・5000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
5101以下5連
唯一の電連付グリーン車である5101以下5連(後はクハ222-5002以下2連、マリンライナー27号)
2004.1.1 予讃線坂出駅にて撮影
 2003年、瀬戸大橋を渡り岡山〜高松を結ぶ快速「マリンライナー」用の213系を置き換える目的で投入されました。
 車体はJR西日本の223系2000番代をベースとした20m級3扉のステンレス車体で、先頭部には連結時に通路として使うことを目的にした貫通扉が設けられた点が大きな変更点となります。また、高松方の先頭車はJR東日本のE217系グリーン車の構造を基本とした2階建てグリーン車(階下は普通車指定席とする合造車)となっています。普通車は223系2000番代と同様の転換クロスシートが設置されています。
 グリーン車付の3両編成がJR四国が所有する5000系となり、岡山方に連結する普通車2両編成はJR西日本所有の223系5000番代であり、基本的に1本ずつ連結した5両編成で運用されます(一部例外あり)。
 制御方式は223系2000番代と同様のVVVFインバータ制御で、IGBT素子を使用する3レベルインバータです。5000系は東芝製、223系5000番代は三菱製が採用されています。
 2003年に5000系は3連6本が、223系5000番代は2連7本が投入され、2018年現在もそのままの両数で「マリンライナー」運用で活躍しています。
 走行音[JS5003a.mp3/2.59MB]
 223系2000番代の東芝車と同じではあるのですが、ちょうどこの5000系が登場する頃に実施されていた、223系2000番代東芝車のソフト変更の時期と重なっており、5000系はソフト変更後の車両と同じ音となりました。実際のところ、JR東海313系とVVVF音が同じなんですよね。もちろん歯数比や駆動装置の違いから、中速域以上の走行音は全然違いますが。また、中速域以上ではモータからの風の音(?)が段階的に、音階のように上がっていくのも特徴です。
 録音は瀬戸大橋線(JR西日本区間)児島→上の町間です。夜ではありましたが元日で、JR西日本の乗務員に交代したところだったので、「あけましておめでとうございます」から始まる車内放送をされていました。
 走行音[JS5004a.mp3/12.1MB]
 こちらは逆方向の列車で、少しまとまった区間での録音になります。中速域での音階を刻むモータ等の特徴は上のファイルと特に変わりはありません(この車両の方が少し弱いかも)。
 録音は瀬戸大橋線(JR西日本区間)茶屋町→植松→木見→上の町→児島間です。この付近は国鉄末期に建設されたスラブ軌道が多数あり、とにかく軌道からの騒音が激しいですね…。
 223系5000番代走行音[223-5ka.mp3/14.2MB]
 停車駅の多い時間帯の「マリンライナー」での録音です。四国内の複線区間での録音ですが、それなりに速度が出ています。223系5000番代は三菱製の制御装置を搭載しており、223系2000番代三菱車のうちの、回生領域を拡大した車両と同じ音が聞こえてきます。この運用では、時間帯のせいなのか、ところどころの駅で回生ブレーキが途中で切れてしまっています。
 録音は予讃線鬼無→端岡→国分→鴨川→坂出間です。
 223系5000番代走行音[223-5kb.mp3/4.89MB]
 こちらは同じ列車のJR西日本区間での録音です。
 録音は瀬戸大橋線木見→植松→茶屋町間です。便乗の乗務員がいたようですが、茶屋町到着の瞬間辺りで乗務員室から聞こえてくる声はどうなんでしょうね…。ABSがどうとか聞こえてきているようですが、別に滑走するような状況でもなかったですし、謎です。
・その他の写真
 5000系のグリーン車ではない側の先頭車と同じスタイルとなる223系5000番代で、クモハ223-5002以下2連と5000系5001以下3連の5両編成です。トップ写真の後側からの撮影となります。5000系及び223系5000番代は貫通扉付の前面が最大の特徴です。また、窓周りの茶色の着色部分が223系2000番代より狭まり、223系1000番代と同程度のサイズに変更されています。
 2004.1.1 予讃線坂出駅にて撮影
