・800形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
805-1以下6連と820-1以下6連の並び
3連2本を固定編成化した805-1以下6連(右)と6両固定の820-1以下6連
2012.4.15 八丁畷〜鶴見市場間(八丁畷第1踏切)にて撮影
 1978(昭和53)年、普通列車用として投入された18m級4扉の車両で、当時は3両編成でした。京急では初めて当初から冷房車として設計され、1C12Mの界磁チョッパ制御による回生ブレーキの採用も初めてのこととなります。また、逆L字型の右手ワンハンドルマスコンや、窓周りの内装へのFRPの使用は国内で初めてのものでした。
 3連25本が製造された後、増結用の中間車3両組を15組と6連2本を増備し、3連のままだった最初の10本も2本併結の6連固定編成に改造され、現在は6連22本となっています。
 なお、800形は登場時、現在の快特用車両のような窓周りを白くする塗り分けでしたが、83年以降、2000形との区別のため新製車から順に窓下白帯塗装への変更を受け、84年10月までに終了しています。
 長らく6連22本(801〜810までは連番の2編成を併結した6両固定編成、811〜827は同番号での6両固定編成)の陣容でしたが、新1000形の増備により、2011年度より廃車が始まりました。
 走行音[kq801a.mp3/741KB]
 801-1の走行音です。制御装置は全車東洋製、モータは東洋製と三菱製が混在しているようですが、どの車両がどちらのメーカーのモータを使用しているか分かりません。800形もいろいろな編成に乗車し、録音もいくつかありますので、とりあえず気づくところを書き出しておこうと思います。
 この車両に関しては、比較的高めの音の比率が高いのではないかと感じます。車両によっては、中〜高速域でかなりの重低音を出しますが、この車両ではほとんど感じられません。
 録音は鶴見市場→京急鶴見間です。
 走行音[kq805a.mp3/755KB]
 805-1の走行音です。801-1とほとんど同じ響きのように感じますが、速度計を見ていた限り、98km/hくらいまで出していたように見えた時の音なので、載せておこうと思います。ちょっとフラットが目立ちますね…。
 録音は京急川崎→八丁畷間です。
 走行音(長時間停車後)[kq812a.mp3/791KB]
 812-1の走行音です。こちらは京急川崎駅にしばらく停車していた後の録音で、直流モータ車に特有の、「チュイーン」という感じに甲高い音が混じった起動音が楽しめます。また、上の2両の音とは違い、中〜高速域では激しい重低音が聞けます。もっとも、八丁畷の手前の信号が減速現示のため、加速したと思ったら即ブレーキになってしまいますが…。
 録音は京急川崎→八丁畷間です。
 走行音(優等列車)[kq814a.mp3/1.10MB]
 814-1の走行音で、羽田空港発の特急運用での録音です。ここまでに挙げた中では801や805に近い音かとは思いますが、高速域で少しだけ低音も響いています。800形の最高速度は100km/hとされていますので、特急運用とは言っても100km/hまでしか出せないはずです。実際100km/hまで行ったかどうか、微妙なところだとは思います。
 録音は神奈川新町→横浜間です。
 走行音(異音車)[kq814b.mp3/528KB]
 同じ814編成ですが、814-5の走行音です。812-1の走行音にも多少入ってはいるのですが、加速途中に「キュルキュル…」というような雑音が入る車両があります。この車両はかなり激しい部類でした。もちろん、一時的なものだと思います。
 録音は鶴見市場→八丁畷間です。
 走行音[kq818a.mp3/736KB]
 818-1の走行音です。こちらは以前から載せていたファイルですが、高速域での重低音が比較的大きな車両のようです。
 録音は鶴見市場→京急鶴見間です。
 走行音(チョッパ音?大)[kq819a.mp3/742KB]
 819-2の走行音です。界磁チョッパ制御ですので、チョッパ音として起動時から 鳴ることはあり得ないのですが、まるでそういう雰囲気の音が、かなり大きく入っていました。高速域では重低音というほどにはならないものの、何か、全体的にうるさいような状態になっていますね。
 録音は京急新子安→生麦間です。
 走行音[kq821a.mp3/681KB]
 821-1の走行音です。フラットが激しいですが、98km/hくらい出していたとメモのある時の走行音です。801や805のタイプの音かと思います。
 録音は雑色→六郷土手間です。
 走行音[kq827a.mp3/725KB]
 ラストナンバー編成、827-1の走行音です。高速域では微かに低音の成分は聞こえますが、比較的高めの音の部類なのではないでしょうか。
 録音は鶴見市場→京急鶴見間です。この区間の走行音の中で一番短いように思われます。
 空転滑走音[kq801b.mp3/760KB]
 801-1の走行音ですが、空転・滑走があった時のものです。
 録音は鶴見市場→京急鶴見間です。最初の高架に向かっての上り坂で滑り、ブレーキはまたカーブした駅への進入のため滑りと、結構大変そうです。
・その他の写真
 トップナンバーである801-1以下6連です。白幕化後の撮影になります。1〜3両目のみ、熱線吸収ガラスを使用しているため、ガラスが黒っぽく見えるはずなんですが、写真ではわかりにくいですね。
 2006.4.9 新馬場駅にて撮影
