・700形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
736以下12連
736以下12連(後は740以下4連+734以下4連)
2002.8.12 能見台駅にて撮影
 1967(昭和42)年、地下鉄乗入用の1000形の増備が一段落したところで、普通列車の時間短縮と車両新造費の削減を目的に登場した車両です。
 3連を前提とした設計で、両端が1M方式のMc車、中間のT車に補機類を装備する構成とされています。車体は18m級の片開き4扉で、側面はドアばかりという印象があります。先頭車は中間車より約1m長く、客室面積はほぼ同じだそうです。
 設計は3連を前提としていながら、全て4連で新造され、起動加速度は1000形より劣り、普通列車の高速化の妨げとなり、逆に優等列車では4扉の車体構造からラッシュ時にしか使用できないなど、本領を発揮できぬまま徐々に勢力を縮小しています。
 71年までに4連21本が製造されましたが、末期は大師線中心の活躍となった後、2005年11月までに全車廃車となりました。一部車両は改造の上、高松琴平電鉄に譲渡されました。
 走行音(三菱)[kq700ma.mp3/1.53MB]
 三菱製の電機品を装備した車両の走行音です。60km/hくらいからはMT46とそっくりの音が響き渡ります。起動時にはなかなか重そうな音が聞こえてきます。そうは言っても2.6〜2.7km/h/sの起動加速度があるわけですが。ちなみに、この時はきちんと110km/h運転をしており、そこまでにかかる時間も音を聞けば分かると思いますが、80秒程度のようです。京急だから遅い車両とされてしまいますが、他社の車両との比較なら、最新のVVVF車にもそう簡単には負けない性能なわけです(特に並行する路線の車両と比べれば…)。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 ちなみに、三菱車は、701〜705、716〜725、735〜738であり、必ずしも編成単位で揃ってはいないようです。
 走行音(東洋)[kq700ta.mp3/814KB]
 東洋製の電機品を装備した車両の走行音です。起動時の音は1000形と似てはいますが、やや重たさが感じられますね。歯数比の違いが0.5程度なので、こんなものでしょう。高速域は独特なものが感じられます。
 録音は鶴見市場→京急鶴見間です。起動加速度が他形式に比べて低いとは言っても、この区間でどうにか95km/hに到達できます。1500形の一部編成は95km/h出せないくらいですから、それだけ700形の高速域の加速力が強いことになります。
 ちなみに、東洋車は706〜715、726〜734です。
 走行音(三菱/東洋)[kq700mta.mp3/1.55MB]
 こちらは最終増備車である739F、741Fが該当する、三菱製の制御装置と東洋電機製のモータの組み合わせとなった車両の走行音です。モータが東洋製であるため、もちろん1つ上のファイルと同じ音なわけですが、2002年7月頃までは久里浜所属で毎日上りのB快特(金沢文庫まで特急、文庫〜品川間快特運転)と、折返し三崎口行のA快特、更に特急久里浜行で入庫という運用が行われていました。そこでこのうちの下りA快特を狙って録音したわけです。もちろんこの形式の最高速度である110km/h運転が行われています。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
・その他の写真
 初期車である703以下4連です。このように本線の普通運用にも時折充当されています。新1000形導入後はなくなるかと思いきや、意外にも続いている模様です。ちなみに、初期の車両は登場当初高運転台構造だった車両もありますが、現在は前面形状の相違点は特にないようです。この写真の角度ではわかりにくいですが、側面の2段窓が、初期車の場合角張っているのが特徴でしょう。
 2002.7.28 京急蒲田駅にて撮影
 こちらは最終増備車のうちの1本、740以下4連です。外観上は何が違うんでしょうか・・・。
 2002.7.27 能見台駅にて撮影
 この写真は、工場の一般公開の際に撮影した、723号車の主制御装置内部の写真です。接点の固まりで、本当にメカニカルですねぇ・・・。
 2002.6.2 京急ファインテック久里浜事業所にて撮影(一般公開時)
 723号車のものではと思われる台車です。形状からして700形用であることは間違いありません。1000形の金属バネ台車とも違う形なんですよね。
 2002.6.2 京急ファインテック久里浜事業所にて撮影(一般公開時)

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