・東急電鉄2020系/3020系/6020系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
2022以下10連
「サークルK」扱いだった登場間もない頃の2022以下10連
2018.8.13 田園都市線鷺沼駅にて撮影
 2020系は2017年度、田園都市線向けの車両として投入されました。共通化を主眼としたこともあり、JR東日本E235系と同様の、総合車両製作所のステンレス車両のブランド「sustina」を採用した20m4扉の車両です(E235系と異なりストレートな車体です)。VVVF装置はSiC適用MOSFETによる2レベルインバータ(いわゆるフルSiC)で、各電動車に1C4Mの装置を搭載します。前面や側面に東急伝統の赤帯はなく、田園都市線のラインカラーである緑のラインだけが巻かれています。
 翌2018年には、大井町線の急行用の車両として6020系が登場しました。基本設計は2020系と共通で、7両編成で登場しました。ただし、登場したその年に、新たに「Qシート車」を新造し組み込みました。Qシート車はロングシートとクロスシートの転換式の座席で、クロスシート状態で有料座席指定車として運用する車両です。6020系はオレンジ色の帯ですが、Qシート車は全面オレンジのラッピングとされていることが特徴です。なお、Qシート車組み込みにより外された中間車は2020系に編入されました。
 2019年には目黒線用に3020系が登場しました。こちらは8両編成で新造されましたが、運用開始時点では、同線の他系列車両と同じ6両編成とされました。2022年になってから本来の8両編成とされ、新横浜線開業に備えました。
 制御装置などの主要機器は各系列共通で、ラインカラーや保安装置、内装などに差分が抑えられた、標準車両としての位置づけが一目で分かる系列です。
 2023年4月現在、2020系は10連30本、6020系は7連2本、3020系は8連3本がそれぞれ活躍中です。
 2020系走行音[toq22a.mp3/8.41MB]
 2020系第1編成の走行音です。三菱製のフルSiC適用のインバータを使用しており、小田急1000形更新車やJR東日本E235系などとよく似た非同期モードの音が聞けます。5050系では一部の編成で6極モータが採用されましたが、この2020系では4極モータに戻っています。多極のモータ特有の騒音を嫌ったのでしょうかね。あるいは運用上で何らかの不都合があるのか…。
 録音は田園都市線中央林間→つきみ野→南町田グランベリーパーク→すずかけ台→つくし野→長津田間です。この区間だと各停は微妙に駅間が短くて、100km/hも出せないという区間ばかりです。
 2020系走行音[toq22b.mp3/41.0MB]
 2020系の東武線内での走行音です。東急線内と比べると、多分平均的には速度は出ているのですが、駅間が長く惰行時間も長くなるので、どうしてもまったりとした走りのように感じてしまうところですね。この走行音は複々線区間も通して録ってありますが、複々線区間でも速いと言うほど速くもないのが何とも…。もっとも、複々線区間に入ったらストレートに加速した区間は減速でポイントを渡り、という感じでストレートになる区間が一つもないんですよね。
 録音は東武日光線・伊勢崎線南栗橋→幸手→杉戸高野台→東武動物公園→春日部→せんげん台→越谷→新越谷→草加→西新井→北千住間です。
 2020系走行音[toq22c.mp3/24.0MB]
 2020系の、東急線内での比較的長い区間の走行音です。2020系や3020系、6020系では各M車にVVVF装置を搭載し、録れる車両が増えたなぁ、と思ったら、ほぼ半分のM車にはコンプレッサー(これが結構うるさい)、もう半分にはSIV(無音という感じではない)を凍雨祭しているんですよね。2020系で言うとど真ん中に1両、VVVF装置だけ搭載のM車がありますが、乗車率的な面で録音は難しいでしょうね一つ上の東武区間での録音はコンプレッサー搭載車、他の走行音は全てSIV搭載車になります。
 録音は田園都市線中央林間→つきみ野→南町田グランベリーパーク→すずかけ台→つくし野→長津田→田奈→青葉台→藤が丘→市が尾→江田→あざみ野→たまプラーザ→鷺沼間です。これだけの駅がありますが26分ほどの走行音です。
 2020系走行音[toq22d.mp3/13.1MB]
 同じく2020系の、東急線内の速度の出やすい区間での録音になります。
 録音は田園都市線たまプラーザ→あざみ野→江田→市が尾→藤が丘→青葉台→田奈→長津田間です。この中でも江田→市が尾→藤が丘辺りが一番速度が上がる感じがします。
 2020系走行音[toq22e.mp3/14.4MB]
 同じく2020系の走行音です。車号が2247となっていて、あれ?47本?8500系より多くないか、と一瞬思ってしまうのですが、27本目なんですよね。それでも5000系よりも多くなりましたし、結構な本数なんですよね。増備途中での走行音の変化というのは感じられません。
 録音は田園都市線中央林間→つきみ野→南町田グランベリーパーク→すずかけ台→つくし野→長津田→田奈→青葉台→藤が丘間です。
