・関鉄キハ300/350形

キハ3514以下4連(3514+3513+3520+3521)  現在の常総線の主役で、元は国鉄キハ30形(→キハ300)やキハ35・36形(→キハ350)です。JR化後の1988年以降に入線しています。原形式で分かるようにキハ300形は両運転台、キハ350形は片運転台で、トイレが設置されていた車両も入線にあたって撤去され客室化されています。キハ300形のうち4両ははワンマン運転対応によりキハ100形となり水海道以北で使用されていますが、キハ2200形の2次車投入時に内2両は元のキハ300形に戻されました。
2000.6.8 取手駅にて撮影
 キハ359走行音[knt350a.ra/338KB] 直接再生
 こちらは原形のDMH17H形エンジンを搭載した車両の走行音です。とは言ってもなぜか起動時に妙な爆音をたてているようです。この車両とペアを組んでいるキハ3510にこの録音の1年後に乗ったときも同じような音をたてていたようで、いったい何なのだろうと思わせるものです。
 DMH17系列とは言ってもこの車両などは横型機関であるため音は竜ヶ崎線の在来車ほどにははっきりと聞こえてこないのが惜しいところです。現在半数程度の車両が機関換装を受けているためいずれはこのDMHの響きもなくなるわけで、ファンの方は早めに足を運んでみるのもいいかもしれませんね。この録音は守谷→新守谷間ですが、もう少し先へ行って小絹→水海道間などはかなり飛ばしますし・・・。
 ちなみに、このキハ359は355、3510、3515と共に2000年2月29日付で廃車されたようです。なんでよりによってそういう日に廃車になるかなぁ・・・。
 キハ3519走行音(機関換装車)[knt350b.ra/403KB] 直接再生
 こちらは機関換装を受けてDMF13HZ形エンジンになった車両の走行音です。このエンジンはキハ2100形などに積まれているものと同形で、本来なら非常にいい音をたてるはずなのですが、変速機が従来品の流用であるためか、出力を落として使っているためか、はたまたエンジン周りの配管に違いがあるためか、あまりいい音をたてていません。直結段に入ってからはDMHの響きとさしたる違いが感じられないほどですし・・・。
 現在少なくともキハ351〜354、358、3511、3518〜3521、301、303とキハ100形全車(現在2両)、キハ100形から300形に戻された車両(305と3016)が換装を受けているはずです。
 録音は信号所(水海道駅のやや取手より)→小絹間で、かなりのスピードがでているはずです。
・キハ300/350形の姿
 写真のキハ301は以前筑波鉄道に在籍していたことがあり、その後常総線に入線した車両で、筑波鉄道時代に正面の行先表示器が撤去されていました。常総線でも当分この姿で運用されていたのですが、1998年の終わりか、1999年初頭くらいには行先表示器が復活していました。
 1998.6.21 水海道駅にて撮影
 こちらはキハ300形をワンマン対応化改造したキハ100形(102)です。キハ2200形の増備により300形に戻された車両も存在しているようです。
 1999.6.13 下館駅にて撮影
 キハ3510のエンジンで、DMH17H形機関です。4つ並んだシリンダヘッドカバーが特徴的です。
 1999.6.13 水海道駅にて撮影
 こちらはキハ3520に積まれているDMF13HZ形機関です。キハ2000形の欄でも写真を掲載していますが、それと比較しても配管が全く異なることがよく分かるのではないかと思います。
 2000.6.10 取手駅にて撮影
 キハ359の標準的なDT22形系列の台車です。キハ0形、310形や竜ヶ崎線のキハ532形もほぼ同じものを装備しています。
 1999.6.13 水海道駅にて撮影

前のページに戻る