・8000形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
8004号と8006号
JALの広告車だった8004号車とJACCSカードの広告車8006号車
2007.4.28 函館駅前〜松風町間にて撮影
 1990年、800形の機器を流用し、新造した車体を組み合わせた更新車両です。500形、710形の各1両が更新済だった当時、運転しやすい車両との評価があった800形を更新することとしたそうです。直線基調の車体は、前扉を800形の大部分で採用されていた1枚引き戸から、路面電車で多く見られる2枚折り戸としたことや、3段式のステップとしたことなどが特徴となります。
 800形の機器流用車であるため、間接非自動式の永久並列抵抗制御に、釣り掛け駆動の組み合わせとなります。
 1990年に2両、1992〜1995年に各1両、1997年に2両が更新された後、少し間を置いて2012年に2両が行き先表示器をLED式に変更して登場しています。全10両となり、2015年現在の最大勢力として活躍しています。
 8001号車(初期車)走行音[hkd8001a.mp3/7.28MB]
 800形の更新車で、車体重量は微増という程度のようなので、基本的に同じ音のはずです。もっとも、釣り掛け駆動車なので、それなりに個体差があります。初期車の方が音が大きめという傾向はありそうだと思っています。2014年頃に8004号車を見かけた時が一番大きく澄んだ音をたてていたようには思いますが、その音は残念ながら録れていません。
 録音は深堀町手前→競馬場前→駒場車庫前→市民会館前→湯の川温泉→湯の川間です。駒場車庫前での運転士交代後の飛ばし方がすごいですね。
 8002号車(初期車)走行音[hkd8002a.mp3/1.82MB]
 初期車の中では音が小さめのように感じる車両になります。駆動音よりも他の音が大きく入ってしまっていますね。
 録音は湯の川温泉→市民会館前→駒場車庫前間です。最後の区間は割と急な坂道を登っていきます。
 8006号車(初期車)走行音[hkd8006a.mp3/1.65MB]
 走り出しからその後の加速まで、比較的はっきりとした駆動音をたてています。最初の走り出しなどは手動進段らしい、一定しない音程の上がり方をしていますね。これも路面電車の釣り掛けらしさですが。
 録音は柏木町→深堀町→競馬場前間です。
 8007号車(初期車)走行音[hkd8007a.mp3/4.89MB]
 こちらは谷地頭からの急な上り坂に始まり、十字街の分岐(この方向では合流)を通り、函館駅前付近までの比較的長い時間をまとめたものです。8007号車は平均的な音量なのではないでしょうか。
 録音は谷地頭→青柳町→宝来町→十字街→魚市場通→市役所前→函館駅前付近間です。
 8009号車(後期車)走行音[hkd8009a.mp3/1.19MB]
 しばらく更新工事が止まった後、2012年に登場した2両は異様なまでに駆動音が小さくなっています。釣り掛けというより、状態が悪くなったTD継手の車両くらいの感覚になっています。
 録音は湯の川温泉→市民会館前→駒場車庫前間です。
 8010号車(後期車)走行音[hkd8010a.mp3/728KB]
 もう1両の後期車になります。こちらも駆動音はかなり小さくなっています。8009号車よりは釣り掛けらしさはありますが。
 録音は深堀町→競馬場前間です。
・その他の写真
 8001号車で、「函館カールレイモン」の広告車になっています。何となく、昔の都電のデザインに似てますね。
 2014.9.7 十字街〜魚市場通間にて撮影
 同じ8001号車で、広告主も同じ頃の写真ですが、現在よりも色あせていたのか、そもそも薄かったのか。この写真から上の写真までの間に検査でも通ったか、ラッピングし直したか、どちらかの変化があったと思われます。
 2007.4.28 十字街電停にて撮影
 8002号車で、「函館米穀」の広告車です。方向により、青基調の側と赤基調の側があるようです。この写真は正面が青で側面は赤のデザインのようです。
 2015.11.1 松風町電停付近にて撮影
