・209系1000番代
1999年12月ダイヤ改正での、営団千代田線内のATC更新工事完成に伴う増発に備え、久々に投入された常磐緩行線用の車両です。209系950番代の登場から1年も経過しない時期でもあり、まだその成果を量産に反映させる段階ではないという判断か、0番代仕様のインバータが搭載されました。但し、相互乗入れの規格により高い加速度を確保する必要があり、6M4Tの編成とすることで解決が図られました。
地下鉄乗入れ車両ということで、正面の貫通扉や、他の209系群とは車椅子スペースの設置場所が違うことなどが特徴となっています。
現在松戸電車区に2編成が配置され、常磐緩行線・営団千代田線で活躍しています。
2000.2.17 常磐線北柏駅にて撮影
1000番代走行音
[209-10a.ra/257KB]
直接再生
加速度が高くなったということである程度音の上がり方が速くなったことはすぐに分かると思います。とは言っても、このタイプの音ならこのくらいの速さが一番普通の鳴り方に感じられるところでもあり、結局のところ今までが遅すぎた、ということになってしまうようにも思われるわけです。
この車両ではE231系で採用された、許容回転数を向上させたMT73形モーターを搭載していて、その特徴でもある高速域のうるささがよく出ているようです(ってあまりいいことじゃないんですが)。
録音は常磐緩行線柏→北柏間です。普段は2分20秒から2分30秒くらいかかる区間なのですが、何を思ったか、一気に加速して頭打ち(ATCによる指定速度を超過して加速したために突然自動的にブレーキがかかること)したうえに、すかさず再加速して制限速度の90km/hに合わせるという荒っぽい運転に、妙にうまいブレーキ(ちょっと強かったけど)のおかげで2分10秒程度で走ってしまったという、意外に迫力のある音になっていたりします。この後にも同じ車両の音は録っているものの、こういう走りをしてくれないのでしばらくはこのファイルを載せたままになることでしょう。
1000番代加速音(勾配起動)
[209-10b.ra/107KB]
直接再生
これは北柏駅を我孫子に向けて出発するときの加速音なのですが、なぜか勾配起動スイッチを使っていたようです。確かに勾配上にある駅ではあるのですが、それを使うほどの場所でもないはずです。まぁ、録ったのが営業開始から1週間程度しか経っていない頃のことでもあり、乗務員もいろいろやってみたかったのかな、というのが一番近いのかもしれないですね。
クハ209-1002警笛
[209-10ha.wav/35.0KB]
こちらは我孫子駅に到着後、松戸電車区我孫子派出(要するに留置線がたくさんある車庫)に引上げるときに鳴らしていた警笛です。209系をはじめ、多くの車両では軽くペダルを踏むと電笛のみ、強く踏むと電笛と空笛が同時に鳴るようになっていて、このファイルは後者に該当します。夜のことだったし、ただ車庫に引上げる合図だというのに、なぜここまで強く踏むかなぁ・・・、と思ってしまいますね。上の2つの走行音を録った後のことでもあり、この日の運転士というのは結構おもしろい人だったのかな、という気もしてしまいますね。
・その他の写真
モハ209-1005のVVVFインバータ装置です。これも形は0番代と同じです。中身も同じはずですが・・・。
2000.1.17 常磐線我孫子駅にて撮影
何となくモハ209-1005の屋上の冷房装置の写真を撮ってみました。これも209系シリーズ共通のものだったと思います。中には103系でもこの冷房を積んだ車両が何両かいたりするんですがね・・・。
1999.10.7 常磐線我孫子駅にて撮影
前のページに戻る