・横浜市交通局3000N形
1999年の戸塚〜湘南台間開業に合わせて製造された、3000形のマイナーチェンジ車です。車体の形状や車内のレイアウト、制御方式などに違いが見られます。
車体に関しては先頭部の丸みが弱まり、ラインカラーも窓下の濃淡2色の配置が、青-水色-青の順になるなどの変化が見られます。室内については袖仕切の形状の変化や、先頭車のボックスシートの廃止が目立ちます。
制御方式は同じくVVVF制御ですが、スイッチング素子がIGBTとなりました。1台のインバータで2個のモータを駆動する構成ではあるものの、制御単位としては8個モータ一括、故障時のユニット開放の単位はモータ4個として従来の3000形と合わせているようです。
現在6連7本が在籍しています。
1999.9.2 仲町台駅にて撮影
走行音
[yhm3000n.ra/174KB]
直接再生
3000N形の走行音です。三菱製のIGBTインバータで、この車両の登場の頃に流行りだしたIPM(インテリジェントパワーモジュール)を用いたものとなっています。同時期に登場の都営6300形の増備車と似通った音ではあるのですが、それに比べるとトゲがないという印象です。三菱のIGBTは今後この音が基本になるのかと思ったものでしたが、この後に登場する車両はそれぞれ独自の音になっていって、正直言って方向性が分かりません。
録音は中田→立場間です。
・その他の写真
3382号車のVVVF装置です。湘南台行の列車で見ると左側の側面がこのような様子になっています。メーカー名なども書いてあるのでこちらが表側かと思います。素子の冷却ユニット自体は左右合計4個となるので、1ヶ所につきモータ2個分の電力を供給していることになるわけです。中央部分がゲート制御ユニットであるものと思われます。
1999.9.2 仲町台駅にて撮影
3344号車のVVVF装置です。上の写真とは反対の側面の様子です。こちらも上記と同様に左右2個の冷却ユニット内にある素子がそれぞれモータ2個分の電力を供給し、この側面にある分でモータ4個、1両分の制御ができるわけです。
1999.9.2 仲町台駅にて撮影
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