・0系新幹線(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
R68編成22-7007以下6連
さよなら運転のうちの1本、「ひかり340号」のR68編成、22-7007以下6連
2008.12.14 山陽新幹線相生〜岡山間にて撮影
 1964(昭和39)年10月の、東海道新幹線東京〜新大阪間開業に合わせて登場した、初の新幹線車両です。鋼製の機密構造車体に複層ガラス固定窓、信号方式にATCを採用するなど、目新しさが見られる反面、機関車などで経験を積んできた変圧器低圧タップ切替制御など、実績重視の面も多く見られます。
 編成は全て電動車で構成され、2両ユニットで運転が可能のため、4連、6連、12連、16連などの編成が組まれました。
 開業時には12連30本が揃えられ、その後は万博輸送(1970年)に合わせたひかり号16連化など、相次いで増備が行われました。1000番代車では側窓が小窓となり、各部の改良が加えられ、2000番代車では200系の設計が反映されてFRP製のサッシの採用、シートピッチの拡大などの改良が加えられました。1986年までに3216両が製造されましたが、途中、0系を0系で置換えていたため、全車が揃ったことはありません。JR化時点で東海に1339両、西日本に715両が引き継がれました。
 晩年はJR西日本の「こだま」のみの運用で、2008年11月末をもって定期運転が終了し、12月にさよなら運転として臨時「ひかり」で運用され、完全な引退となりました。
 1000(5000)番代走行音[tec0a.rm/2.30MB]
 1000番代の東京方先頭車であった、22-5037号車の走行音です。先頭デッキでの録音のため、運転台でのハンドル操作音や、ATCの現示変化によるベルの音など、よく聞こえてきます。
 モータの音は、非常に重みのある起動音に始まり、高速域では、どことなくMT46に似たような悲しげな音が響いてきます。WNカルダン駆動のため、ノッチオフした後には「ゴロゴロ…」音も響いてきます(実際にはノッチが入っていても定速に近い運転状態では結構聞こえてきます)。減速時には、70km/h→30km/hの減速と思われるところ(9分付近)だけでしょうかね、いい音がするのは。いい響きになったな、というところで緩解されてしまいます。
 録音は山陽新幹線「こだま680号」西明石→新神戸間です。
 2000(7000)番代走行音[tec0b.rm/2.24MB]
 こちらは2000番代の博多方先頭車であった、21-7006号車の走行音です。やはり先頭デッキでの録音です。
 起動時のモータ音は1000(5000)番代とほぼ同じと思いますが、高速域でのMT46風の響きは、1000(5000)番代と比べて弱いように感じました。このファイルは、いくつか録音した2000(7000)番代の中でもよく聞こえているものを選んだため、それほどの落差には感じないかもしれませんが…。
 録音は山陽新幹線「こだま635号」姫路→相生間です。
・その他の写真
 こちらも原色に塗り戻され、さよなら運転に使用されたR61編成で、「ひかり347号」として運転された21-7008以下6連です。
 最後まで残った車両は、全て小窓で200系登場後に造られた2000(7000)番代でした。
 2008.12.14 山陽新幹線相生駅にて撮影
 東海道区間から0系が撤退し、「ウエストひかり」となった頃からは、このように細い帯が追加されていました。写真は「こだま620号」でR2編成22-7034以下6連です。
 2003.8.30 山陽新幹線西明石駅にて撮影
 同じく「ウエストひかり」塗装の車両で、元1000番代である、5000番代車が先頭となった編成です。写真は「こだま680号」でR8編成22-5037以下6連です。
 2004.6.19 東海道・山陽新幹線新大阪駅にて撮影
 こちらは2002年頃から登場した「三井住友SMBC塗装」(嘘)の0系です。「こだま」用編成の塗装として0系と100系に塗られたものなんですが、三井住友銀行の看板などの塗り分けと本当によく似ているんですよね。
 写真は、偶然にも最後まで残った3編成のうちの1本、R68編成で、「こだま631号」21-7007以下6連です。
 2004.7.31 山陽新幹線相生駅にて撮影
 元1000番代車である、22-5037号車の室内です。2000番代車とは異なり、FRPによる窓枠が使われていません。座席については、どのタイミングかは分かりませんが、明らかに交換されたものです。
 2004.6.19 山陽新幹線西明石駅にて撮影
 こちらは元2000番代車である、25-7039号車の室内です。窓枠がFRP製で目立つようになったのが最大の特徴ではないでしょうか。座こちらも座席は交換されたものです。
 2004.6.19 山陽新幹線新大阪駅にて撮影
 こちらは元2000番代車で、2&2座席に改造された26-7003号車の室内です。座席自体が大きくなったとは言え、やはり横方向で1人分の幅が浮いたわけですから、通路はずいぶんと広くなります。
 2004.6.19 山陽新幹線新大阪駅にて撮影

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