・キハE200形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハE200-1以下2連(後ろはキハE200-3)
キハE200-1+3の2連
2007.11.11 小海線岩村田駅にて撮影
 NE Trainで試験を重ねてきたハイブリッドシステムの、営業車両への投入に当たって製作された車両で、2007年、小海線に3両が投入されました。
 車体はステンレス製で20m級の片開き2扉、室内はセミクロスシートとなっています。
 ハイブリッド駆動システムはいわゆるシリース式で、エンジンは発電専用で、発電電力と蓄電池の電力を合わせてモータを駆動するシステムとなっています。
 両運転台・トイレ付の3両が製造され、全車が小海線営業所に配置されています。
 走行音(モータ側)[dcE200a.rm/691KB]
 モータ付の台車付近での録音です。起動時には、VVVF制御の電車と同じような音が聞こえますが、同期モードに移ったあたりで突然エンジン音が響き始めます。VVVFはE531系などと同様の日立製ですが、E531系とは違って非同期モードの終わりで音が一気に上がっていきます。これがないと日立らしくないですよね。比較的速度も出た区間なのですが、なにぶんジョイント音が大きくて、高速域のモータ音はほとんど聞こえてきませんね。ノッチオフすると、エンジンも停止する制御になっているようですね。この区間では、その後はエンジンは回っていないようです。
 録音は小海線太田部→龍岡城間です。停車間際に、しゃべり声が聞こえてきてしまいますね。。
 走行音(モータ側、ゆっくり加速)[dcE200b.rm/816KB]
 こちらはポイントの制限を受けながらの、ゆっくりとした加速をする区間です。非同期モードが完全には終わらないうちにエンジンが回り始めています。また、発車前にコンプレッサが回っており、こちらも結構うるさいですね。
 録音は小海線八千穂→高岩間です。ちょっと速度制限がきついでしょうか。速度低いですね。
 走行音(エンジン側)[dcE200c.rm/659KB]
 こちらはエンジン付近の室内で録音したものです。起動時のVVVF音はかすかにしか聞こえてきませんが、エンジンの始動する様子など、はっきり聞き取れるかと思います。しかしながら、どのような走りをしているのかを掴めるポジションじゃないんで、個人的にはあまり乗りたくない場所ですね。
 録音は小海線龍岡城→太田部間です。
・その他の写真
 キハE200-3の室内です。209系以降のJR東日本の車両の座席とほぼ同じ造りです。2扉車ですので、キハE130系列よりも座席も効率よく並べられているように見えます。もっとも、幅広車体なのだから2+2列のボックスシートでもいいと思うんですがね…。
 2007.11.11 小海線小海駅にて撮影
 キハE200-1のトイレ付近の壁にある、ハイブリッドシステムの動作状態を示すモニタです。写真左上は停車中で、バッテリーから補助電源にのみ電源が供給されている状態、写真右上は力行中で、起動直後の、バッテリ電源だけで加速している状態、写真左下は力行中で、中速域以上の、バッテリ電源とエンジンから発電した電源を両方使用して加速している状態、写真右下はブレーキ中で、回生電力をバッテリに蓄え、同時に補助電源でも消費している状態になります。排気ブレーキ動作時の様子を見たいですが、なかなかその機会は少ないですしね…。
 2007.11.11 小海線車内にて撮影
 キハE200-1の主変換装置です。写真で2個見えるパワーユニットが、コンバータ部とインバータ部になっているようです。裏側にも1個パワーユニットがあり、そちらはSIVのようで、密かにJR東日本では初めての、VVVFとSIV一体型の制御装置になっていたんですね。形状はいかにも日立製ですね。
 2007.11.11 小海線岩村田駅にて撮影
 キハE200-1のエンジン周辺です。エンジンと発電機が一体型になっているものと思われますが、どこまでがエンジンなのか、よく分かりません。あるいは裏側なのかもしれませんが…。
 2007.11.11 小海線岩村田駅にて撮影
 キハE200-1の台車です。軸梁式のボルスタレス台車で、キハE130系とほぼ同じもののように見えます。
 2007.11.11 小海線岩村田駅にて撮影


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