・鹿島鉄道キハ430形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ431
末期の標準塗装であったキハ431
2003.1.19 常陸小川駅にて撮影
 1972(昭和47)年に廃止された加越能鉄道加越線から関東鉄道に移籍した車両で、鉾田線に配置された2両はキハ430形となりました。
 車体は16m級で、片開き2扉ロングシートです。登場時と同じ湘南形の前面形状が特徴的です。エンジンは珍しいDMF13C形ですが、他車との混結運転は可能でした。
 1987年の車体更新工事とワンマン化改造を経て、冷房化は見送られたものの、2007年3月末の鹿島鉄道廃止時まで、2両が活躍を続けました。
 走行音[kr430a.rm/848KB]
 エンジン形式がDMFで始まるからと言って、何か新系列機関の親戚のような先入観をもってしまうのですが、実際のところはDMH17の小形版なんでしょうかね。音の雰囲気はそれほど変わりないように感じます。強いて言えば、少し駆動音が大きいとは思いますが、これはエンジンよりも変速機や逆転機あたりに内蔵されているギアなどの影響でしょうから、やはりエンジンそのものはあまり変わった雰囲気ではないんだと思います。
 録音は桃浦→八木蒔間です。八木蒔という駅は見る角度によっては秘境駅に見えてしまう、いい雰囲気の駅なのですが、反面乗降客はほとんどいないんでしょうね。この時もドアを開けてすぐに閉めてしまいました。
・その他の写真
 こちらはキハ432です。2003年頃からだったかとは思いますが、このような「金太郎塗装」になって引退までの間、活躍しました。
 2006.4.16 八木蒔〜浜間にて撮影
 キハ431については、キハ432よりも後で、緑色の「金太郎塗装」になりました。もちろん路線廃止時までこの塗装でした。
 この場所は霞ヶ浦と筑波山を両方写し込めるポイントとして有名だったのですが、残念ながら天気が今ひとつで、筑波山はほとんど見えませんでした。一応、車体の左端の上の方に、本当にうっすらと山頂まで写ってはいるんですが…。あまりにも薄くてほとんど見えません。
 2006.4.29 桃浦〜八木蒔間にて撮影
 キハ431の室内です。木の床に、長く続くロングシートが特徴です。
 2003.1.19 鉾田駅にて撮影
 キハ431のエンジンです。DMF13C形とされるエンジンで、動力台車が右側に見えていますので、裏側である可能性が高いですが、そもそも縦形エンジンですから、反対側を見ても大きな違いはないはずです。
 2003.1.19 石岡駅にて撮影
 キハ431の台車です。板バネ式の台車で、関鉄系の古い車両では多く見られる形態です。乗り心地は、なかなかすごいものがありますよ…
 2003.1.19 石岡駅にて撮影

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