・165系

クモハ165-115以下8連(後ろは53以下2連と46以下3連)  1963(昭和38)年、直流電化の進捗に合わせて山岳路線にも電車による急行運転が行われるようになるのに合わせて登場した車両で、主電動機は出力120kWのMT54形を装備し、主制御装置には抑速発電ブレーキとノッチ戻しの機能を備えています。
 当初は急行形といえども冷房は装備せず、グリーン車は昭和39年から、普通車は42年から冷房準備、43年から冷房を装備しての登場となっています。
 最盛期には多くの直流電化区間で活躍したものの、昭和50年代後半からの急行列車の減少により本来の用途を追われ始め、現在では波動用やジョイフルトレインへの改造でわずかな両数が残るのみとなっています。
2000.4.2 東海道本線名古屋駅にて撮影
 クモハ165-46走行音[165-46.ra/301KB] 直接再生
 クモハ165のトイレ側のデッキ直近の客室内で録った走行音です。動きだしから直並列切り替えをした直後あたりの音の変化の仕方が感動的なのが国鉄急行形電車の特徴であり、モーター音に興味のある人の間ではかなり人気が高いようです。
 録音した列車は臨時「大垣夜行」の9375Mなわけですが、「ムーンライトながら」が爆走しているのに比べるとかなり迫力に欠けるようです。それにしても停車直前のブレーキの音は・・・。
 録音は東海道本線三河三谷→蒲郡間です。
 クモハ165-130走行音[165-130.ra/547KB] 直接再生
 こちらはJR東日本上沼垂電車区に在籍する「ムーンライトえちご」用の165系の走行音です。休日の間合仕業である「フェアーウェイ」で、先頭車の運転台直後のデッキで録音しました。
 上のクモハ165-46に比べると低速域で「シュイーン」という系統の音がよく聞こえてくるのが特徴でしょうか。速度もこの時は100km/hかあるいは105km/hくらいまでは出ていて、それなりに迫力のある走りだと思います。欲を言えば途中で再加速もはさんでくれれば、というところですがね・・・。
 録音は東北本線宝積寺→氏家間です。
・その他の165系の姿
 夜行快速「ムーンライトえちご」に使用されるクモハ165-101以下3連です。この仕様の車両は3連6編成があるのですが、ほとんどの先頭車がこのように原形の大形ライトで残っているのが特徴と言えます。
 1999.2.24 新宿駅にて撮影
 こちらは新前橋電車区に所属し、モントレー色と呼ばれるもので、定期運用はなく専らホリデー快速や団体臨時列車などに使用されています。写真は成田山への初詣の団体客を乗せたクモハ165-90以下9連で、後ろはクモハ165-106以下3連、同98以下3連と続いています。
 2000.1.17 常磐線我孫子駅にて撮影
 こちらは1986年に初めての電車によるお座敷列車とされた「なのはな」のクロ165-1他の編成です。今では485系から改造の、何の魅力も感じないダサイ電車に取って代わられることになってしまい、廃車となった165系がかわいそうなものです・・・。
 1995.8.27 JR東日本大井工場にて撮影(一般公開時)

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