・近鉄16400系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
16401以下2連
16401以下2連
2003.3.10 南大阪線橿原神宮前駅にて撮影
 1996年、老朽化の進んだ16000系の置き換え用に登場した南大阪・吉野線用の特急形車両で、狭軌用となっています。車体デザインなどは標準軌用の22000系に準じ、ブレーキ方式も同様に電気演算式電磁直通ブレーキと呼ばれる在来車との併結も可能なものになっています。制御関係では近鉄では初めてのIGBT素子を使用した3レベルVVVFインバータ制御となり、2連の単独運用が多いことも手伝って1C2M×2群の接続として冗長性の向上も図られています。
 登場以来しばらく2連2本のみの存在で、在来の特急形車両との共通運用で阿部野橋〜吉野間の特急に使用されています。
 走行音[knkNACEa.rm/580KB]
 近鉄初のIGBTインバータ車で、日立製の第2世代に属するタイプが使用されています。個人的には日立製の中で一番好きなタイプなのですが、東武30000系、京王1000系、E351系とこの車両くらいしか採用例がなく、しかも既に新規採用は終了しているのが残念なところです。
 録音は南大阪線尺土→高田市間です。連続停車する区間がここしかないわけですが、もう少し速度が出てくれると、言うことないんですよね…。
・その他の写真
 16401号車のVVVF装置です。パワーユニット表面の網の形状が、いかにも日立IGBTらしいです。1C2M×2群の構成のため、同じ形状のインバータが反対の側面にも見えるはずです。写真に見えているのはU1、V1、W1と表記がありますので、網目の中に3ブロック見えるパワーユニットが、ちょうど1群分のパワーユニットということになります。
 2003.3.10 南大阪線橿原神宮前駅にて撮影
 16401号車の台車です。ボルスタレス式になっています。
 2003.3.10 南大阪線橿原神宮前駅にて撮影

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