・713系
1984年の九州内電化区間の全面電車運転に向け、583系から改造の715系でも不足する分を補うために83年に登場した交流専用車です。制御方式は初めて交流回生ブレーキを可能としたサイリスタ位相制御で、モータは後に205系などにも採用されるMT61形です。車体は417系に準じた2扉セミクロスシートで、クモハとクハの2連となっています(性能的にはサハを組み込んだ3連も可)。
国鉄の財政事情の悪化で増備は行われず、900番代4編成だけが在籍し、長らく長崎本線などで運用されていましたが、現在は宮崎空港の開業に合わせてリクライニングシートを装備した「サンシャイン」に生まれ変わり、日豊本線を中心に活躍しています。
1999.3.5 日豊本線延岡駅にて撮影
- クモハ713-901走行音[c713-901.ra/348KB] 直接再生
- クモハ713-901の走行音です。歯数比が205系と同じなだけあり、起動時は205系の音とよく似ています。もちろん、直並列切替もなければ抵抗器の順次短絡によるショックもないわけで、乗り心地や音の変化のスムーズさは独特のものです。
- 一方で高速域はこの時期のMT61形なら間違いなく外扇形だと思うのですが、それらしい音の響きは全く感じられません。九州では783系や787系、811系でも同形のモータを使用しているので、あるいは入れ替わってしまったのかもしれないですね。それにしても回生ブレーキは結構低速まで効くものなんですね。205系などとは方式が違うから当然なのかもしれませんが・・・。
- 録音は日豊本線旭ヶ丘→土々呂間です。
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