・営団地下鉄→東京メトロ6000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
6117以下10連
営団地下鉄時代で冷房改造後、更新工事前の6117以下10連
1998.5.13 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 1971(昭和46)年3月、千代田線の大手町〜霞ヶ関間延伸開業時に営業運転を開始した車両です。アルミ車体、国内初の回生ブレーキ付電機子チョッパ制御、左右非対称の前面形状などの新機軸が多数盛り込まれた車両であり、営業投入以前に1968年製の1次試作車、1969年製の2次試作車でチョッパ制御の実用化に向けた様々な試験が行われました。
 20m4扉車両であり、登場から間もなく千代田線と国鉄常磐線(緩行線)との直通運転が予定されていたこともあり、量産車は6M4Tの10両編成で登場しました。(1次試作車は3両、2次試作車は6両)
 21編成までは強制風冷式のチョッパ装置、中でも1次車途中の10編成までは三相チョッパ、11編成以降は二相チョッパ、20編成の一部にはフロン沸騰冷却式チョッパの試用と少しずつ改良が加えられました。
 1981年度登場の22編成以降は側面窓が2段窓から1段下降窓に変更となった外観上の大きな変化とともにフロン沸騰冷却式の二相チョッパに統一して増備されました。また、このグループから冷房準備工事がされました。
 1988年度の6次車33・34編成では新製冷房車となり、最終増備となった1990年度の35編成ではGTOチョッパが採用され、車外スピーカの取り付けなども行われました。
 1988年度以降には冷房改造や車体更新、制御装置の更新が実施されました。この際の経過は非常に複雑で、編成により1回の工事で全てのメニューを実施していたり、2つのメニューを実施後、数年を経て残る工事を実施するなどされていました。制御装置更新の開始当初は35編成と同様のGTOチョッパ装置への更新、1994年度以降の対象車は6M4T編成での3レベルIGBTインバータ化(1C2M×4群)となりました。車体更新を実施した車両も初期は2段窓のまま(窓枠がゴールドのように見える)、VVVF化の第1号となった9編成の更新以降は1段窓への改造とメニューも途中で変更が加えられました。
 4次車22編成以降については2003年度以降、メトロ化後も継続工事となり、08系や05系最終グループと同様の5M5T編成、2レベルIGBTインバータ(1C4M×2群または1群)への更新となりました。このグループでは側扉の窓が大型化されたのが外観上の大きな特徴です。晩年には北側に偏ったM車の配置を是正する編成形態変更の改造なども施工されましたが全車に及ぶ前に廃車が開始されました。
 なお、1次試作車は1979年の北綾瀬支線開業時から同支線専用車として扱われ、この時点で既に抵抗制御車(5000系と同様の機器搭載)とされていました。
 メトロへの移行後も1次試作車3両は北綾瀬支線での運用、2次試作車と各量産車10連35本は千代田線と直通先のJR常磐線、小田急小田原線・多摩線で活躍(2次試作車を含む01編成は車体寸法の関係で小田急乗り入れ不可)していました。16000系が登場した2010年から廃車が始まり、2018年に全車が退役となりました。
 抵抗制御車走行音(1次試作車)[sub6kra.mp3/3.84MB]
 北綾瀬支線を走っていた1次試作車3両編成の営団時代末期の走行音です。5000系の機器を使った(?)とかのはずで、歯数比も同じですし、まぁ同じ音ですよね。そこまで面白みのある響きでもないし、北綾瀬支線の走りの悪さもあって、公開しておきながらそんなにお薦めの走行音でもないという…。
 録音は千代田線北綾瀬支線綾瀬→北綾瀬間です。
 チョッパ車(三菱)走行音(2次試作車)[sub6kcma.mp3/1.24MB]
 2次試作車(6101以下10連のうち、代々木上原方の先頭車6101号車)のチョッパ時代末期の走行音です。強制風冷チョッパですので空調入っていなくても送風音は聞こえてきます。そして低周波の3相チョッパですので、量産の多数派の車両と比べるとチョッパ音が低いのが特徴です。回生すぐ切れてますね…。
 録音は千代田線大手町→二重橋前間です。
 チョッパ車(日立)走行音(2次試作車)[sub6kcha.mp3/1.32MB]
 2次試作車のうち、6301号車は日立製のチョッパ装置でした。三菱車と特に違いはなく、これも3相チョッパの低いチョッパ音が特徴です。この編成中では一番まともに回生ブレーキが効いていた車両です。
 録音は千代田線霞ヶ関→国会議事堂前間です。
