・東急電鉄300系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
301B以下2連
2000.12.8 世田谷線下高井戸駅付近にて撮影
 1999年、世田谷線の次世代車両として投入されたもので、IGBT素子を使用したVVVFインバータ制御やシングルアームパンタグラフなどが特徴となっています。
 編成は2車体連接構造となり、先頭側が動力台車となっています。台車はデハ70形・80形に晩年使用していたものを流用しています。座席は全て一人掛で各車両とも運転台側に向くよう固定されています。
 2000年12月登場の第6編成までは旧型車と同時に活躍したためホームの高さに合わせたステップ付で新造され、後にステップを撤去、2001年登場の第7〜10編成では当初からステップを省略しました。機能面では第5編成以降は発電ブレーキ付となりました。
 2023年4月現在も2車体連接車が10編成、世田谷線で活躍中です。
 走行音(電制なし)[toq300a.mp3/1.38MB]
 こちらは運行開始からそれほど経っていない頃の録音で、電気ブレーキは使用停止となっていたようです。何でも営業開始初日が雨天で過走を繰り返したとか…。(あくまで噂ですが)
 この頃のIGBTの耐圧は低いものが多く、この車両に使用されたのは1700Vのもので、同時期の3000系(1500V線区の3レベルインバータ)と同じ耐圧です。世田谷線は600V線区ですので、この耐圧でも十分に2レベルインバータを構成できる、ということになります。1500V線区の車両と比べてしまうと、音のタイプは北越急行HK100形や名鉄3100系三菱、JR西日本223系2000番代三菱などが類似しているように感じられます。なぜか3レベルの車両ばかりですが…。ただ、この後登場する熊本市交9700形4・5番や岡山電軌、その他諸々の三菱IGBTの路面電車標準のVVVF音になっていますね。
 録音は世田谷線宮の坂→山下間です。
 走行音(電制付)[toq300b.mp3/3.37MB]
 こちらは2000年12月に録音したものなのですが、いつの間にか電気ブレーキを使用するようになっていました。屋根上などは見ていないので詳しくは分からないのですが、インバータ装置だけきれいになるなどしていたので、あるいは5・6編成のように発電ブレーキを追加した可能性も考えられます。やっぱりVVVF車はこのように減速時にも音がしないともの足りないですよね(後で運転台の表示灯を覗いたりもしましたが、発電ブレーキ付編成でも「回生制動」表示灯が点灯していました)。
 録音は世田谷線宮の坂→山下間です。
・その他の写真
 こちらは302B+302Aの編成です。今はどうなっているか把握していませんが、当時はジュースのQooの広告だったようです。なぜかデジカメ買ってからの20何年も撮りに行ってないみたいで、全部安物フィルム写真です…。
 2001.1.21 世田谷線西太子堂〜三軒茶屋間にて撮影
 こちらは303A+303Bの編成で、アイスの広告になっていました。
 2000.8.5 世田谷線三軒茶屋〜西太子堂間にて撮影
 こちらは305B+305Aの編成です。こちらはお茶の広告でした。
 この編成からは発電ブレーキが積まれているそうです。また、外観上では下高井戸側に当たる「A」車両の先頭付近にあった屋根上の箱がなくなったのも特徴です(このページの写真では今のところ確認できませんが)。室内についても、先頭の出入り口に一番近い座席が向かい合わせの配置になるなどの変更が見られます。
 2001.1.21 世田谷線西太子堂〜三軒茶屋間にて撮影
 302AのVVVF装置です。各編成とも下高井戸寄りになるA車にVVVF装置が積まれています。反対側だとうるさいコンプレッサが…。
 ちなみにこの編成はTOPカードの広告だったのですが、数ヶ月後にはオレンジ色のジュースの広告になっていました(少し上の写真)。この時の編成写真は大失敗でした。
 2000.8.5 世田谷線宮の坂駅にて撮影

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