1989年に「グラシア」となりましたが、2003年に再改造されました。その際にグリーン車から普通車に格下げされており、編成は手前側からキハ59 510+キハ29 506+キハ59 511の3両です。
 2006.5.4 大船渡線真滝〜陸中門崎間にて撮影
 こちらは「Kenji」編成です。車両火災を起こしてしまった「アルカディア」の生き残りの2両と組み合わせて、1992年に誕生しています。この塗装になったのはいつだったでしょうかね…。少し前の塗装の方が良かった気がしますが。
 編成は手前からキハ58 650+キハ28 2010+キハ58 1505の3両です。
 2006.8.5 山田線川内駅にて撮影
 JR西日本の「エーデル」シリーズで、こちらは全てキハ65形が種車になっています。写真は「おわら風の盆」の臨時運用に入る「エーデル丹後」編成(両端2両)に「シュプール&リゾート」編成が挟まれた形で、キハ65 601+1612+612+611+1601の5両編成です。
 2006.9.2 高山本線速星〜千里間にて撮影
 同じく「エーデル」シリーズで、「エーデル鳥取」編成に1両だけ「シュプール&リゾート」編成の車両が組み込まれています。塗り分けが明らかに違う1両があるので、すぐに分かると思います。
 編成はキハ65 701+1611+711+1701の4両編成です。暗い時間になってしまったので、露出が本当に厳しいです。
 2006.9.2 高山本線速星〜千里間にて撮影
 盛岡地区で活躍したキハ58 1523の室内です。急行形の時代を色濃く残す、車端部まで全てボックスシート、デッキもそのまま残る室内は貴重なものです。シートモケットだけは変更が加えられています。
 2006.5.5 岩泉線岩泉駅にて撮影
 新潟地区のキハ28 2371の室内です。車端部から、3ボックス分ほどがロングシート化されており、かなり長いロングシートのように感じられます。それでも、車体が長いせいか、ボックスの数はかなり残っていますね。また、青のシートモケットが時代を感じさせますが、明らかに張り替えられている、比較的きれいなものでした。写真の奥側はキハ58 1022になります(キハ28形の先頭側から撮影)。
 2008.10.5 磐越西線馬下駅にて撮影
 同じく新潟地区のキハ58 1022の室内です。キハ28 2371と同じ座席配置ですが、シートモケットが赤系になっているのが相違点です。こちらはキハ58形の連結部側から先頭方向を見ています。
 キハ28には付いていない扇風機がありますね。キハ28は電源エンジンがあるから常に冷房が使えるのに対し、キハ58形はキハ28か65のどちらかとつながなければ冷房が使えない上、新潟地区にはキハ28形が1両しか在籍しないことも関係しているんでしょうね。キハ58 677も同様の車内の造りになっています。
 2008.10.5 磐越西線猿和田〜馬下間にて撮影
 「よねしろ」仕様車として簡易リクライニングシート装備となったキハ58 23の室内です。一番手前の優先席が強烈な印象ですね…。
 2007.11.24 花輪線鹿角花輪駅にて撮影
 キハ58 293のエンジンです。原形のDMH17H形機関で、左側に動台車が見えます。こちらの側面に、2シリンダにつき1つの、特徴的な角形のシリンダヘッドが見えます。反対側を見ると縦形のDMH17と似たようなものだったりもします。
 2005.12.30 土讃線阿波池田駅にて撮影
 キハ65 34のエンジンです。DML30HSD形機関で、12気筒ですので、どちらの側面からも6気筒分ずつのシリンダヘッドが見えます。こちらは動台車が右側に見える側面で、キハ40などのDMF15系機関ではシリンダヘッドが見えない側面ということになります。
 2005.12.30 土讃線阿波池田駅にて撮影
 キハ58 1523のエンジンで、新潟製DMF13HZ形に換装されています。他のJR各社ではキハ58形は2エンジン車で比較的出力があることと、経年車でいつかは置換えることが念頭に置かれていたと思われ、機関換装されることはなかったのですが、JR東日本では、DMH17エンジンの車両での車両火災が発生してしまったために、大慌てで換装されてしまった経緯があります。盛岡地区には、新潟製も比較的多く投入されています。
 2006.5.5 岩泉線岩泉駅にて撮影
 キハ58 1525のエンジンで、コマツ製DMF11HZ形に換装されています。コマツ製ですので、L字形の太いフレームがよく目立ちます。これ以外コメントのしようがないですね。
 2008.6.17 東北本線盛岡駅にて撮影
 キハ58 1533のエンジンで、カミンズ製DMF14HZ形に換装されています。盛岡地区では唯一のカミンズ製でした。他地区では逆に標準だったんですがね…。この車両はその昔飯山線で活躍していたそうですので、ある意味、その名残なのかもしれません。
 この写真は、動台車が左に見える向きですので、カミンズ製エンジンでは、シリンダヘッドが見えない側面になります。
 2008.6.17 東北本線盛岡駅にて撮影
 キハ58 293の台車です。DT22形の、コイルバネ台車で、一般形、急行形の種別を問わず使用された台車でした。
 2005.12.30 土讃線阿波池田駅にて撮影
 キハ65 34の台車です。DT39形で、2軸駆動とするためにいろいろと工夫された台車なんだそうです。
 2005.12.30 土讃線阿波池田駅にて撮影

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