 チョッパ車(三菱)走行音(2次試作車)[sub6kcmb.mp3/1.34MB]
 2次試作車のうち、6901号車の走行音です。当時のレコーダーのせいなのか、本当に少し違っていたのか、少しチョッパ音が裏返って(?)いますね。そして回生ブレーキが全く効かない…。
 録音は千代田線表参道→明治神宮前間です。
 チョッパ車(日立)走行音(強制風冷)[sub6kchb.mp3/1.70MB]
 量産車のうち、2相チョッパで強制風冷式だった6317号車の走行音です。09編成以降は2相チョッパだったようなので、基本的にこのチョッパ音だったのだろうと思います。08編成までは2次試作車と同様の3相チョッパだったようですね。そのほかに10編成までは普通のサイリスタ、11編成からは逆導通サイリスタを採用したということのようですが、ここでのチョッパ音の違いはきっとなかったのだろう、と予想しています(意識して乗るようになった頃にはチョッパ更新やVVVF化がかなり進んでいたので分からない…)。
 また、6000系のチョッパ更新やVVVF化では原則的に更新前と同じメーカーの装置が載せられています。
 録音は千代田線根津→湯島間です。
 チョッパ車(日立)走行音(フロン冷却)[sub6kchc.mp3/2.25MB]
 4次量産車の日立チョッパの車両の走行音です。6000系、7000系、8000系合わせて最大派閥を築いたフロン冷却式の2相チョッパの、普通の走行音、というところでしょうか。
 録音はJR常磐緩行線金町→亀有間です。
 チョッパ車(日立)走行音(フロン冷却)[sub6kchd.mp3/3.69MB]
 同じく4次量産車の日立チョッパ車の走行音です。
 録音はJR常磐緩行線北小金→新松戸→馬橋間です。
 チョッパ車(日立)走行音(フロン冷却・回生失効あり)[sub6kche.mp3/10.4MB]
 同じく4次量産車の日立チョッパ車の走行音です。前半の駅間の短い区間はイマイチな速度で走ります。後半の駅間の長い区間は割と飛ばすのですが、引き換えに(?)回生が効かなくなってしまいました。回生を切られた可能性もありますが。
 録音はJR常磐緩行線北松戸→馬橋→新松戸→北小金→南柏→柏間です。
 チョッパ車(日立)走行音(フロン冷却・回生オフ)[sub6kchf.mp3/4.08MB]
 逆導通サイリスタを使ったチョッパ車としては最終グループとなった6次車の日立チョッパ車です。回生ブレーキのスイッチを切っているのでは?と思われるくらい回生ブレーキが効いていないです(実際のところ、最初の区間の停車直前のごく短い時間だけ効いているあたり、スイッチオフではないのかも?)。
 録音はJR常磐緩行線南柏→北小金→新松戸間です。
 チョッパ車(三菱)走行音(フロン冷却)[sub6kcmc.mp3/1.51MB]
 4次量産車の三菱チョッパの車両の走行音です。日立車と基本的に同じ音なのですが、三菱車の場合は加速時のチョッパ音が広い速度域で鳴っている場合が多い傾向です。
 録音はJR常磐緩行線北松戸→馬橋間です。
 チョッパ車(三菱)走行音(フロン冷却・常時チョッパ音)[sub6kcmd.mp3/2.18MB]
 5次量産車の三菱チョッパ車の走行音です。このファイルは加速中常にチョッパ音が鳴っているものです。28編成と30編成では時々このような現象になっていたように記憶しています。
 録音はJR常磐緩行線柏→北柏間です。
 チョッパ車(三菱)走行音(フロン冷却・回生オフ)[sub6kcme.mp3/2.27MB]
 4次量産車の三菱チョッパ車の走行音です。三菱車の走行音はなぜかあまり録れていなくて、特にデジタル録音にしてからは絶望的に少ないです。結局探してみたけどこのファイルくらいで、回生ブレーキが効いていないですね。
 録音はJR常磐緩行線北柏→柏間です。
 GTOチョッパ車(三菱)走行音[sub6kgma.mp3/1.73MB]
 7次量産車と言っても35編成の1本だけですが、この編成にGTOチョッパ(高周波分巻界磁チョッパではないみたい)が採用され、三菱製の装置が載っていました。起動時には01系以降の高周波分巻界磁チョッパ(4象限チョッパ)と似たような、2〜3段階に音階を刻むチョッパ音が鳴ります。途中で音程が変化し、特に三菱車ではチョッパ音が切れる前にだいぶ低い音に切り替わるのが特徴です。
 録音はJR常磐緩行線馬橋→北松戸間です。
 GTOチョッパ車(三菱)走行音[sub6kgmb.mp3/7.43MB]
 同じく7次車35編成の走行音で、小田急線内での録音になります。速度が上がったところではWN駆動の「ゴロゴロ」が聞こえてきますね。一部の駅では回生失効していました。
 録音は小田急小田原線新百合ヶ丘→百合ヶ丘→よみうりランド前→生田→向ヶ丘遊園間です。