 802-3以下6連です。行先幕は黒幕時代の撮影です。802-3〜802-1+801-3〜801-1の順に組成されています。
 2005.9.13 六郷土手駅にて撮影
 3連2本を固定化した、803-1以下6連です。白幕化された後の撮影のため、行先は「文庫」ではなく、「金沢文庫」表示になっています(黒幕時代に金沢文庫表示になった車両もありましたが)。京急蒲田駅付近の高架化工事前のため、地上から高架に駆け上がってくる場面での撮影になります。
 2006.6.19 六郷土手駅にて撮影
 804-3以下6連です。黒幕時代で幕の交換前の撮影なので、「川崎」標記です。
 2002.7.27 能見台駅にて撮影
 805-1以下6連です。黒幕ではありますが、行先の新逗子は「2点しんにょう」に変更された後の撮影になります。
 2005.4.16 新馬場駅にて撮影
 806-3以下6連です。黒幕ではありますが、「川崎」から「京急川崎」標記に変更された後の撮影になります。
 2002.7.27 能見台駅にて撮影
 807-1以下6連です。黒幕時代の撮影です。浦賀行の表示の場合、幕の世代による代わり映えがないんですよね…。
 2002.7.6 京急鶴見駅にて撮影
 808-3以下6連です。黒幕時代の撮影です。
 2003.4.18 平和島駅にて撮影
 809-1以下6連です。きれいな台車が目立つ、重検出場から間もない時の姿です。黒幕で幕交換前の撮影のため、「文庫」標記になっています。
 2002.6.1 生麦〜京急新子安間にて撮影
 810-3以下6連です。白幕化後の撮影です。
 2005.9.13 六郷土手駅にて撮影
 811-1以下6連です。運番も編成番号も11となりました。800形の写真もずいぶん撮ったものですが、こういう組合わせが実は数枚しかありません。個人的には結構好きです。この撮影をした頃は生麦の待避線は、本当に通過待ちをする時にしか使用していませんでしたが、現在のダイヤでは下り普通は基本的に全てこの待避線に入るようになってしまいました。交互に乗車ホームに変わってしまうことによる乗客への配慮なのでしょうが、無駄にポイント渡られるのもねぇ…、とも思ってしまいます。
 2003.4.12 生麦駅にて撮影
 811-1以下6連です。雪の中での撮影です。黒幕ですが「2点しんにょう」の新逗子行に変更された時代になります。
 2006.1.21 京急川崎駅にて撮影
 812-1以下6連です。遅くまで黒幕の、しかも交換前の幕で残っていた車両で、行先が「川崎」表示になっています。比較的短命に終わった羽田空港発着の優等列車での撮影になります。
 2006.6.19 六郷土手駅にて撮影
 813-1以下6連です。黒幕時代ではありますが、幕の交換後のため新逗子の行先表示が「2点しんにょう」仕様になっています。
 2006.4.9 新馬場駅にて撮影
 814-6以下6連です。黒幕時代の撮影です。
 2005.9.13 六郷土手駅にて撮影
 815-1以下6連です。黒幕時代の撮影ですが、幕交換後のため「神奈川新町」標記になっています。それにしても編成は15番、運行番号は13番と、惜しい組合わせでした。
 2006.1.8 新馬場駅にて撮影
 816-6以下6連です。黒幕時代の撮影で、「新町」表示になっています。
 2002.8.12 能見台駅にて撮影
 817-1以下6連です。白幕化後の撮影で、行先の新逗子は「2点しんにょう」で正しい標記になっています。
 2008.10.12 新馬場駅にて撮影
 818-6以下6連です。黒幕のまま変更された幕で、羽田空港行を表示しています。国際線ターミナル駅に2または3扉にのみ対応のホームドアが設置された関係で、800形の空港乗り入れは消滅してしまいましたので、今となっては貴重な記録だと思っています。
 2005.9.13 六郷土手駅にて撮影
 819-6以下6連です。南側からの羽田空港への直通列車に充当された際の撮影です。快特での運転のため、通過標識灯も点灯しています。光線の関係で鉄橋の影がかかってしまっています。
 2003.8.11 六郷土手駅にて撮影
 820-1以下6連です。白幕化後の撮影です。
 2006.4.9 新馬場駅にて撮影
 821-1以下6連です。白幕化が全体的に進んでいた時期ですが、まだこの編成は黒幕でした。
 2006.12.29 平和島駅にて撮影
 822-6以下6連です。黒幕時代の撮影です。
 2005.9.13 六郷土手駅にて撮影
 823-1以下6連です。白幕化後の撮影で、行先の金沢文庫は正式名称である「金沢文庫」標記になっています。
 2005.10.2 京急鶴見駅にて撮影
 824-6以下6連です。黒幕時代の撮影です。
 2005.9.13 六郷土手駅にて撮影
 825-1以下6連です。黒幕時代の撮影で、「新逗子」の「逗」の字がまだ一点しんにょうで書かれていた時代の撮影です。
 2002.6.1 生麦〜京急新子安間にて撮影
 826-1以下6連です。白幕化後の撮影になります。夕暮れ時の撮影ですが、黒幕車と比べ、きっちりと文字を写すのは難しいです。
 2006.6.19 新馬場駅にて撮影
 こちらはラストナンバー編成である、827-1以下6連です。新製時からの6両固定編成はこの827編成と、826編成の2本だけです。
 この撮影をした時は、全検出場から間もなかったようで、車体、下回りとも大変きれいでした。
 2002.4.28 生麦〜京急新子安間にて撮影
 806-3の台車です。
 2002.4.28 京急鶴見駅にて撮影

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