・クモハ12形
鶴見線(最後は大川支線のみ)で1996年3月まで活躍したクモハ12052・053はそれぞれ昭和4・6年製で、当時はモハ31形を名乗っていたそうです。その後の称号改正でクモハ11形200番代となり、昭和34年には鶴見線の単行運転化のため両運転台に改造され現在の車号に変更されました。改造の際には、増設側の運転台は従来の妻面の部分を改造したため貫通形となり、片側は非貫通、もう片側は貫通形というスタイルで異彩を放つこととなりました。
大川支線の起点・武蔵白石駅のホームが急曲線上にあるために最後まで17m級のクモハ12形が使われていたものの、1996年3月改正ではこのホームを撤去し鶴見方面からの103系3連でのスルー運転を行うことになり、引退に追い込まれました。現在でも車籍は残っているようで確か大井工場で保存されていると記憶しています。
1996.3.13 鶴見線大川駅にて撮影
クモハ12052走行音
[mc12052a.ra/259KB]
直接再生
最後まで残った2両のうちの1両、クモハ12052の武蔵白石→大川間の走行音です。
引退間近の1996年3月13日の収録なのですが、そういう時なだけあってラッシュ並の混雑でした。個人的にも録音を始めてまだ半年くらいの頃であり、なかなか貴重なものになってしまいました。
クモハ12053走行音
[mc12053a.ra/278KB]
直接再生
残りの1両、クモハ12053の大川→武蔵白石間の走行音です。
こちらは引退までまだ1ヶ月以上ある2月4日の録音ですが、このときでも結構な混雑になっていました。実は、乗りに行ったのは2月4日と3月13日の2回だけであり、偶然それぞれで違う車両だったわけで、なかなか運がよかったんですね(^^;でもさよなら運転の時は乗りに行ってみたものの鶴見駅の大行列をみて思わずあきらめてしまったものでした・・・。
で、この音声ファイルですが、珍しく車内放送が入っていたりします。たぶんあの路線では車内放送をすることなどまずなかったのではないかと思うわけですが・・・。車掌さんのおもしろい演出だった、というところでしょうか。
・その他の写真
こちらはクモハ12053の非貫通形の前面です。このクモハ12形は052、053共に武蔵白石方(鶴見方)は非貫通、大川方は貫通形となっていました。理由は当初片運転台車で、後に両運転台にされたからだと記憶しています。
1996.2.4 鶴見線武蔵白石駅にて撮影
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