・681系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クロ681-3以下6連+クハ682-506以下3連
681系と683系の混結列車、クロ681-3以下6連+クハ682-506以下3連(サンダーバード10号)
2006.9.3 北陸本線石動〜倶利伽羅間にて撮影
 1992年、老朽化した485系の置換と将来の高速化を目指して北陸本線の「雷鳥」系統に試作車が登場しました。9両編成の特急形電車で、3M6Tの構成となり、パンタグラフと変圧器、整流器を装備するサハと、個別制御のVVVFインバータとモータを装備するモハとのユニットが組まれています。試作車に関しては量産車登場後、サービス設備の変更などの改造、塗装変更などを受け、更に当初金沢方先頭にグリーン車を連結していたものの、量産改造時に編成の向きを変更して大阪方がグリーン車とされています。
 94年末には量産車が登場し、こちらは6+3両に分割可能な編成となり、貫通形の先頭車が登場しました。制御方式は試作車と同様VVVFインバータ制御ですが、試作車のインバータ装置が台車付近への分散配置だったのに対し、量産車では車体中央への集中配置となっています。
 96年には翌年の北越急行開業と「はくたか」運転開始に向け、北越急行所有の2000番代が、97年には同じ「はくたか」向けのJR西日本所有分がそれぞれ増備されました。2001年度には、試作車の6+3両への分割編成化改造と、2編成の「サンダーバード」から「はくたか」への転用改造が実施され、現在では試作車(1000番代)6+3連1本、量産車「サンダーバード」用6連4本と3連5本、「はくたか」(JR西日本所有)6+3連4本、北越急行用2000番代6+3連2本、計102両が在籍しています。
 1000番代走行音(直流)[681-1a.rm/904KB]
 試作車の走行音です。ごく普通のGTO個別制御車の音に属するものではありますが、高速向けのギア比(と言っても昔の基準なら通勤用ですが・・・)のせいか、非同期モードもこのタイプとしては長く聞こえ、その後の音の変化もゆっくりと、迫力のあるものとなっています。起動加速度の高い207系1000番代あたりと比べるとかなり雰囲気も違ってくるものですね。
 加速音は量産車でも同じなのですが、減速音は、量産車が非同期モードで停車する特殊なものになったのと比べ、試作車ではこのように、ごく普通の東芝製個別制御の減速音をたてます。
 9両固定だった頃は限定運用が組まれていたものですが、今では分割編成になってしまい、どこに運用されるかも読めず、狙うのが難しくなってしまいました。
 録音は「サンダーバード25号」大阪→新大阪間です。途中201系と併走したり、ブレーキが下手だったりしますが、特殊な車両ですので、完璧を求めてもどうにもなりませんね…。
 1000番代走行音(直流・客室内)[681-1a.rm/943KB]
 同じく試作車の走行音で、客室内での録音です。681系は客室内でも非同期モード含めてきちんと聞こえるようで、WN継手の「ゴロゴロ」音も含めてたっぷり楽しめます。100km/hを少し超えるくらいまでの加速だったと思われますが、派手にWN継手が鳴ってますね。こちらの走行音ファイルでは、スムーズなブレーキ操作をしてくれています。
 録音は「びわこエクスプレス(大阪行)」守山→草津間です。まさかこの列車でこの車両に乗れるとは、夢にも思いませんでした。
 0番代走行音(直流)[681dca.rm/913KB]
 こちらは量産車の直流区間での走行音です。試作車1000番代と比べると、減速時の最後のパルスモードの代わりに非同期モードがあることが特徴と言えます。直流区間では減速時の非同期モードがかなり長くなるのも特徴です。
 この車両は、かなりの異音車のようです。パルスモード切替の度に爆音が鳴るし、その他にも何かが振動するような音も数回聞こえてきます。
 録音は「びわこエクスプレス(大阪行)」石山→大津間です。結構な時間加速しているように思いますが、中間運転台の速度計は105km/hあたりの表示でしたね。その割にWN継手の「ゴロゴロ」音は派手ですが。
 0番代加速音(直流・客室内/音ズレ)[681dcb.rm/913KB]
 こちらは中間電動車の客室内での加速音ですが、1台車の中のモーター同士で音がずれています。個別制御ですから、車輪径が違えば制御タイミングもずれるわけですが、1台車の中で車輪径が大きく違うことなんてあるんでしょうかね。バランス悪くなるでしょうし…。
 録音は「びわこエクスプレス(大阪行)」新大阪発車時です。
 0番代走行音(交流)[681aca.rm/1.06MB]
 こちらは量産車の交流区間での走行音です。減速時の非同期モードが一瞬で終わってしまいます。また、この車両は少し異音をたてるタイプのようで、パルスモードの切り替わる付近で、何回か異音をたてます(弱いですが)。1分22秒付近でノッチオフしており、さすがWN駆動と言いたくなる、「ゴロゴロ…」音が響き渡ります。1分50秒付近からは再加速しているようですので、カーブによる速度制限でもあったんでしょうかね。
 録音は中間運転台付近の通路で行っています。乗降ドアのない場所なので、車内放送を聞かずに迷い込んでくる人がいない限り、それなりの環境で録音できたりします。しかも台車の真上ですし。貫通路の渡り板だけはくせ者ですが…。