 GTOチョッパ更新車(三菱)走行音[sub6kgmc.mp3/1.56MB]
 こちらは初期車を更新した車両で、35編成と同じGTOチョッパにした車両です。10編成だけは編成内に2社の装置が混ざっていましたが、それ以外は編成内では揃っていました。三菱製GTOチョッパは03、05、15編成と6710、6910号車に載っていました。この03編成では、起動時の3段階の変化がはっきりと聞こえます。途中での音階の変化はそれほどはっきりとは聞こえないような、でも一応入ってるかな、というところでしょうか。
 録音はJR常磐緩行線北松戸→馬橋間です。
 GTOチョッパ更新車(三菱)走行音[sub6kgmd.mp3/1.56MB]
 同じく更新車の三菱GTOチョッパ車で、15編成の走行音です。この編成はとにかく個性的だった記憶があります。この録音では、1区間目は日立車みたいな音(チョッパ音が下がらない)、2区間目は一応三菱車らしく音も下がっているけど、なんか迫力がない、という感じでしょうか。
 録音はJR常磐緩行線我孫子→北柏→柏間です。
 GTOチョッパ更新車(三菱)走行音[sub6kgme.mp3/2.27MB]
 同じ15編成の走行音です。このファイルでは、チョッパ音がきっちりと低くなるうえに、その状態がかなり長く続き、かすかにですが更に低い音も鳴っているように聞こえます。そして、ノッチオフまでその下がりきった低い音がかすかに聞こえ続けている、というところでしょうか。同じ車両なのになぜこうも乗るたびに変わるんでしょうかね…。
 録音はJR常磐緩行線北柏→柏間です。
 GTOチョッパ車(日立)走行音[sub6kgha.mp3/2.31MB]
 初期車を更新した車両のうち、日立製のGTOチョッパになった車両の走行音です。06、07、11〜13の編成と6310号車がこのタイプになります。乗車機会が少なかった可能性もありますが、三菱車のような個性派はいなかった印象です。起動時は三菱車より素早くて2段階にしか聞こえません。途中で1回チョッパ音の調子が変わるくらいで、三菱のような低音になることはありません。チョッパ音が聞こえる速度域も狭いと思います。
 録音はJR常磐緩行線北柏→柏間です。
 GTOチョッパ車(日立)走行音[sub6kghb.mp3/7.96MB]
 同じく日立GTOチョッパ車の走行音です。ほとんど同じ雰囲気で、個性がないとおわかり頂けるのではないでしょうか。少しまとまった区間の録音になります。
 録音はJR常磐緩行線南柏→北小金→新松戸→馬橋→北松戸間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kima.mp3/2.62MB]
 GTOチョッパでの更新というのが、90年から93年頃まで続いた後、95年からはVVVF改造車が出現しました。この走行音はその第1陣、09編成のものです。GTOのVVVF車よりは高いけど、一般的なIGBTと比べたらずいぶん低い、なんとも中途半端な高さで一定音の非同期モードが聞こえてきて、途中で非同期モードの音が上がったと思ったらまもなく同期モードに移るという、単純だけれどもなんだか奥深さを感じる、不思議なVVVF音ですね。そして幽霊が出てきそうな何とも言えない不気味さも併せ持っている、かな。7000系のVVVF改造車も当初は同じ音でしたが、あちらは間もなく非同期モードがもっと高い音に変わってしまったので、孤高の存在になりました。京急に一時期、1401号車というのがメーカー違うのにずいぶん似たような音をたてていたなぁ、というくらいでしょうか。
 このタイプは01、04、09、16、18、20、21編成が該当します。
 録音はJR常磐緩行線我孫子→天王台間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kimb.mp3/2.24MB]
 同じく三菱VVVF車の走行音です。2番目にVVVF化されたと思われる、04編成になります。録音はだいぶ後のもので、ドアチャイムが付いてからになります。
 録音はJR常磐緩行線柏→南柏間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kimc.mp3/6.07MB]
 同じく三菱VVVF車の走行音です。比較的早くVVVF化された21編成での録音で、VVVF化の当初は2段窓のままでした(この録音の頃もまだ2段窓かと…)。この編成は同期モードになるときに全然「爆音」じゃないイメージが強いのですが、この録音はしっかりと「爆音」的な響き方ですね。2区間目や3区間目はそれっぽい雰囲気でもありますが。