 同じ8002号車で、上の写真とはちょうど反対側から写したものです。正面は赤、側面は青のデザインになります。
 2015.11.1 函館駅前〜松風町にて撮影
 同じ8002号車で、以前は「シゴトガイド」の広告車になっていました。この頃の行き先表示は「どっく前」になっていたんですね。最近は「函館どつく前」表示で、なぜ、大きな「つ」に変わったんでしょうね。
 2007.4.28 函館駅前〜松風町間にて撮影
 8003号車で、「はこしん」こと函館信用金庫の広告車です。デザインは長いこと変えていないようですが、この撮影の頃は90周年のマークを付けていたようです。
 2014.6.28 駒場車庫前電停付近にて撮影
 同じ8003号車で、広告主も同じです。基本はこのスタイルになります。
 2007.4.28 函館駅前〜松風町間にて撮影
 8004号車で、「野又学園」の広告車になっています。以前のJALデザインが好きだった分、どうしても個人的には受け入れられず…、ですね。715号車脱線事故の日で、五稜郭公園前電停の片渡り線を使って折り返しています。
 2015.12.29 五稜郭公園前電停にて撮影
 同じ8004号車で、JAL(日本航空)の広告車時代の写真です。ボーイング777-200のJA8984がデザインされていました。この頃はJAL初期導入のB777-200は旧鶴丸デザインの「スタージェット」のオンパレードでしたが、実はJA8984は結構早くに、このアーク塗装に変更されていたようです。でもこの写真の頃からは「JALエコジェット」になって緑色になったりしてるんですよね。
 2007.4.28 函館駅前〜松風町間にて撮影
 8005号車で、「美鈴号」として長く同じデザインで走り続けています。雪の写真なのと、715号車脱線事故の影響で折り返しが五稜郭公園行の表示になっています。
 2015.12.29 湯の川電停付近にて撮影
 同じ8005号車で、デザインも特に変わっていませんが、何年も前の写真になります。
 2007.4.28 函館駅前〜松風町間にて撮影
 8006号車で、JACCSカードの広告車です。
 2015.11.1 松風町〜新川町間にて撮影
 8007号車で、「北海道渡島総合振興局」の広告車なんだそうです。基本デザインの変化はないのですが、時々マイナーチェンジされているみたいです。もう1枚と見比べてもらうとわかるかとは思います。
 2014.9.22 駒場車庫前電停付近にて撮影
 同じ8007号車で、この頃は北海道新幹線をPRしていたようです。形は500系、色は400系登場時みたいな新幹線がデザインされてるような、というところでしょうか。
 2007.4.28 十字街電停にて撮影
 8008号車で、函館のケーブルテレビ「NCV」の広告車になっています。
 2015.11.1 函館駅前電停付近にて撮影
 同じ8008号車で、広告主も同じですが、以前はこのようなデザインでした。
 2007.4.28 函館駅前〜松風町間にて撮影
 上写真と同じ頃の撮影で、撮影する向きによってこのように写ります。ということは前と左側面がセットで、片側は赤、片側は青に塗られていたんでしょうね。この頃は8000形に興味を示していなかったのでよく覚えてませんが…。
 2007.4.28 湯の川電停にて撮影
 後期形の8009号車です。ライトが丸形になったことと、行き先表示器がLED式になったことで、かなり印象が変わっています。標準色ベースの広告車になっています。
 2014.6.28 五稜郭公園前電停にて撮影
 同じく後期形の8010号車です。こちらも標準色ベースの広告車になっています。
 2014.6.29 十字街電停付近にて撮影
 8010号車の室内です。8000形でも後期形の特徴だと思いますが、座席端部の握り棒に茶色系の樹脂を取り付けているようです。初期車の室内を写していないので比較になりませんが。
 2014.6.28 湯の川電停にて撮影
 8005号車の台車です。800形からの下回りの流用車なので、変わっていないはずです。
 2015.11.1 函館駅前〜松風町間にて撮影

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