 3020系走行音[toq32a.mp3/4.30MB]
 こちらは3020系第1編成の走行音です。東京メトロ南北線と都営三田線の共用区間での録音です。特に2020系との違いはないと思います。
 録音は東京メトロ南北線白金高輪→白金台→目黒間です。
 3020系走行音[toq32b.mp3/9.89MB]
 同じく3020系の走行音で、上のファイルの続きの区間になります。2020系と何ら変わらず、というところでしょうかね。
 録音は目黒線武蔵小山→大岡山→田園調布→多摩川→武蔵小杉間です。
 6020系走行音[toq62a.mp3/19.2MB]
 6020系の走行音です。大井町線の急行用に投入された車両なわけですが、大井町線急行が本当に、「ただ停車せずにゆっくり走り続ける列車」なんですよね…。私の一番嫌いなタイプの列車でして。先行の各駅停車を追い抜くのが、路線ももう終点に近づこうという旗の台でようやくですからね。各停なら結構速い溝の口→二子玉川とかも急行はゆっくり(60km/hを少し超える程度だったような)しか走りません。長津田まで直通する急行に乗ればいいんですけど、これが混雑しそうな方向にしか走ってなくて、折り返しは長津田から溝の口まで回送して、溝の口から大井町まで営業運転とか、そういうサイクルなので本当に残念なところです。
 録音は田園都市線・大井町線溝の口→二子玉川→自由が丘→大岡山→旗の台→大井町間です。
・その他の写真
 登場から間もない頃の第1編成である2121以下10連です。トップに載せた写真と同様、「サークルK」扱いでした。なんとなくですが、ラインカラーと「準急」の種別表示のカラーがマッチしてますね。
 2018.8.13 田園都市線あざみ野駅にて撮影
 同じ時期に撮影した2125以下10連です。これも「サークルK」扱いでした。
 2018.8.13 田園都市線たまプラーザ駅にて撮影
 こちらは東武線内で撮影した2040以下10連です。40番と聞くと、そんなに増備されたんだっけ?と思ってしまいますが、残念ながらこれで20本目ということになります。
 2023.5.28 東武伊勢崎線一ノ割〜武里間(伊第111号踏切付近)にて撮影
 3020系の第1編成である3821以下8連です。新横浜線開業までは半年以上ある時期の撮影でしたが、既に8連化されていました。そして、東急の100周年記念装飾が施された車両でもありました。これしか3020系は撮影してませんので、普通の姿はそのうち…。
 2022.8.17 目黒線・東横線多摩川駅にて撮影
 3020系の第3編成である3823以下8連です。新横浜線開業1周年を記念して、JR東海の協力で新幹線と同じブルーのラインをラッピングした車両となります。また、新横浜線1周年のヘッドマークも掲出されています。で、結果は、3020系の普通の写真はありません(笑)
 2024.4.7 目黒線・東横線多摩川駅にて撮影
 6020系の登場からそれほど経過していなかった頃に撮影した6121以下7連を後打ちで撮った写真です。登場記念のヘッドマークが付いているのが特徴です。同じ頃に、「7CARS」のシールが多数貼られたような写真も見かけたことがありますが、私は撮っていません。
 2018.8.13 田園都市線たまプラーザ駅にて撮影
 こちらはQシート車が組み込まれた後の6121以下7連です。3両目の、全体をオレンジ色にラッピングされた車両が目立ちます。
 2023.10.28 大井町線旗の台駅にて撮影
 2925号車から2025号車の室内です。袖仕切の形状が最近の流れに沿った形状に変更され、座席の背もたれも高さのあるものとなるなどの特徴があります。一番手前の車端部は、右側には座席がありますが、左側は「フリースペース」として、立席、車椅子やベビーカーなどで利用できるようになっています。
 2020.2.2 東武日光線南栗橋駅にて撮影
 3321号車から3821号車方向の室内です。2020系列として室内の意匠は揃えてあるようですね。6020系から2020系への組み替えなども発生していますし、その方がスムーズだという判断なのでしょうかね。
 2022.12.28 目黒線武蔵小杉駅にて撮影
 2822号車のVVVF装置です。田園都市線では南側の側面に見え、各電動車に1台搭載されているタイプとなります。三菱製でフルSiC適用のタイプで1C4Mの1群という辺り、JR東日本のE235系と共通点も多く、外見、サイズも似たり寄ったりのようです。
 2018.8.13 田園都市線あざみ野駅にて撮影
 2224号車のSIVです。CDA175形となっていて、IGBT素子による3レベルインバータだそうです。富士電機製らしく、あまり見かけない形状のようにも思えます。
 2018.8.13 田園都市線たまプラーザ駅にて撮影
 2922号車の動台車です。TS-1041形となります。軸箱支持方式が軸梁式のボルスタレス台車が採用されました。
 2018.8.13 田園都市線あざみ野駅にて撮影

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