 録音はJR常磐緩行線新松戸→馬橋→北松戸→松戸間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kimd.mp3/12.6MB]
 同じく三菱VVVF車の走行音です。自分の中では勝手に後期グループと分類している18編成での録音です。どことなく、18編成や20編成で録音するのは邪道などと勝手に決めつけていたような、というところですね。特に違いがあるわけでもないのですが…。
 録音はJR常磐緩行線松戸→北松戸→馬橋→新松戸→北小金→南柏→柏間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kime.mp3/7.23MB]
 同じく三菱VVVF車の「後期グループ」20編成の走行音です。こちらも特に違いがあるわけではないですね。
 録音はJR常磐緩行線新松戸→北小金→南柏→柏間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kimf.mp3/6.66MB]
 同じく三菱VVVF車の走行音で、唯一、先頭が制御装置付の電動車となる2次試作車6101号車での録音です。ただし、JR線内なのでATCの現示変化の機会もなく、車掌からのブザー合図もなく、先頭車で録音しているらしい特徴がないですね…。
 録音はJR常磐緩行線柏→南柏→北小金→新松戸間です。
 VVVF改造車(三菱3レベル)走行音[sub6kimg.mp3/11.9MB]
 同じく6101号車での録音です。こちらは地下線内ですので先頭車らしい録音になっているかと思います。VVVF音自体は三菱製装置でのVVVF改造車と何ら変わりません。
 録音は千代田線北千住→町屋→西日暮里→千駄木→根津→湯島→新御茶ノ水間です。
 VVVF改造車(日立3レベル)走行音[sub6kiha.mp3/5.85MB]
 車体更新時などにVVVF改造された車両のうち、日立製VVVF装置を積んだ車両の走行音です。02、08、14、17、19編成がこのタイプになったうちの、02編成の走行音です。JRのE653系のVVVF音をメチャクチャ早く加速させるとこの音になるよね、とは思うのですが、全く同じかと言うとそうでもないようにも思えます。非同期モードの最後の方とか、意外とはっきりしない音なんですよね。有楽町線の7000系にも同じタイプの車両がありますが、微妙に違う音のようにも感じます。また、VVVF音とは関係ありませんが、この車両のモーター音、中速域で弱くですが音階を刻んでいる感じですね。
 録音はJR常磐緩行線新松戸→馬橋→北松戸→松戸間です。
 VVVF改造車(日立3レベル)走行音[sub6kihb.mp3/2.27MB]
 日立VVVF車の08編成の走行音です。特に走行音に差が出る訳でもないですが、2段窓のVVVF車というのが特徴だった編成です。もう1編成あった21編成は車体未更新でVVVF化されたことで2段窓VVVFでしたが、08編成は冷房改造時にチョッパは未更新で車体更新が実施されて、ブロンズ色っぽいサッシの2段窓になっていて、その後VVVF化されたので廃車時まで2段窓VVVF車だったという異色の経歴の持ち主になります。
 録音はJR常磐緩行線柏→北柏間です。
 VVVF改造車(日立3レベル)走行音[sub6kihc.mp3/4.85MB]
 同じく日立VVVF車の14編成の走行音です。特に変わり映えのするものでもないですね。
 録音はJR常磐緩行線柏→北柏→我孫子間です。
 VVVF改造車(日立3レベル)走行音[sub6kihd.mp3/1.48MB]
 同じく日立VVVF車の17編成の走行音です。走行音は同じですが、たまには変化を持たせて小田急線内の走行音です。1〜3次量産車の中でのVVVF化としては最後に改造された編成だったはずです。だから何、と言われればそれまでですが。
 録音は小田急小田原線よみうりランド前→百合ヶ丘間です。常磐緩行線の速度と特に違いもないと思います。
 VVVF改造車(日立3レベル)走行音[sub6kihe.mp3/4.76MB]
 同じく日立VVVF車の19編成の走行音です。なんとなく日立車5編成、全部揃えてみました、というところですね。それ以上の意味が特になかったり…。
 録音はJR常磐緩行線柏→南柏→北小金間です。
 VVVF改造車(三菱2レベル)走行音[sub6kimh.mp3/10.9MB]
 6000系4次車以降の車体更新(B修)時にVVVF化されたグループで、営団末期から東京メトロ初期の更新車となります。これらは05系の最終グループや08系等と同じく5M5Tの編成になり、2レベルIGBTインバータの1C4M×1群または2群の構成になっています。三菱IGBTについては、05系や08系のような音程が高くなっていく非同期モードではなく、10000系のような一定高さでヒュルヒュルとなっているタイプの非同期モードになります。途中北柏の発車時は雨でもないのに空転したようで、ずいぶんとガクンガクンとなっていました。
