・南海2300系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
2353以下2連
「しゃくなげ」の愛称がつく第3編成、2353以下2連
2007.3.15 高野線橋本駅にて撮影
 2005年春、高野線の山岳区間の乗客減少に伴い、2両編成単独で山岳区間を走行できる車両として登場しました。同時期に世界遺産に登録された高野山へのアクセス車両としての役割も担うこととなったため、2+1配列の転換クロスシートが採用されました。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、冗長性を高めるため1C2M×4群の構成とし、スイッチング素子にIGBTを使用した2レベルインバータが採用されています。
 2005年に2連4編成が製造され、登場当初は2000系と併結した快速急行で難波に乗り入れる運用もありましたが、数年経過後に橋本〜極楽橋間の各停のみの運用に専念することとなってしまいました。
 走行音[nk2300a.mp3/933KB]
 快速急行で難波に乗り入れていた頃の録音です。東洋電機製の2レベルIGBTインバータですので、独特の甲高い一定音の非同期モードから低く唸るのですが、他社での採用例とは異なり、非同期の直後に1段階の同期モードが追加されているようです(その分非同期モードが短いと思われます)。減速時も同様に1段階同期モードが多くなっています。純電気ブレーキかどうかははっきり分かりませんが、限りなく停車直前まで非同期モードの音は聞こえてきます。録音した号車は極楽橋方の車両のため、ブレーキシューは鋳鉄製ではなく、レジン製となっており、ほとんど音が聞こえてきません。ブレーキの緩解音は2000系等と同様のため、IGBTを使用したインバータとは非常にミスマッチな雰囲気が作られていますね。
 録音は高野線三日市町→美加の台間です。
 2000系連結部走行音[nk20_23a.mp3/939KB]
 こちらは2000系と2300系の連結部での走行音です。さすがに2000系側の音が強すぎますね…。2300系の音は非同期以外ほとんど聞こえてきません。停車時は、2300系側の鋳鉄制輪子の音も少し聞こえてくるようです。
 録音は高野線天見→千早口間です。
・その他の写真
 2303号車のVVVF装置です。これは難波方面に走る時の左側面からの写真になりますが、反対側からも同等の形状が見られるものと思われます。書籍等でも同じ側面の写真しか確認できませんでしたが…。それにしても、少々独特な形状のようには見えます。JR西日本の321系辺りでしか同形状のパワーユニットは見られないのではないでしょうか。
 2007.3.15 高野線橋本駅にて撮影

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