 録音は「はくたか7号」魚津→黒部間です。
 0番代走行音(交流/空転滑走)[681acb.rm/1.09MB]
 こちらは量産車の交流区間での走行音で、降雪時の空転滑走音です。北陸本線やほくほく線など、そもそも降雪区間での運用を主目的に開発されたはずなのに、雪で簡単に空転滑走するとは、大問題のように思うのですが、どうにか走れているからいいんでしょうかね。
 こちらは指定席車の客室内での録音です。デッキと比べるとモータ音がソフトになり、代わりにWNの「ゴロゴロ…」が目立つようにも思います。加速での空転は軽微で音にはほとんど現れませんが、減速時の滑走は目も当てられない酷さですね。こんなだから特大フラットができているんでしょうが…。
 録音は「はくたか18号」黒部→魚津間です。
 車内放送[haktk18a.rm/578KB]
 「はくたか18号」富山到着時の車内放送です。ダイヤが乱れていて、無線の交信が入ってしまったんでしょうかね。「今日もJR西日本を…」の放送だけした後、ずいぶんと沈黙の時間が過ぎています。チャイムは残念ながら放送前だけでした。試作車ではもっとオルゴール調のチャイムが鳴ります。(メロディーそのものは同じです)
・その他の写真
 こちらは量産車で登場した貫通形先頭車で、クモハ681-503以下6連です(サンダーバード7号)。
 2004.9.25 北陸本線小杉〜呉羽間(二俣踏切)にて撮影
 試作車であるクロ681-1001以下6連です。2001年度に分割編成となった後の姿です。量産車と比べると、乗務員室横の窓の形状が異なる(試作車の方がカッコイイ?)、車体裾が、床下に向かって伸ばされていることが目立った違いでしょうか。
 2003.6.5 北陸本線富山駅にて撮影
 試作車で先頭車化改造が行われたクハ681-1501以下6連です。他の編成では全て6号車はクモハなのですが、この編成だけはクハが組まれています。
 2003.6.5 北陸本線富山駅にて撮影
 北越急行が所有する2000番代車の編成です(車号不明)。この写真はだいぶ色褪せてしまった編成のようですが、このように、赤系の塗装が目立つ存在で、登場時は基本的に固定編成でしたが、現在では基本と増結の組み合わせが頻繁に変更される運用形態となったため、683系8000番代も含めての混結が発生しています。
 2006.9.3 北陸本線呉羽〜富山間にて撮影
 量産車でモハ681-9の室内です。「サンダーバード」編成では3号車、「はくたか」編成では8号車に組み込まれる車両です。
 2002.12.11 JR東日本上越線越後湯沢駅にて撮影
 量産車でクハ681-8の室内です。付属編成の非貫通先頭車で、9号車に組み込まれる車両です(「サンダーバード」編成は200番代に改番されたようです)。こちらは上の写真とは異なり、シートがグレー系のモケットになっています。
 2003.6.5 JR東日本上越線越後湯沢駅にて撮影
 試作車でモハ681-1051の室内です。「サンダーバード」編成に使用され、3号車の指定席で使用されています。座席、妻面など、グレーが多用されているようです。
 2003.6.5 北陸本線富山駅にて撮影
 モハ681-207のVVVF装置です。これが681系のVVVF装置の姿、という印象はあるわけですが、どうも冬季だけしかこの姿は見られないようです。こうしてカバーをかぶせてしまうと放熱に問題があるんでしょうかね・・・。
 2002.12.11 JR東日本上越線越後湯沢駅にて撮影
 モハ681-3のVVVF装置です。夏に見るとこのように207系1000番代などと類似した形状が見られます。681系らしい形には見えませんが、3月にもこの状態を見たことがあるくらいなので、実際のところカバーをはずした状態で走っている期間の方が長いのかもしれません。
 2009.4.30 大阪駅にて撮影
 試作車であるモハ681-1101のVVVF装置です。JR東日本の209系910番代のように、台車付近に分散配置されているのが特徴です。網目の中に3個ほどパワーユニットらしきものが見えると思います。この写真のすぐ右には台車があります。
 2003.6.5 北陸本線富山駅にて撮影
 モハ681-207の台車です。試作車と同様、車輪外側にブレーキディスクが備えられているのが目立ちますが、この写真ではわかりにくいですかね。試作車では写真の左右に向かってまっすぐ伸びていた台車枠が、このタイプでは車軸付近で少し湾曲しているようにも見えます。境界付近がちょうどヨーダンパや速度発電機のケーブルで隠れているため、よく見えませんが…。
 2002.12.11 JR東日本上越線越後湯沢駅にて撮影
 サハ680-14の台車です。付随車には外側のディスクブレーキがないため、比較的普通のボルスタレス台車に見えます。とは言っても、やはりモハの台車と同様台車枠が途中で湾曲させられているように見えますね。
 2002.12.11 JR東日本上越線越後湯沢駅にて撮影
 モハ681-1101の台車です。車輪外側にブレーキディスクが備えられているのが目立ちますね。基本的にはボルスタレス台車なわけですが、ブレーキ関係の装備のせいか、車軸より遠くまで台枠が伸びているのが目立ちます。
 2003.6.5 北陸本線富山駅にて撮影

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