 録音はJR常磐緩行線取手→天王台→我孫子→北柏→柏間です。
 VVVF改造車(三菱2レベル)走行音[sub6kimi.mp3/3.77MB]
 同じく三菱2レベルインバータ車で、5次車の更新車である32編成の走行音です。特に24編成との差異はないと思います。
 録音はJR常磐緩行線新松戸→馬橋→北松戸間です。
 VVVF改造車(日立2レベル)走行音[sub6kihf.mp3/8.52MB]
 5次車の更新車で日立2レベルインバータ車となった29編成の走行音です。かすかに震える音の非同期モードではありますが、05系最終グループの日立IGBTと比べると、「日立らしい」非同期モードの音なのではないでしょうか。非同期モードの最後は高く上がっていくタイプですし、ブレーキでは停車直前の直流印加モードの時には甲高い音で下がっていく鳴り方になっていて、この組み合わせってあまり例がないかもしれないですね。
 録音はJR常磐緩行線取手→天王台→我孫子→北柏間です。
・その他の写真
 北綾瀬支線で運用されていた1次試作車である6000-1以下3連です。この支線用車両は側面や床下の様子などを見ることができないのが残念なところです。
 1999.8.1 千代田線綾瀬駅にて撮影
 2次試作車のM車6両と量産車のT車4両で組成された6101以下10連です。この編成に限っては第1、2車両と第7〜10車両の6両がM車と、両先頭にM車が集まる組成になっています。また、この編成は車体裾部が長い構造で、更新工事・VVVF化の際にVVVF装置のパワーユニットと車体裾部が干渉することから、制御器を搭載するM車の車体裾部に切り欠きが設けられました。
 1999.6.1 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 量産車のトップナンバーとなる6002以下10連です。VVVF改造と同時に車体更新により一段下降窓に改造された編成です。この写真は東京メトロに移行後の撮影です。側面のラインカラーはシールになっていますね。この編成に関してはVVVF化・車体更新工事後にはシールになっていました(その前は知りません)。6000系引退の最後まで活躍した編成としても有名ですね。引退イベント時には片先頭車のメトロマークを営団時代のSマークを復刻(シールの重ね貼りだったみたいですが)もしたみたいですね。すごい騒ぎになった結果その後の引退車両は告知なく運用終了するようになってしまいましたが。
 2006.4.8 JR常磐線南柏駅にて撮影
 VVVF改造と1段下降窓への改造の最初の編成となった6009以下10連の営団時代です。側面のラインカラーが原形の板が貼り付けられた仕様だったことが特徴です。最末期の写真はシール貼りに変わっていたようですが、この写真の雰囲気が比較的長かった編成です。
 2000.4.7 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 冷房改造の3編成目だった車両で、冷房改造と同時にチョッパ装置更新の第1号となった編成である6010以下10連です。冷房改造時に車体更新も行われており、このタイプでは2段窓のサッシが茶系(ゴールド?)になったのが特徴です。更新時点では行先表示器が幕式のままでした。2002年に撮影したときにはLEDに変わっていました。チョッパ装置が日立製と三菱製が混在しているのもこの編成の特徴でした。
 1999.4.22 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 2段窓で登場したグループの最終編成となる6021以下10連です。冷房改造されたのも最後で、その際には車体更新されず、比較的早くに実施されたVVVF改造の時にも車体更新は実施されず、そのために2段窓のVVVF車となった特徴的な編成です。もう1編成あった2段窓VVVF車の第8編成は冷房改造時に車体更新されていたため最後まで2段窓VVVF車でしたが、この21編成はVVVF化された数年後に今度は車体更新されて晴れて1段下降窓化改造された「普通のVVVF改造編成」になった、異色の経歴の持ち主と言えると思います。逆に、1段窓のチョッパ更新車というのもあって、06編成が早期にその状態になり、後で11編成と15編成が加わりました。
