・東急電鉄7600系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
7661以下3連
全車がクハからの改造車で、7600系では最後まで活躍した7661以下3連
2008.1.4 蒲田駅にて撮影
 1986年、池上線への7200系3連投入で制御車が余剰となり、これをVVVFインバータ制御の電動車に改造して生まれた車両です。
 小出力モータで当初は1C8M接続とされ、下り向きのデハ7650形に制御装置が、上り向きとされたデハ7600形に補機類が装備され、クハ7500形やデハ7200形と共に3連が組まれました。この時点では3連2本を合わせた6連が大井町線、残りの1本が池上線所属でした。
 その後大井町線の20m5連化で、7600系は池上線に集約されましたが、この時にデハ7600形はクハ化、クハ7500形2両は新たに電装され7650形7660番代となりました。デハ7200形と組んでいた3連にはデハ7400形を組み、これをVVVF化し7673号車となりました。
 1994年度には池上線のワンマン運転開始に伴い、ブレーキ方式の変更などを伴う更新工事が行われ、同時に、混用されていた7200系の制御車も含めて7600系の3両編成3本として整理されました。2000年8月の目蒲線分断後は池上線と東急多摩川線の両方で運用されるようになりました。
 7000系(2代目)や日比谷線直通用の1000系(1500番代)の投入により、2010年から2015年にかけて順次引退しました。
 走行音[toq76a.mp3/2.76MB]
 VVVF改造車、7600系の走行音です。東洋電機製の初期のGTOインバータで、そのものの音です。改造当初は1C8Mで運用され、この音を録った時には1C4Mになっているわけですが、特に変わったところはないものと思われます。逆に同時期にVVVF化された7700系は全く違う音になってしまいましたが…。
 録音は池上線荏原中延→旗の台間です。
 走行音[toq76b.mp3/1.25MB]
 同じく7600系の走行音です。このファイルに限ったことではありませんが、とにかく非同期モードの音が本当によく響きます。
 録音は多摩川線鵜の木→下丸子間です。
 走行音[toq76c.mp3/4.28MB]
 同じく7600系の走行音です。少し長い区間の走行音になります。このファイルだけは、あまり非同期モードの音が響かないですね(と言っても、一般的な車種と比べたら十分ですが)。
 録音は多摩川線矢口渡→武蔵新田→下丸子→鵜の木間です。
・その他の写真
 以前から載せていた写真で、先頭車のパンタグラフが特徴の7653以下3連です。この先頭車は、本来は他の2編成の中間に入った制御電動車(末期には中間車専用に改造されていた)と同一構成の車両だったそうですが(パンタグラフを2機装備していた)、編成構成の整理をする際に、7200系の中間電動車をVVVF改造して組み込むこととなり、この中間車に1台はパンタグラフが装備されていたために、先頭車のパンタを1台撤去して、この姿になったそうです。先頭のパンタグラフも、純粋な中間車を組み込むのも、どちらもこの編成だけの特徴でした。
 2000.8.5 蒲田駅にて撮影
 7682号車のVVVF装置です。7700系のものと同じですが、これで当初は8個のモータを制御していたそうです。モータ1個あたりの出力が小さいために問題なかったということだと思いますが、なんだかすごいことのように感じてしまいますね。
 2008.1.4 池上線旗の台駅にて撮影

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