・221系(写真をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クモハ221-69以下8連
スカート強化、ヨーダンパ追加などが行われたクモハ221-69以下8連
2006.1.1 東海道本線塚本駅にて撮影
 1989年3月、117系に代わる新快速用の車両として登場したもので、転換クロスシートを中心としたオールクロスシート、3扉で、車体は鋼製、制御装置や台車などは205系を基本としたもので、界磁添加励磁制御となっています。
 編成は全てMT比1:1で、2連は1M方式のクモハとクハ、4連はクモハ-モハのユニットとサハ、クハ、6連は4連のサハとクハの間に1M方式のモハとサハを組み込んだ形とされました。後に登場する8連も、6連に更にモハ-サハを増結した形となっています。
 最高速度は120km/hで新快速の速度向上に貢献しましたが、2000年には新快速の130km/h化のためあまりに早い新快速運用からの撤退を余儀なくされました。
 1991年までに474両が製造され、当初は新快速や大和路快速などで運用されましたが、後に新快速からは撤退し、福知山線の丹波路快速や奈良線のみやこ路快速などに活躍の場を広げると共に東海道・山陽線では快速運用に転用されました。現在では更に山陰本線京都口でも運用されています。
 ユニット車走行音[221ua.rm/527KB]
 クモハ-モハでユニットを組んでいる車両の走行音です。モータは205系などと同じMT61系ですが、211系と同じ歯数比でもあり、211系とほぼ同じ起動音となります。高速域は、内扇形のMT61の中でもややうるさめのタイプなのではないでしょうか。
 録音は琵琶湖線(東海道本線)守山→栗東間です。
 ユニット車走行音(始発駅)[221ub.rm/718KB]
 こちらは番外編といった趣もありますが、始発駅など、しばらく停車していた後の加速時で、独特の高音が乗った録音になります。上のファイルと車両も同じですのでその他の要素は特に違いはありません。
 録音は琵琶湖線(東海道本線)野洲→守山間です。ここでは引上げ線から下り本線に据え付けられて、ストレートに発車していく場合が多いですので、このような音がきれいに録れるのがいいですね。
 1M車走行音(223系併結)[221sa.rm/793KB]
 こちらはクモハ-サハやモハ-サハでユニット状になっているところに組み込まれる電動車の走行音です。定格電圧の異なるモータを積むことでユニット車、1M車とも直並列制御を使用するようにしているわけです。ユニット車よりも起動音がよく響く、特に低音が効いた音になっているように思われます。高速域については、モータの冷却構造が同じでしょうし、特に違いはありません。ただし、2分近くも加速していますので迫力があります。この世代の車両だと、これでも120km/hには届いていないんでしょうかね。「221系に性能を合わせた」223系をつながず、221系単独の方が身軽な加速をしているようにも感じますが、気のせいでしょうかね…?
 録音は琵琶湖線(東海道線)能登川→稲枝間です。
・その他の写真
 クモハ221-25以下8連と、クモハ221-77以下4連の計12両編成で、新快速として運転されていた頃の写真です。安物フィルムでの撮影をスキャニングしたため、新快速かどうか、読み取れないとは思いますが、青文字の種別で何となく分かるのではないでしょうか。
 また、スカートも下方に延長される前の、原形の姿です。
 1999.9.8 東海道本線高槻〜山崎間にて撮影
 クモハ220-7以下4連です(後2連はクモハ220-6他)。2001年3月に運転を開始した「みやこ路快速」の列車で、2連を2本併結した、今まではあまり見られなかった組み合わせです。221系では最小単位を2連として様々な組成が可能とされているのも特徴となっているわけです。223系にもこの思想が引き継がれたと言っていいのではないでしょうか。
 2001.3.13 京都駅にて撮影

前のページに戻る