 1999.4.22 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 登場時から1段下降窓で、冷房準備車として登場した4次車の6122以下10連です。このように第1車両(T車)にもパンタグラフが搭載されていました。撮影した90年代末は残っている車両と撤去車が混在していた時期でもあります。また、タイミングは不明ですがラインカラーがシール貼りになっています。
 1999.1.13 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 同じく4次車の6024以下10連です。営団から東京メトロに移行する直前に開始された4次車以降の更新・VVVF改造の第1号となった車両で、撮影はメトロへの移行直後の時期でした。ドア窓が小さいのが6000系や7000系の特徴でしたが、このグループの更新では普通のドア窓のサイズになり、6000系のイメージで見ると「巨大なドア窓」になった印象が強くなります。また、5M5T編成になったため、手前に写っている第10車両はT車化されています。
 2004.8.8 小田急小田原線新百合ヶ丘駅にて撮影
 同じく4次車の6028以下10連です。こちらはラインカラーが板のままだった編成です。4次車の中ではこの28編成と24編成だけが90年代末の時点で板でした。後の4次車のVVVF化が早かったのはそのせいなんでしょうかね。4次車ではラインカラーが板だった編成は第1車両のパンタがさっさと撤去されたのに、シール化された編成にパンタが遅くまで残っていたのはどういう因果なんでしょうかね…。
 1998.11.28 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 5次車の6131以下10連です。更新前の、営団時代の写真となります。5次車は90年代に見ていた段階ではラインカラーが板を貼り付けた編成しかなかったようです。第1車両のパンタ撤去も早めだった編成が多かったですね。
 2000.12.1 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 同じく5次車の6032以下10連です。更新・VVVF改造後の写真になります。4次車と同様にドア窓の拡大や5M5T編成になったことなどが特徴です。
 2016.5.5 JR常磐線南柏駅にて撮影
 6次車の6033以下10連です。このグループは更新工事の対象から外れ、16000系投入開始後、比較的早めに廃車となってしまいました。新製冷房車で、当初から第1車両のパンタグラフが搭載されなかったグループとなります。側面のラインカラーは板が貼り付けられたタイプでした。
 2002.3.17 JR常磐線松戸駅にて撮影
 最終増備、7次車の6135以下10連です。この編成は新製時からラインカラーがシールになっています。また、車外スピーカーも装備されていて、側面の窓上に見えるスリットがそれです(決して103系の戸袋にある主電動機冷却風取り入れ口ではありません)。6次車と同様に第1車両のパンタグラフは初めから装備していません。この編成も更新工事は実施されず、16000系投入開始頃のタイミングで大きな故障を起こしてしまったらしく、2011年末には廃車となってしまいました。
 1999.1.8 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 1次試作車である6000-2号車の車端付近から6000-3号車方向の室内です。袖仕切の形状や連結部の広幅貫通路の形状が2次試作車や量産車と異なります。室内は更新工事を受けた後の状態だと思います。床はグレー1色のままなのが量産車等の更新メニューとは異なるようです。
 1999.8.1 千代田線綾瀬駅にて撮影
 2次試作車である6201号車から6101号車方向の室内です。更新工事後となりますので、床や壁、座席等の色使いなどは量産車の更新工事後と差異はありませんでした。袖仕切の形状は1次試作車ほどの極端な形状ではありませんが、量産車とは少し違っていました。
 1999.6.1 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 量産車で冷房改造は実施済、車体未更新の時期の室内です。6311号車から6111号車方向となります。木目調の袖仕切、グレー1色の床が特徴でしょうか。袖仕切の形状は2次試作車と比べて直線的になっていますね。茶色のシートモケットは元からのものではないと聞いたことがあるようなないような…。
