・北大阪急行8000形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
8902以下10連
8902以下10連
2008.5.2 大阪市営地下鉄御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 1986(昭和61)年、翌年の御堂筋線なかもず延長と同時に行われる9連化に備えて登場した車両で、後に10連への増強も行われています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、阪急系列の会社であるせいか、東芝製の装置を装備しています。変わったところでは車内の貫通扉が自動ドアであることなど、妙に豪華な車両であることも特徴となっています。
 現在10連7本が在籍し、ほとんどが千里中央〜なかもずの全区間を走破する列車に充当されていて、日中は2編成が稼働しているようです。2012年からは電機品の換装などの工事が開始され、まず1編成がIGBT素子を使用したVVVF装置への交換や、ヘッドライトのHID化などが行われました。
 走行音(地下鉄線内)[ktq8000a.mp3/971KB]
 東芝製の初期のGTOインバータということで今では関西地区にわずかな数があるだけという貴重な存在ではないでしょうか。VVVF音もさることながら、警笛、ブレーキ緩解音、地下鉄線内では基本的に鳴らないのでこのファイルでは聞けませんがドアチャイムなど、どれもなかなかいい音を出しているんですよね。VVVF音については停止直前まで強いブレーキを維持してくれないと、最後まで回生ブレーキが効いてくれないというのが大きなマイナスなんですが…。このファイルでは最後の音が鳴り始めたあたりで失効してしまっています。
 録音は御堂筋線北花田→新金岡間です。男声自動放送の頃の録音です。
 走行音(ドアチャイム改造車)[ktq8000b.mp3/1.02MB]
 こちらは1編成だけある、地下鉄線内でもドアチャイムが鳴る編成での録音です。左右どちらのドアが開閉されるかによって音色が異なっており、録音した区間は、発駅が右側、着駅が左側のドアが開いており、両方のドアチャイムが聞けます。
 録音は御堂筋線中津→西中島南方間です。中津を発車してすぐに地下から地上に駆け上がり、最高速度に張り付いて走行する区間です。WN駆動の「ゴロゴロ」音もそれほど大きくはありませんが聞こえてきます。このファイルも、回生ブレーキは最後の段の途中まで聞こえます。
 走行音(北急線内)[ktq8000c.mp3/1.27MB]
 北急8000形としては「普通な」走行音です。北急線内のため、ドアチャイムは鳴りますが電気警笛はありません(編成の後ろ寄りだったため警笛は鳴っても聞こえませんが…)。回生ブレーキは最後の段に入る直前で失効しており、どちらかというとこれがこの車両の通常走行です。
 録音は緑地公園→桃山台間です。ドアチャイムは発車時は進行左、到着時は右になります。
 
 走行音(IGBT改造車)[ktq80ia.mp3/1.10MB]
 最初にIGBT化された第3編成での録音です。東芝製のIGBT素子使用のインバータであり、聞いてすぐにそれと分かるVVVF音です。GTO車にあったようなかすれた感じの、味のあるVVVF音は聞かれなくなってしまいました。回生ブレーキはこの更新できちんと低速まで効くようになったようです。
 録音は御堂筋線中津→西中島南方間です。
 走行音(IGBT改造車)[ktq80ib.mp3/727KB]
 同じくIGBT車の走行音です。車内放送がずれてしまったのと、このファイルの17秒付近の、加速途中に異音が入っていることが特徴です。何度か鳴っていましたが、どんな場面で鳴る音なのか、法則は不明です。
 録音は御堂筋線新大阪→東三国間です。
 走行音(IGBT改造車)[ktq80ic.mp3/1.23MB]
 IGBT車の北急線内での走行音です。IGBT車もドアチャイムの改造は行われなかったようで、北急線内でしかドアチャイムは鳴りません。
 録音は江坂→緑地公園間です。ドアチャイムは発車時右側、到着時左側の音が入っています。
・その他の写真
 IGBT化された編成である、8903以下10連です。外観上では、HID化されたヘッドライトが最大の特徴になります。
 2012.12.3 千里中央駅にて撮影
 8206号車から8906号車方向の室内です。阪急電車の雰囲気そのものの室内の様子がよく分かると思います。第6編成ではドア上にLEDによる次駅等案内装置が追加されており、一番手前の右側のドア上にそれが見えると思います。この編成だけ、御堂筋線内もドアチャイムが鳴ります。
 2009.4.30 千里中央駅にて撮影
 IGBT化された編成である8203号車から8003号車方向の室内です。客室内の雰囲気で言えば、ドア直近の床板に黄色の警戒ラインが入った程度の差しか見つかりません。
 2012.12.3 千里中央駅にて撮影
 8704号車のVVVF装置です。この車両では音を聞くと4桁車号の20系に準じたシステムかと思ってしまいますが、その割には片面からしかVVVF装置が見えないなど、正真正銘の1C4Mになっていることが分かります。過渡期の車両ということになるんでしょうね。ちなみに、表記を見ると、右側のパワーユニットからU相、V相、W相の順になっているようで、見慣れた配置とは逆のように感じますね。
 2009.4.29 緑地公園駅にて撮影
 8105号車のVVVF装置裏側にある、ゲート論理部です。上の写真で見えているのはパワーユニット部のみで、こちらのゲート論理部で実際の制御をする、と言う構成になっているようです。さすがに、こちらは単なる床下箱で、何の変哲もないものですね。
 2008.5.2 大阪市営地下鉄御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 8505号車のSIV装置です。VVVF装置とは反対の側面に見えるのですが、大変不思議な形状です。この形状はここだけの存在なのではないでしょうか。
 2009.4.29 緑地公園駅にて撮影
 8704号車の台車です。第三軌条からの集電設備もあり、形状が見えにくいですね。
 2009.4.29 緑地公園駅にて撮影

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