・285系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハネ285-1以下7連+3以下7連
JR西日本所属のクハネ285-1以下7連+3以下7連の上り「サンライズ瀬戸・出雲」
2005.9.13 JR東日本東海道本線川崎〜鶴見間(矢向踏切)にて撮影
 1998年、寝台特急「瀬戸」「出雲」の輸送改善用に投入された電車で、583系以来の寝台電車となりました。しかし設計思想は全く異なり、寝台の全個室化、空間の有効活用を目的とした2階建て車両の使用などが特徴となっていて、内装も外部である程度組み立てた設備を車内に持ち込んで設置する工法となり、工期の短縮が計られています。
 7両編成を2M5Tの構成とし、電動車2両のうち一方はノビノビ座席、もう一方はソロを配置し、他の2階建て車にはシングル、シングルツイン、シングルデラックス等を配置しています。電気関係では223系1000番代以降の標準となっている補助電源を一体化した個別制御式の3レベルIGBTインバータを電動車に積んでいますが、サービス電源が他形式よりも多く必要になるため独立したSIVも装備しています。また、夜間走行や地方線区の入線もあるため回生失効対策として電動車の屋上にはブレーキ用抵抗器も備え、各車両とも非常に大きな車体断面となっています。
 JR東海と共同開発された関係で、同社所有の3000番代2本とJR西日本所有の0番代3本が在籍し、「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」に充当されています。
 起動音(東芝/登場時)[285sa.rm/60.1KB]
 モハネ285-1と、JR西日本の第3編成、JR東海の第2編成には東芝製のインバータが積まれているようです。そのうち、このファイルはJR東海の第2編成の車外から録音した起動音です。動力関係は完全なJR西日本仕様であり、鳴っている音は223系1000番代2次車や2000番代の東芝車とほぼ同じ音のようです。現在では東芝車の非同期モードの高さが明らかに低くなっており、貴重な記録となってしまいました。
 録音は品川で行われた展示会終了後の車庫への引き上げ時のものです。
 走行音(東芝/現在)[285sb.rm/2.95MB]
 こちらはJR東海所属の第2編成の走行音で、上の登場時のものとは明らかに非同期モードの音が変化しています。甲高かった非同期モードは、よほど安眠を妨げて苦情を受けたんでしょうかね…。それにしても、非同期モードの間の、モータの「グォーングォーン」という、2回の唸りはすごいですね。ここまで鳴る車両も珍しいと思います。2M5Tで負荷が大きいのか、あるいはそういうモータなのか、謎は深まるばかりです。ちなみに、ノッチオフ時には、当然ながらWN駆動の「ゴロゴロ」音が響いてきます。
 録音は「サンライズ出雲」沼津→富士間です。途中で遅延が生じていたこともあり、回復運転に努めていたものと思われます。
 走行音(三菱)[285ma.rm/890KB]
 モハネ285-201とJR西日本の第2編成、JR東海の第1編成は三菱製のインバータを装備しているようで、これはそのうちのJR西日本第2編成、モハネ285-2の走行音です。VVVF音は223系2000番代の三菱車と同等のものです。モータへの負荷の違いか、非同期モードの間には「グォーングォーン」と2回、派手な唸りがあります。
 録音は松山延長時の「サンライズ瀬戸」伊予北条→粟井(運転停車)間です。単線区間での臨時列車のため、時刻表で逆方向列車との時間関係を見ると、結構運転停車の駅も予想がつくものです。
 走行音(三菱/2階個室内)[285mb.rm/1.48MB]
 同じくモハネ285-2で、2階個室内で録音したものです。意外にも非同期モードの音も響いてきます。ジョイント音の響き方はちょっと極端ではありますが、これはマイクの置き方によるものだったかと…。減速時にはブレーキチョッパの音と思われる「ジーーー」という音が聞こえてきます。夜中でも当然鳴りますから、これは多くの乗客にはストレスなんでしょうね。
 録音は松山延長時の「サンライズ瀬戸」伊予桜井(運転停車)→今治間です。
 ミュージックホーン[285mh.wav/43.2KB]
 クハネ285-3003のミュージックホーンです。運転士が相当強くペダルを踏んだんでしょうね。空気笛も混ざっていますから。というのは、警笛のペダルは軽く踏むと電気笛のみ、強く踏むと電気笛+空汽笛というような鳴り分けをする車両が多く、この系列も該当しているはず、ということからそう言えるわけです。絶対という保証はもちろんありませんが・・・。
 録音は品川で行われた展示会終了後の車庫への引き上げ時のものです。
 車内放送[srsetoa.rm/453KB]
 松山延長運転時の「サンライズ瀬戸」で、松山への到着時の車内放送です。さすがにこの車両では自動放送はありません。チャイムも、このような3打点チャイムだけの模様です。もう少し凝ったものがあってもいいとは思うのですが、そもそも、この「瀬戸」の松山延長時くらいしか、明るい時間帯を走行することもありませんから、余計な装備は不要なのかもしれませんね。
・その他の写真
 JR東海の第2編成である、クハネ285-3004以下7連です。松山への延長運転時は、ちょうどこのように撮影しやすい場所に駅留置されます。外観上は、JR西日本車とは車号標記の書体が異なるくらいしか思い当たるところがありません。
 2005.1.1 JR四国予讃線松山駅にて撮影
 モハネ285-202のVVVF装置で、三菱製のものです。形状は223系2000番代と同じものです。この写真では、個別制御の4台のうちの2台分のパワーユニットが左側に、ゲート制御部を挟んで右側にはSIV用のパワーユニットが見える配置となっています。
 2005.12.30 JR四国予讃線松山駅にて撮影

前のページに戻る