 トップ写真と同じ5101号車以下5連の、最近の撮影となります。(後はクハ222-5005以下2連、マリンライナー21号)
 2017.1.3 予讃線坂出駅にて撮影
 5102号車以下3連と、クハ222-5001以下2連の5両編成で、マリンライナー35号です。瀬戸大橋開業30周年のヘッドマークがついていますが、この角度からでは内容はよく見えないと思います。5104号車の写真が正面がちの構図なので、そちらで見た方が見やすいと思います。
 2018.5.4 JR西日本宇野線備中箕島〜早島間にて撮影
 5103号車以下3連と、クハ222-5003以下2連の5両編成で、マリンライナー23号です。
 2017.1.3 予讃線坂出駅にて撮影
 5104号車以下3連と、クハ222-5001以下2連の5両編成で、マリンライナー6号に充当されるべく出庫中の回送列車です。この編成からは2階建て車側面のカラーテープが赤系の色になっています。また、撮影時期の関係で瀬戸大橋開通30周年のヘッドマーク付になっています。
 2018.5.1 高松駅にて撮影
 登場後間もない頃の写真で、5105以下3連と、クハ222-5007以下2連と5003以下2連が連結された7両編成のマリンライナー28号から折り返し待機中の写真になります。現在も一部時間帯には7両運転もありますが、多客期でもなかなか昼間には見かけないように思います。
 2004.1.2 JR西日本岡山駅にて撮影
 5105号車以下3連と、クハ222-5006以下2連の5両編成で、マリンライナー19号です。5104号車と同じく赤系のカラーテープになっています。
 2017.2.18 予讃線坂出にて撮影
 5106号車以下3連と、クハ222-5003以下2連の5両編成で、マリンライナー25号です。こちらも瀬戸大橋30周年のヘッドマーク付です。
 2018.5.5 JR西日本宇野線備中箕島〜早島間にて撮影
 5006号車の連結側から運転室側に向かっての室内です。奥側にはクハ222-5002、クモハ223-5002と続きます。5000系普通車は223系5000番代の室内と特に変わらず、JR西日本223系2000番代辺りの世代の標準的な内装に準じています。
 2017.1.3 高松駅にて撮影
 5106号車の2階グリーン室内の写真です。2階建てですので天井が低く、荷棚がないなど、居住性という面では残念な面があります。走行線区を考えたら眺望がいいことは大変いいとは思います。撮影は連結側から運転台側を向いています。
 2017.1.3 高松駅にて撮影
 5106号車の階下にある普通車指定席の室内です。2階がグリーン、1階が普通車の各指定席として使うのは、なかなかいい使い分けかもしれませんね。一番手前に荷物置き場と思われる区画が見えますね。
 2017.1.3 高松駅にて撮影
 5101号車の運転室直後の区画で、グリーン室になります。非常に狭い空間であり、印象把握しやすい写真に残すのは難しい場所ですね。個人的にはどうせT車である2階建てグリーン車の中で席を選ぶなら、やはりこの区画でしょうね。
 2017.1.3 高松駅にて撮影
 5005号車のVVVF装置です。JR西日本223系1000番代以降の仕様と同じく、IGBTによる3レベルインバータで個別制御、更にSIV用の1群を一体箱に入れて、SIV部が故障した場合はVVVFの1群をSIV運転に切り替える方式のため、一方の側面に3群、もう片面に2群のパワーユニットが見えます。東芝製については、この時期は平らな板の下の方に通風口が見えるような、単純な形状のパワーユニットなのが特徴です。
 2004.1.2 JR西日本岡山駅にて撮影
 5005号車の台車です。S-DT63形を名乗ってはいますが、JR西日本223系用と何も変わらないはずです。軸梁式のボルスタレス台車にヨーダンパ付となります。
 2004.1.2 JR西日本岡山駅にて撮影
 5105号車の台車です。S-TR64形となっています。S-DT63形やS-TR63形と似た形状ではあるものの、軸受の外側にある部品(これが軸ダンパでしたかね?)の形状(構造そのもの?)が異なるようです。
 2004.1.2 JR西日本岡山駅にて撮影

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