・近鉄8000系
8060以下6連
8000系8060以下2連+8600系8622以下4連
2000.9.4 京都線久津川駅にて撮影
 1964(昭和39)年、900系を基本としつつも、1500Vへの昇圧にも対応した車両として8000系が登場しました。Mc-Tcの2連で登場し、編成によっては後にT-Mを組み込んで4連化されています。増備途上では無接点式の制御器を装備した車両や、後に近鉄の標準的な車体となるアルミ車体の試作車などが登場しています。
 69年登場の8400系は補機類の配置を見直した形式で、3連や4連の組成を効率化しています。
 73年には8400系を基本として、新製時から冷房を装備した8600系が登場しました。その中でも初年度の車両以外はラインデリアを装備するなどの変化が見られます。
 80年には8000系列最後の増備車として8800系4連2本が登場しました。これは従来車をも省エネ化(回生ブレーキの付加)するためのモデルとして2両ユニットの界磁位相制御を採用した車両です。
 その後、8000〜8600系の3・4連を対象に界磁位相制御化する「省エネ改造」が多数施行され、Mc-T-M-Tcの4連はTc-M-M-Tcに組成変更されています。
 2001年4月現在、8000・8600系6連各1本、8000系4連18本(内11本省エネ車)、3連6本(全て省エネ車)、2連6本、8400系4連8本(内7本省エネ車)、3連7本(全て省エネ車)、2連1本、8600系4連20本(内4本省エネ車)、8800系4連2本、計257両が在籍しています。
 8000系走行音(抵抗制御車)[knk8000a.ra/225KB] 直接再生
 基本的に900系と同じ音で、MT46に似た高速域の音は三菱製モータであろうと思われます。加速時に関してはやはり600/1500V両対応の機器を使用している関係で4個永久直列の接続となっており、当然直並列切替えもないことからスムーズな加速音となります。
 録音は奈良線学園前→富雄間です。ちなみに、録音した車両は中間にアルミ試作車4両を挟んだ編成です。録音した先頭車は鋼製車体ですが・・・。
 8400系走行音(抵抗制御車)[knk8400a.ra/340KB] 直接再生
 900系や8000系と同じ音のはずですが、たぶん個体差の範囲で、起動時の雰囲気はちょっと違う気がします。高速域に関しては上の8000系のファイルと比べると出ている速度が違うせいか、WN駆動らしい「ゴロゴロ」系の音が目立っているように思います。
 録音は京都線小倉→向島間です。
 8600系走行音(抵抗制御車)[knk8600a.ra/185KB] 直接再生
 この車両もモータ形式は同じはずなのですが、どうも惰行時にはMT46に似た「あの音」が聞こえてこないようです。あるいはこれが900系や8000系の一部に当初積まれていた日立製モータなんでしょうか・・・。
 録音は松井さんの提供で、京都線山田川→木津川台間です。
 8000系走行音(界磁位相車)[knk8000b.ra/211KB] 直接再生
 2両ユニット化、直並列制御化、界磁位相制御化が施された、「省エネ車」の走行音です。やはりこの車両についても高速域でのMT46的雰囲気は感じられません。あまり多くの編成に乗ったわけではないので個体差なのか、これが日立モータの音なのか、まだわかりません。
 録音は京都線寺田→富野荘間です。
・その他の写真
 中間にアルミ試作車4両を組み込んだ、8574以下6連です。車体断面の違いがよくわかるのではないでしょうか。
 2000.9.5 奈良線大和西大寺駅にて撮影
 8400系8353以下4連です。省エネ改造を受けた編成であるため、京都方先頭車は電装解除されています。また、塗装については少し前まではこの写真の姿が標準でしたが、最近では裾部のマルーン帯が省略された塗装がかなり多くなっています。
 2000.9.4 京都線久津川駅にて撮影
 8600系8604以下4連です。形態としては8000系や8400系と目立った違いはありません。
 2000.9.4 京都線久津川駅にて撮影
 8600系8610以下4連です。8600系の簡易塗装バージョンです。
 2001.1.8 京都線小倉駅にて撮影
 8800系8903以下4連です。新造時から界磁位相制御車のため、中間2両が電動車で、パンタ付車両は1両のみとなっています。
 2000.9.5 京都線久津川駅にて撮影

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