・近鉄1420系
1421以下6連
1421以下2連+1400系1502以下4連
1999.2.26 大阪線鶴橋駅にて撮影
 1984(昭和59)年9月に1500V架線下での初のVVVFインバータ制御車として2連1本が製造されました(当時は1250系1251F)。車体は1200系と同形態の鋼製車体で、後のVVVF制御量産車とはかなりの違いのあるものとなっています。制御装置は8ビットマイコンを使用し、スイッチング素子であるGTOサイリスタは当時としては最大級の4500V、2000Aのものとなっています。また、大阪線の勾配区間での使用を考慮し、抑速回生ブレーキ失効時に発電ブレーキに切替える機能なども付加されています。
 量産車登場時に1251系とされ、1990年には1233系群の増備に伴い1420系に改番され、現在に至っています。特異のシステムを採用しているためか、限定運用が組まれ、大阪線河内国分までの普通や、榛原までの準急等に主に充当され、1日で高安の車庫に戻れるようになっているようです。
 走行音[knk1420a.ra/212KB] 直接再生
 初期形インバータなだけあって、当然想像通りのタイプの音となっています。とは言ってもいつからか近鉄では1ノッチ起動を常用するようになってしまい、起動時の音が妙に不気味なものになってしまったようです。
 それにしても、初期形インバータについてもよく聞き比べるといろいろな音があるようで、この車両の場合は途中のパルスモードで非常によく音が伸びている部分が何ヶ所もありますね。その分減速時にもかなり高い音から始まるパルスモードがいくつもあるのがこの車両の特徴と言えるのではないでしょうか。そういう意味では日立製の初期形インバータにかなり近いものがあるとも言えるかもしれません。
 録音は大阪線久宝寺口→近鉄八尾間です。
・その他の写真
 1999年夏に全般検査を受けるまでは裾部にもマルーンのラインがありました。これはその当時の写真です。でも検修庫の中に収まってしまった状態なのであまりよく見えないかもしれませんね。
 1999.2.26 大阪線高安駅にて撮影
 モ1421のインバータ装置です。形は後の量産車に搭載されたものとはだいぶ違っているようです。そもそも側面の板が斜めというのはこの形式くらいではないでしょうか。
 1999.9.6 鶴橋駅にて撮影

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