 1999.6.23 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 6208号車から6108号車方向の室内です。冷房改造と同時に車体更新が実施され、後でVVVF改造もされた編成です。写真はVVVF改造された後となりますが、更新車の壁や袖仕切の色になっていますが、床はグレー1色のままでした。これは更新時期によるメニューの違いによるものと思われます。2段窓のままでVVVF化された、珍しい編成となります(2段窓のまま更新された編成なのでその後も1段窓への改造がされていない)。
 この編成は広幅貫通路を全て通常の貫通路に改造されていたのも特徴となります。
 1998.10.27 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 VVVF改造車である6818号車から6118号車方向の室内です。床がツートンカラーになっているのが08編成などのグループとの違いになります。また、VVVF改造車の特徴でもある1段窓化された様子もよくわかると思います。広幅貫通路は大部分のVVVF改造編成にも健在で、この編成のように2両または3両ずつのグループに分けられている編成がほとんどでした。
 2003.12.23 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 4次車の6325号車から6125号車方向の室内です。木目調の袖仕切は3次車までの新造時と同等だと思われます。床がツートンになっているのはC修車の特徴だったような…。
 2003.10.27 JR常磐線松戸駅にて撮影
 4次車で更新工事後の6224号車から6124号車方向の室内です。配色などは1〜3次車のVVVF改造車と似ていますが、シートモケットが新たな種類のものになりました。ただ、4次車以降のVVVF改造車でも、赤系シートの車両もありました。逆に、他の製造年次でこれと同じモケットになった車両もあったようです。
 2004.3.21 JR常磐線取手駅にて撮影
 5次車の6230号車から6130号車方向の室内です。袖仕切が緑色になったのが目立ちます。赤いシートとは不釣り合いでしたね…。
 1998.10.13 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 6次車の6233号車から6133号車方向の室内です。こちらは袖仕切も緑、座席も緑で本当に緑色な室内ですね。床はこのグループからだと思いますがツートンの配色になっていました。
 1998.12.8 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 7次車の6235号車から6135号車方向の室内です。ほとんど6次車と同様と思いますが、当初からドア上にLED式の案内表示器が設置されたのが特徴となります。この写真では判別が難しいと思いますが…。後に赤系のシートに変えられたりしていたようです。
 1999.1.8 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 2次試作車である6101号車の三菱製チョッパ装置です。新造時から同じものだったのかどうかは不明ですが、VVVF制御に更新される直前の時期の撮影で、強制風冷式の3相チョッパ時代のものです。強制風冷だからこそ写真右寄りの方に風道らしきものがあるんでしょうかね。基本的には「単なる大きな箱」なのがこの世代ですね。
 1998.5.25 JR常磐線取手駅にて撮影
 2次試作車である6301号車の日立製チョッパ装置です。フィルム時代の撮影だし、だいぶ画質は悪いのですが、三菱製との極端な差はない、という感じでしょうかね。
 1998.5.25 JR常磐線取手駅にて撮影
 2次試作車である6901号車の三菱製チョッパ装置です。6101号車の装置と大きな違いはなかったみたいですね(三菱マークの付いた蓋の位置が違うけど…)。
 1998.5.25 JR常磐線取手駅にて撮影
 2次量産車である6917号車の日立製チョッパ装置です。2相チョッパである点が試作車や1次車の初期の車両との相違点ではありますが、同じ強制風冷式のチョッパであり、基本的にはこのグループまでの当初の形状は同じようなものでした。
 1998.5.14 JR常磐線柏駅にて撮影
 4次量産車である6926号車の日立製チョッパ装置です。4〜6次車の日立製はこの形状です。フロン沸騰冷却式のサイリスタチョッパですので、VVVF時代の始まりくらいまで続くパワーユニット形状がここから始まったと言ってもいいのではないでしょうか。
 1999.1.28 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 4次量産車である6328号車の三菱製チョッパ装置です。4〜6次車の三菱製はこの形状となります。日立製と比べ、パワーユニットに網状の部分が多く見られます。
