・203系

クハ203-1以下10連  1982(昭和57)年、我孫子〜取手間の複々線区間延伸を機に登場した車両で、軽量化のためアルミ車体となり、機器類は201系に準じ電機子チョッパ制御車となっています。
 本格的な増備は84年の103系1000番代の他線区転用開始時で、201系軽装車と類似した仕様になっています。さらに翌年には台車を205系と同様のボルスタレス式とした100番代が登場し、86年4月までに計17編成が製造され、この時点では203系に統一されることとなりました。しかし、その後の増発に伴う増備車はVVVF試作車の207系900番代が製造されたり、JR化後も209系1000番代に移行し、地下直通用車両が203系のみという時代はごく短期間でした。
2000.2.28 常磐線我孫子駅にて撮影
 モハ203-24(0番代)走行音[203-24.ra/225KB] 直接再生
 量産車の前半、0番代車の走行音です。ラストナンバーのモハ203-24での録音で、この車両の電機品は日立製のようです。もっとも、メーカーと音との間に関係はないのですが・・・。
 チョッパ音は201系の軽装車などと同じく小さい音なのが特徴で、あとは歯数比の変更による加速度向上が特徴でしょうか。
 録音は常磐緩行線馬橋→新松戸間です。
 モハ203-118(100番代)走行音[203-118.ra/189KB] 直接再生
 量産車の後半で、205系と同様のボルスタレス台車を装備したグループの走行音です。だからと言って特に違いがあるわけでもないようです。
 録音は常磐緩行線新松戸→北小金間です。
・その他の203系の姿
 クハ203-5以下10連です。0番代でも第1編成だけは車号が緑の文字の入ったプレートになっていましたが、第2編成以降は通常の表記方法となりました。
 1999.12.9 常磐線北柏駅にて撮影
 こちらはボルスタレス台車装備の100番代、クハ203-102以下10連です。台車が違うだけで、編成写真として見た外観では大差はないはずです。
 1999.12.22 常磐線北柏駅にて撮影
 モハ203-3のチョッパ装置です。201系の後期車と同等の形態となっているようです。ちなみに、これは日立製のようです。
 2000.8.7 常磐線我孫子駅にて撮影
 こちらはモハ203-22のチョッパ装置です。形は上のものと変わりませんが、富士電機製のものと思われます。制御機器を作っていそうで、こういうマークを付けそうなところというとここしかない、という消去法での予測なんですが・・・。
 1999.6.9 常磐線我孫子駅にて撮影
 モハ203-101のチョッパ装置です。これは誰にでも分かるでしょうが、三菱製のものです。ってことで201系の項目で挙げたのと併せて全5社分のマークがこのホームページでは掲載されたことになります。別にどうでもいいことなんでしょうが・・・。
 1999.12.11 常磐線我孫子駅にて撮影
 モハ203-1の台車です。201系量産車とほぼ同じとは思いますが、実は203系の場合電動車の方がすっきりした構成で、付随車は踏面両抱式ブレーキ(でいいと思いましたが)になっているようで、もっと複雑なものになっています。
 2000.8.7 常磐線我孫子駅にて撮影
 モハ202-102の台車です。100番代車は205系の登場後のものであり、製造コストの高い203系に関してもなるべく低価格化させたいことなどから205系と同様のボルスタレス台車となりました。形式は電動車がDT50A、付随車がTR235Aです。
 2000.2.25 常磐線我孫子駅にて撮影

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