・3200形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
全廃となった8M車、3201以下4連
「8M車」3201以下4連
2003.3.2 京成津田沼駅にて撮影
 1964(昭和39)年秋、3150形から設計変更を受けて登場。3扉ロングシート、18m車体オール電動車編成の基本構成には変化はないものの、側扉を両開きとし、1次車途中からは2両ユニットのうち1台車を付随台車化し、代わりにモータ出力を増強する設計変更が行われました。
 1次車前半の、「8M車」は4連5本、1次車途中からの「6M車」は4連15本が製造され、他に、特急用として、片開き3扉セミクロスシートにトイレ付の3291〜3298の4連2本が、1967年までに製造されました。
 1985年からは8M車から順次冷房改造と車体更新工事が行われ、この際に、6M車は4連15本を6連10本に組み替える工事が行われました。また、1988年に冷改された3291〜3294の4連は、VVVFインバータ制御を試験的に採用しました。
 2005年3月末現在、6連6本と4連1本(3295〜3298)、8連1本(3224〜3221+3236〜3233、北総鉄道に貸出中)が在籍しています。
 走行音(8M車・三菱)[kse32m8a.rm/486KB]
 1次車のうち4連5本は「8M車」と呼ばれ、一般的な1C8M方式の抵抗制御となっています。
 起動時には国鉄の急行形にも通じるものがあるような、なかなかいいうなり方をしてくれます。高速域では、残念ながらWN駆動らしい「ゴロゴロ」は聞こえてこないようです。
 録音は京成大和田→勝田台間です。
 「8M車」では、3201〜3212が、三菱製モータ、WN駆動を採用しています。
 走行音(8M車・東洋)[kse32t8a.rm/396KB]
 東洋車については、同時期の京急1000形と比較的似た音のようにも感じますが、起動時のうなりなどはあまりいろいろな周波数が混ざらず、「単音」になっているように感じます。高速域は、WN車と比べると全体的にうるさくなりますね。
 録音は京成小岩→江戸川間です。
 「8M車」では、3213〜3220が、東洋製モータ、TD継手を採用しています。
 走行音(6M車・東洋)[kse32t6a.rm/448KB]
 通常の抵抗制御車は、1両分4個のモータを永久直列接続し、起動時は2両分8個を全て直列、中速以上では4個直列×2組並列とする制御(直並列制御などと呼ばれる)をしていますが、この「6M車」では、永久直列とするモータを3個とし、起動時は6個直列、中速以上では3個直列×2組並列とする制御をしています。このため、モータの端子電圧を1500V÷3個=500Vとし、出力は75kW×8個=600kWと同一となるよう、600kW÷6個=100kWとされました。トンネルを挟んだ反対側の京浜急行では全ての先頭車をM車(先頭台車をM台車)としているのに対し、京成では、踏切事故等で高価な部品(モータや制御器)が破損するのを避けるため、先頭台車をT台車とし、編成構成としても2両目に制御器を配置する場合が多くなっています。
 音は8M車と比べて、より単調な音になってしまっている感があります。三菱車はそれほどでもないのですが、まだ録音できていません。
 録音は京成大和田→勝田台間です。
 走行音(6M車・東洋)[kse32t6b.rm/486KB]
 一つ上のファイルと同じ編成となっている車両で、同じ東洋車ですが、やや雰囲気が違うようにも思えます。あまりいい音はしませんが…。ただ、この区間は京成としてはかなりスピードが出ます。
 録音は京成大久保→実籾間です。
 「6M車」では東洋車の方がやや多く、3221〜3232、3253〜3264、3277〜3280、3291〜3298が東洋モータ、TD継手を採用しているようです。
・その他の写真
 「6M車」である、3240以下6連です。3240〜3237の4連に、3262・3261を連結した6両固定編成で、3237は運転台を撤去し、中間車化されています。
 2004.1.16 八千代台駅にて撮影
 「8M車」のうち、三菱製モータを装架する、モハ3203の台車です。
 2003.3.2 京成津田沼駅にて撮影
 片開き扉の、3298以下4連です。
 2003.2.1 京成津田沼駅にて撮影

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