 2002.5.4 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 1・2次量産車の冷房改造との同時施工でチョッパ装置を更新された車両に採用された日立製のGTOチョッパ装置になります。写真は6310号車のものです。たぶんこのタイプの採用第1号の編成と思われます(6310号車は日立、6710と6910号車は三菱と分かれている)。だいぶパワーユニットが小ぶりになったのが特徴と思います。
 1998.12.22 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 同じく冷房改造との同時施工で採用されたGTOチョッパの三菱製の装置になります。写真は5915号車のものです。日立製と比べてパワーユニットが横長ですね。更新で使用された他、7次量産車である35編成にも同じものが採用されました。
 1999.12.22 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 1〜3次量産車の制御機器更新により採用された三菱製のVVVF装置(3レベルIGBTインバータ)になります。1C2M×4群の構成で、チョッパ制御装置を積んでいた号車にこの形状の装置が搭載されました。4群を分散配置するような構造になっていて、反対の側面にも同様の装置が見られます。三菱製はパワーユニット表面の網状の部分の面積が小さめです。写真は2次試作車6901号車のもので、この編成がVVVF化された直後の撮影なのですごくきれいでした。
 1999.4.15 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 同じく1〜3次車のVVVF化用の装置のうち、日立製の写真になります。こちらは6917号車のもので、やはり改造工事直後の撮影なのできれいな状態です。三菱製と比べ、日立らしいパワーユニット形状かと思います。1群の中でも3相分のパワーユニットが独立していて、内部にモジュールらしきものが見えるのも日立らしいと言えそうですね。三菱車と同様に、反対の側面にも同様の装置が見られます。
 1998.12.1 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 4・5次量産車の更新工事の際に2レベルIGBTによるVVVF化と5M5T編成化されたグループに採用されたVVVF装置のうち、三菱製のものになります。1C4M×1群または2群のもので、1群なら片方の側面に、2群の場合は両方の側面に同じ装置が見られます。写真は6 24号車のもので、このタイプでのVVVF化の最初の編成となります(撮影は東京メトロへの移行直後ですが、改造は営団の最終年度に実施されました)。
 装置の形状は10000系等とほぼ同等のものとなります。
 2004.8.8 小田急小田原線新百合ヶ丘駅にて撮影
 同じく2レベルIGBTでのVVVF化編成の日立製の装置です。このグループでは三菱製と比べて日立製の方がパワーユニットの部分が占める割合が大きいように見えます。形状はいかにも日立、というものですね。写真は6729号車のものです。
 2008.1.1 JR常磐線取手駅にて撮影
 6629号車のSIVです。VVVFは日立製の編成ですがSIVは三菱製になりました。こちらの方がよほどVVVF装置っぽい形状で大きいんですよね…。1〜3次車などでは冷房改造時に搭載されたDC/DCコンバータのままであまり半導体デバイスらしい形状ではなかったと記憶していますが、4・5次車の更新ではこのような形態になりました。
 2008.1.1 JR常磐線取手駅にて撮影
 6919号車の台車です。2次試作車と1・2次量産車に使用されていたFS378形となります。S形ミンデン台車と呼ばれるタイプになります。19編成ですので、このタイプの採用としてはラストナンバーですね。VVVF化された後の撮影です。
 1999.6.9 JR常磐線我孫子駅にて撮影
 6921号車の台車です。3次量産車に使用されていたFS378A形となります。こちらもVVVF化された後の撮影です。
 2000.7.29 JR常磐線松戸駅にて撮影
 6935号車の台車です。5次車以降なので、29編成以降は全てこの台車で、FS523形となります。SUミンデン形と呼ばれるそうですが、このグループの前に4次車のFS378B形からSUミンデンになっていたそうです。4次車は台車の写真撮り損ねてました…。
 1999.7.2 JR常磐線我孫子駅にて撮影

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