・115系

クモハ115-1515以下3連  1963(昭和38)年、111系をベースとして勾配区間のための出力増強、抑速ブレーキ、寒冷地仕様化などを行った車両として東北・高崎線に登場し、主回路機器は併行して開発の進められた165系との共通化も図られたためノッチ戻しの機能も備えています。
 その後中央本線、山陽本線、伯備線、新潟地区等に投入され、シートピッチの拡大や寒冷地対策強化車や逆に緩和した車両、117系のような2扉転換クロスシート車など、様々なバリエーションが生まれています。
 約2000両が製造され、老朽廃車も進められていますがなお1500両程度が活躍しています。
1999.9.8 岡山駅にて撮影
 クモハ115-313走行音[c115-313.ra/299KB] 直接再生
 115系の走行音です。先頭電動車の編成も多いので、せっかくだからそれを狙ってみました。乗った列車はMT比が2M1Tで、115系ではMT54の性能をフルに発揮させているため加速は113系よりもいいのが分かると思います。と言ってもどうもこの区間では加速中に一旦ノッチを絞っているようでもあります。速度制限のかかった区間でもあったんでしょうかね。
 MT54の標準的な音であるようには感じるのですが、何となくMT46の響きに近いものも感じられ、あるいは普通のMT54とMT46の響きをたてるMT54の混ざりなのかもしれません。かなり微妙ではありますが・・・。
 録音は中央本線山梨市→東山梨間です。
・その他の115系の姿
 こちらは豊田電車区に所属し、中央東線で活躍するクハ115-402以下6連です。115系では唯一の横須賀色で、最近では大雪の対策のため全てのパンタグラフがシングルアーム化されました(霜取り用のダブルパンタ車では常用する一方のパンタのみ)。
 1999.5.2 中央本線豊田駅にて撮影
 こちらは1982年に登場した2扉車体で転換クロスシートとロングシートを組み合わせた車両です。車体は117系に準じた構成となっていますが、先頭部や屋根上、床下機器等は115系2000番代に準じているようです(2000番代はシートピッチ拡大型で寒冷地対策の省略されたもの)。写真はクハ115-3020以下4連で、中間の2両は117系からの改造車である3500番代が組み込まれています。
 1995.12.25 山陽本線広島駅にて撮影
 こちらは車号不明ですが、新潟駅で撮影した湘南色と国鉄末期に制定された新潟色との並びです。右側の新潟色は既に別の塗装に変更が行われてしまい、電車では見られないものとなってしまいました。気動車ではこの色が今後も使用される模様ですが・・・。
 1992.8.16 新潟駅にて撮影
 こちらは信州地区、松本運転所と長野総合車両所に所属する車両に施された塗装です。しなの鉄道に移籍した車両についても転属当初はこの塗装のままのようですが、順次しなの鉄道オリジナル色に変更されていくものと思われます。
 写真はクモハ115-1068以下3連です。
 2000.4.2 中央本線中津川駅にて撮影
 最後は一風変わった塗装のクモハ115-1553以下3連です。JR東日本も出資しているJリーグチーム、ジェフ市原をイメージしているようなのですが、何で新潟にこんなものが存在するんでしょうね・・・。
 2000.2.26 新潟駅にて撮影

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