・関鉄キハ2400形
キハ2401
筑波山を横目に見ながら走行するキハ2401
2005.12.24 三妻〜南石下間(山戸内1号踏切付近)にて撮影
 2004年、翌年に控えたつくばエクスプレス開業に備え、単行ワンマン運転用車両の増強のために登場しました。車体はキハ2200形と同じ両運転台の3扉(両端は片開き、中央は両開き)で、機器類はキハ2300形に準じた電気指令式ブレーキや変直自動切替などが採用されています。また、保安ブレーキの2重化などの改良もされています。当然ながら連結可能な車種はキハ2300形以降となります。
 2004年と2005年、2007年に各2両ずつ投入されました。当初は水海道〜下館間や守谷〜下館間の担当運転に使用されていましたが、現在は取手〜水海道間も日中に単行運転が増加しており、取手口でも運用されるようになっています。
 キハ2401走行音[knt24a1a.mp3/6.65MB]
 1次車のキハ2401の走行音です。車両のスペック通り、キハ2200形とキハ2300形を足して2で割った走行音ということになります。エンジンや変速機の音にはキハ2100形からの流れと何ら違いはありません。
 録音は新守谷→小絹→水海道間です。新守谷の加速は4ノッチで直結2段まで進んでいるようです。小絹の加速は3ノッチで抑えて直結2段に入ったところで1ノッチに絞ることで下り勾配をクリアし、その後再度3ノッチくらいで加速しているようです。
 キハ2402走行音[knt24a1b.mp3/28.8MB]
 1次車のキハ2402の走行音です。本来の活躍の舞台である北部ワンマン区間での長区間の録音になります。もっとも、既につくばエクスプレス開業後の輸送体系の構想ができあがった段階で投入された車両ですので、守谷〜水海道〜下妻〜下館の範囲で運用される想定だったようですね。予定外だったのは後年に取手口まで単行になり2400形も含めた北部ワンマン区間の車両が運用されるようになったことなのでしょう。
 録音は下館→大田郷→黒子→騰波ノ江→大宝→下妻→宗道→玉村→石下間です。下館発車時は1ノッチで起動し一度ノッチオフしていますね。変速段は3ノッチで加速し、直結1段に入ってから4ノッチに上げたようです。他の駅はほとんどが2ノッチ起動から間もなく3ノッチまたは4ノッチに上げている感じですね。発車時にポイントの制限を受ける駅も多数あり、そこでは2ノッチか3ノッチでポイントの手前まで加速してノッチオフ、ポイント通過後は4ノッチで加速する場合が多いようです。直結1段の後半はフルノッチにしている箇所も多々あるようです。
 キハ2403走行音[knt24a2c.mp3/15.7MB]
 2次車のキハ2403の走行音です。特に製造年次による音の違いはなさそうです。
 録音は石下→南石下→三妻→中妻→北水海道→水海道間です。石下発車時は直結1段止まり、その後の2区間では直結2段まで進みます。特に南石下発車時はストレートな加速で直結2段まで進むうえ、速度もかなり出ています。ただ、ずっと3ノッチで加速しているように感じますが…。全体的に、北部のワンマン区間の割にはゆっくりとした走り方でした。
 キハ2404走行音[knt24a2a.mp3/6.30MB]
 2次車のキハ2404の走行音です。
 録音は三妻→南石下→石下間です。三妻発車時は3ノッチ起動でポイント通過後に4ノッチに上げてそのまま直結2段まで進み、80km/h以上は出しているようです。南石下発車時はストレートな加速で4ノッチ起動をしていますが駅間の短さのため直結1段で終わりです。また、キハ2200でワンマン運転が始まった頃は自動放送の「南石下」のイントネーションがおかしかったのですが、この録音の時点では修正されています。
 キハ2404走行音[knt24a2b.mp3/8.75MB]
 同じくキハ2404の走行音で、上の区間の続きになります。
 録音は石下→玉村→宗道→下妻間です。全ての区間で直結2段まで進んでいます。石下の加速は4ノッチ起動でポイント通過のため一度ノッチオフ後再度4ノッチ加速、玉村と宗道の加速はどちらも4ノッチ起動からのストレートな加速になります。
 キハ2405走行音[knt24a3a.mp3/9.32MB]
