・3500形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
3560以下4連
未更新車である、3560以下4連
2003.2.1 京成津田沼駅にて撮影
 1972(昭和47)年、3000系列の後継車として製造開始した車両で、京成初のステンレス車体(外板と出入口柱のみステンレス)、冷房付での新造車となりました。下回りは、同年に登場したAE1形の界磁チョッパ制御とはならず、3300形までの1C6Mタイプの抵抗制御が踏襲されました。
 82年まで製造が続き、4連24本の96両が誕生しました。このうち、80年に東急車輌で製造された3583〜3588がオールステンレス車体となり、最終増備の3593〜3596もオールステンレス車体で製造されました。
 96年以降、初期車から順に更新工事が進められており、この際に正面の形状や側面の窓割りの変更、サッシの黒色化、室内の大幅な更新など、同一車両とは思えない規模の更新が行われました。
 現在では未更新車を中心に廃車も発生し、2005年3月末現在、4連21本の84両が在籍し、4連での普通運用や、4連を分割して6連や8連を組成し、特急運用や京急乗入れ運用に就くなど、京成通勤車としては最も汎用性の高い車両となっています。
 走行音(未更新車)[kse35oa.rm/463KB]
 モータ形式は京成独自のKMM-とされているものの、WN駆動であることから、3300形WN車と同じモータであるものと思われます。高速域でのゴロゴロは聞こえてこないものの、3300形WN車とかなり似通った雰囲気が感じられます。
 録音は千原線学園前→おゆみ野間です。
 走行音(更新車)[kse35ra.rm/463KB]
 こちらは更新車の走行音です。ものの本には、更新時にWN継手から新造のTD継手に交換されたようなことが書かれていますが、ノッチオフした時に明らかにゴロゴロなっていることから、交換は行われていないものと思われます。あるいは、ごく初期に更新された車両のみ施工されたのかもしれませんが…
 録音は宗吾参道→公津の杜間です。
 走行音(更新車)[kse35rb.rm/546KB]
 同じく更新車の走行音ですが、京急線内での録音です。この車両はモータからかなり甲高い音が混ざって聞こえてきて、個人的には結構好きです。この車両はあまりWNらしい音がなく、逆にTD継手らしい音が聞こえなくもないようですので、あるいは、WNまたはTDのどちらかを新造して交換しているのかもしれませんね。
 録音は京浜急行線平和島→立会川間です。
・その他の写真
 更新車である、3516以下8連です。3516〜3513の4連と、3528〜3525の4連を併結していました。更新の際に先頭車の動台車と付随台車を入換え、先頭台車をM化したことで、京急線への乗入れもできるようになりましたが、逆に電気関係の接続を変えたそうで、3500未更新車との併結はできないそうです。
 2004.1.16 八千代台駅にて撮影
 同じく更新車の3548以下8連です。3548〜3545の4連と、3556〜3553の4連を併結していました。両方の編成がシングルアームパンタ装備車のため、上の写真とはまた違った印象となっています。ちなみに、時として、2+4+2の8両編成となることもあります。
 2005.3.13 京浜急行線平和島駅にて撮影
 未更新車である3567から3568にかけての室内の様子です。この車両も明らかな京成カラーの室内です。
 2003.2.1 京成津田沼駅にて撮影
 更新車である、中間の3546から、先頭の3545、更にその先3530、3529と続く編成の室内の様子です。更新車では壁の色、座席の色や形、窓サッシの色や形と、かなり手を入れられました。このため大きくイメージが変わっています。
 2003.2.23 京成成田駅にて撮影

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