・東京都交通局12-000形

 1991年の12号線放射部の部分開業時に登場した車両で、鉄車輪リニア駆動式のミニ地下鉄という規格に合う、全長16mの小型車両となっています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、1・2次車はGTOサイリスタ、新宿〜練馬間延伸時に増備された3次車ではIGBTを使用しています。
 現在3次車までの8連15編成が活躍していますが、近い将来開通する環状部分の営業開始に向け続々と増備車が搬入されているようです。
未撮影
 走行音(1・2次車/GTO)[to12-ga.ra/184KB] 直接再生
 1次車は1〜5番編成、2次車は6番編成のいずれも光が丘側から3・4両目を除いた車両が該当し、これらの編成と、3次車として製造された増結中間車には日立製ベースのGTOを使用したインバータが積まれています。1・2次車の編成はアイボリーに塗装された車体となっているので他の編成とは簡単に見分けることができます。
 音はリニア地下鉄の先輩にあたる大阪の長堀鶴見緑地線用車両とよく似ています。高速域で妙なうなりが聞こえたりするのは12-000形の特徴でしょうが。
 録音は東中野→中井間です。
 走行音(3次車/IGBT登場時)[to12-i1a.ra/504KB] 直接再生(56kbpsモデムorISDN回線推奨)
 7〜15番編成の全車と1〜6番編成の増結中間車が3次車に該当しますが、このうち3次車だけで構成される編成のインバータ装置にIGBTが採用されました。これらの編成では日立製ベースのインバータが積まれていますが、典型的な初期形IGBTで、非常に高い非同期音を出すのが特徴となっています。減速時にはインバータ制御による音と機械ブレーキの音も重なってのものとは思われますが、不快な高音が連続して聞こえ、車内の音環境は最悪な状態となってしまいました。
 録音は中野坂上→東中野間で、上記のような高音がきちんと聞こえるようにファイル形式を普段使用しているものとは違うものにしています。特にストリーム再生は環境によっては正常に行われないのでご注意願います。
 結局あまりにも激しいために登場から1年くらいの間にソフト変更が行われたようですが、今でも激しい音をたてている編成はあるようなので、機械ブレーキの方に問題があるのかもしれないですね。
 走行音(3次車/IGBT改良後)[to12-i2a.ra/195KB] 直接再生
 結局上記の通りインバータの改良が行われたようで、非同期モードでの音が最近の日立IGBTでよく聞かれるような、そうでもないような、あまりよく分からない音に変更されました。録音したのが夏で、空調も入っているのではっきりとは分かりませんが、登場時の音と全く違うということはお分かり頂けるのではないかと思います。
 録音はこちらも中野坂上→東中野間です。特に激しい高音はなかったのでいつも通りのファイル形式にしています。
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