・301系
1966(昭和41)年、中央線中野〜荻窪間と営団東西線との直通運転用に製造された通勤形電車です。後に運転区間は三鷹〜中野〜西船橋〜津田沼間に延長されています。
当時は地下鉄乗り入れに適した車両が国鉄にはなかったため、103系を基本としつつも車体を骨組、台枠等まで全てアルミ合金で製造したいわばオールアルミ車の構造で、抵抗器を自然通風式に変更することで地下区間での騒音防止を図り、台車は空気バネ式のものを通勤形では初めて採用しています。ブレーキについては当初6M1Tの編成だったこともあり、停止間際以外は発電ブレーキのみを使用しているようです。
製造コストの高騰により7連8本のみの製造で終了し、後の増備は103系1200番代に移行しています。現在では10連5本と5連1本、余剰車1両(廃車済)に組み替り、103系と共に東西線直通運用に活躍しています。
2000.9.9 中央本線三鷹駅にて撮影
モハ301-22走行音
[301-22.ra/212KB]
直接再生
機器類の仕様が103系に準じていることもあり、基本的には103系と似たような音となっています。もちろん、モータは製造時期の関係で初期形のMT55です。103系とは異なる台車であることもあり、301系のモータは他形式と混用されることはないものと予想されます(と言うことでMT55A'を積んだ車両が存在しないのだと思います)。
同じような、と言いつつもブレーキの緩解音などは相当大きいようで、特に地下にいると入線してくるときにすぐ分かるとか・・・。
録音は中央緩行線荻窪→阿佐ヶ谷間です。
・その他の301系の姿
こちらはクハ301-4以下5連+クハ301-3以下5連の併結10連です。元が7連8本であったためこのような5+5の10連も何本か存在しています。ちなみに、この写真の先頭車は更新工事のためか、乗務員室のドアがステンレス製のものに取り替えられているようです。
2000.2.4 中央本線中野駅にて撮影
モハ301-8の台車です。電動車はDT34、付随車はTR204という台車で、空気バネ台車なわけですが、なんかあまり国鉄らしい形じゃないように感じてしまいますね。
2000.9.9 中央本線三鷹駅にて撮影
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