 3次車のキハ2405の走行音です。他の車両よりも音が少し籠もっているようにも感じてしまうところです。
 録音は南石下→中妻→三妻→北水海道間です。どの区間も4ノッチで起動していたようです。中妻発車時はポイント通過がありますが、1ノッチに絞ってポイントを通過後、再度4ノッチに上げて加速していたようです。特に中妻→三妻間はよく飛ばしています。ノッチオフした瞬間にブレーキかけ始めてますね。
 キハ2406走行音[knt24a3b.mp3/6.22MB]
 同じく3次車のキハ2406の走行音です。こちらは特に音が籠もったりはしていないようです。
 録音は騰波ノ江→大宝→下妻間です。騰波ノ江では3ノッチで起動しポイント通過時に一度ノッチオフ、通過後は4ノッチで再加速、そのまま直結2段に入ったところでノッチオフとなっていました。大宝の加速は3ノッチ起動からすぐ4ノッチに上げて直結2段まで加速し、直結2段に入ってからは2ノッチでほぼ速度維持だけの力行をしています。
・その他の写真
 1次車のキハ2402です。
 2013.11.23 守谷〜新守谷間(開拓踏切付近)にて撮影
 2次車のキハ2403です。登場時期の関係か、2300形や2400形ではまだ新塗装化の波は来ていない感じですが、そろそろでしょうかね。
 2005.12.24 三妻〜南石下間(山戸内1号踏切付近)にて撮影
 取手花火大会に伴う増結運転で、2次車のキハ2404が最後尾となる4連(2404+2405+2303+2304)です。2400形の2両は旧塗装、2300形の2両は新塗装という、混色編成になっていました。
 2019.8.10 稲戸井〜戸頭間にて撮影
 3次車のキハ2405です。水海道車両基地付近のカーブでの撮影です。車両基地にはちょうどキハ5003も出庫準備を整えた状態でしょうか、テールランプを点灯させて停車しています。。
 2019.5.5 小絹〜水海道間(高野1号踏切付近)にて撮影
 3次車でラストナンバーのキハ2406です。まだ新製から日が浅く、結構きれいな状態ですね。ただし写真は後打ちです。
 2007.12.31 玉村〜宗道間(原新田踏切付近)にて撮影
 キハ2404のラッピングになります。広告の意味合いなのか、2014年にあった鬼怒川氾濫に伴う復興のメッセージなのか、どちらが目的か分かりにくい感じですが…。2016年と2017年には目撃しています。2019年に訪れた際には4連の写真のとおり、旧塗装に戻っていました。
 2017.11.3 小絹〜水海道間(水海道車両区付近)にて撮影
 トップナンバーのキハ2401で、キハ5000形と同様の新塗装になった後の撮影です。2017年秋には新塗装になっていたことを確認しています。他の2400形については、2019年4月と8月に見た限り、まだ旧塗装の車両しか見かけていません。
 2019.4.13 取手駅にて撮影
 キハ2401の室内です。基本的にキハ2200と同様の室内になります。
 2005.12.24 守谷駅にて撮影
 キハ2404の室内です。化粧板が模様入りに変わったらしいのですが、写真ではよくわかりませんね…。
 2016.9.22 水海道駅にて撮影
 3次車のキハ2406の室内です。ドア付近の床が黄色に塗られているのがわかると思います。3次車の変更点の一つらしいです。
 2016.9.22 水海道駅にて撮影
 2次車キハ2404のエンジンです。特に他形式に搭載のDMF13HZとの差異も見られませんね。
 2019.4.13 水海道駅にて撮影
 キハ2406のエンジンです。3次車ということで載せていますが、特に1・2次車との違いは見られません。撮影時期はずれていますが、上のキハ2404の装備状態との差もないようです。
 2008.11.1 水海道車両基地にて撮影(一般公開時)
 2次車キハ2404の台車です。キハ2300形等と変わらない、少々頼りない形状のボルスタレス台車です。キハ5000形では違う形状に変わりますので、関鉄でこの形の台車は、このキハ2400形が最後ということになります。
 2019.4.13 水海道駅にて撮影

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