・E2系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
E223-1以下8連(あさま542号)
元J1編成のE223-1以下8連(N21編成)
2004.1.12 東北新幹線大宮駅にて撮影
 1997年の秋田新幹線開業によるE3系の運転開始と同年の北陸新幹線部分開業に向けて1995年に量産先行車が製造され、1996年末から量産が開始されました。
 編成は6M2Tの8連とされ、各電動車に主変換装置が、偶数形式には変圧器、奇数形式には補助電源装置などが装備されています。また、主回路はやはりCI装置が使用され、E1系同様のCI装置や、制御部分にジーメンス社の技術を採用したGTO-CI装置、IGBT素子を使用したCI装置の3種類が存在しているようです。
 2002年12月の東北新幹線八戸開業に合わせ、2001年に1000番代の量産先行車J51編成が、2002年夏からは量産車が製造されました。1000番代車はIGBT素子を使用したCI装置の採用と、長野新幹線での運用を考慮しない50Hz専用設計、2列分の座席にまたがる大窓の採用などが特徴となっています。J51編成のみ8連で新製され、J52以降は10連で新製されました。また、これに合わせて、東北新幹線で運用されるJ編成は6・7号車に1000番代と外観のみ共通の車両が組込まれ、10連化されました。
 2004年10月現在、長野新幹線用に8連14編成、東北新幹線用に0番代10連が14編成、1000番代が15編成在籍しています。
 0番代走行音(日立GTO)[tecE2h0a.rm/396KB]
 試作車以来使用されている基本的なタイプがこれです。J2〜6、8、13、N1、21(元J1)編成で確認しています。J12編成が未確認です。
 音はE1系と同じタイプで、日立GTOの後期形(いわゆる第2世代)です。E1系もそうですが減速時にも非同期モードがあることなどが特徴となっています。しかも東海道と違って最後の最後まで回生ブレーキが効いています。
 録音は「やまびこ・こまち62号」くりこま高原→古川間です。275km/hまでは出ているのかどうか、よく分かりません・・・。
 0番代減速音(日立GTOその2)[tecE2h0b.rm/659KB]
 日立GTOと思われるタイプの中にも、このように、減速時の非同期モードが非常に短く、代りにパルスモードが1つ多い車両が存在します。E2系ではこの録音をしたJ11編成で確認済で、E3系にも数本あるようです。
 録音は「はやて・こまち32号」の上野減速時で、録音機材を持っていない時に遭遇してしまったため、デジカメの動画機能で録音したものです。そのため、ノイズが多かったり、録音レベルが自動で変化してしまっているため、あまりいい音質ではありません。
 それから、このJ11編成、下の方に室内写真がありますが、その撮影をした頃は普通の日立GTOの音でした。パルスモードの数が変わるなんて、普通じゃ考えられないとは思うんですが、確かに過去の録音ではこのファイルとは違う音だし、ますます謎が深まるばかりです。
 0番代走行音(東芝/ジーメンスGTO)[tecE2s0a.rm/1.11MB]
 こちらは主に長野新幹線用で使用されているジーメンスと東芝の協力で作られたらしいタイプです。ジーメンスといえば「ドレミ」とどうしても連想してしまいますが、全く関係ないのが特徴です。それどころか「幽霊インバータ」の部類に入れてもいいくらいの不気味な高さの非同期音です。その非同期もやたら長いというのもまた特徴の一つですね。走り出してしばらくした後のドアの締め付けが行われてもまだまだ非同期ですし、減速時などATC30信号を受けて間もなく非同期モードに入ってしまうくらいですから、GTOとしてはかなり長いです。個人的には、非同期モードに入る直前に鳴る、ちょっと高めの音が好きだったりします。京急2100形でも似た音が鳴るわけですが・・・。
 録音は「あさま522号」佐久平→軽井沢間です。
 ちなみに、このタイプはN2〜4、6、8、9、11、13、J7、9、10編成に当初採用されていたわけですが、東北新幹線八戸開業時に、このタイプのVVVF装置を追加製造できなかったのか、または追加したくなかったのかは分かりませんが、増備される中間車には採用せずに、東北新幹線からは中間車を丸ごと追い出される形となり、J7とN5、J9とN10、J10とN12の中間車が入れ替えられたため、現在ではN1、7、21を除く全てのN編成がこのタイプとなりました。
 0番代走行音(東芝/ジーメンスGTO)[tecE2s0b.rm/1.18MB]
 こちらも同じく長野新幹線のジーメンス/東芝製の走行音です。上のファイルよりも車両の状態がいいようで、連結器周辺からの雑音も少なく、また、減速時の非同期モード直前に鳴る、高めの音がよく聞こえると思います。
 録音は「あさま513号」佐久平→上田間です。
 0番代走行音(三菱IGBT)[tecE2m0a.rm/1.11MB]
 長野新幹線用の編成と、2次車以降のJ編成に採用されたIGBTインバータ車の音です。非同期の音から判断して三菱製であると考えられます。タイプは北越急行HK100形や名鉄3100系、JR西日本223系2000番代の系統ではないかと思います。
 録音は「やまびこ・こまち62号」くりこま高原→古川間です。
 N5、7、10、12、J14、15編成に採用されましたが、上述の組み替えにより、現在ではN7とJ7、9、10、14、15編成がこのタイプです。(未確認編成が1編成ありますが・・・)
 1000番代走行音(東芝/J51編成)[tecE2s1a.rm/1.75MB]
 1000番台の量産先行車として登場したJ51編成の走行音です。録音した号車がグリーン車の隣で、車掌室も近いため、動き出しのところではE3系の非同期モードの音もかすかに聞こえています。以前は日立の音かと思っていましたが、よく聞いてみると、700系と同様に、走り出して間もなく非同期モードの音程が変化します。これは223系1000番代2次車や2000番代、683系、名鉄3100系等の東芝車と同じタイプであると考えられます。録音当時は8両編成で全車東芝製でしたが、10両化時に組み込まれた2両は三菱車のようです。従って、現在はグリーン車直近の同じ場所で録音すると、東芝と三菱の両方の音が聞こえてくるはずです。
 録音は「やまびこ・こまち4号」北上→一ノ関間です。各停タイプでは275km/hという速度に達するものかどうかよく分かりませんが、途中1駅通過していることから、間違いなく275km/h運転しているものと思われます。
 1000番代走行音(東芝/デッキ)[tecE2s1b.rm/1.09MB]
 こちらは量産車の東芝製CI装置装備車の走行音です。基本的にはデッキの方が聞こえやすいのでデッキでの録音です。乗った列車が早朝の仙台始発の下り列車であるため、良好な環境です。
 録音は「はやて・こまち71号」くりこま高原→一ノ関間です。
 1000番代走行音(東芝/客席)[tecE2s1a.rm/1.10MB]
 東芝車に関しては、客室内でも比較的非同期モードの音がよく聞こえるうえ(J51はたぶんそうでもない)、この録音は新造から数ヶ月の編成で、雑音等もかなり少ないようです。
 録音は「はやて・こまち74号」くりこま高原→古川間です。
 ちなみに、このタイプはJ53、56、60、68編成に採用されています。
 1000番代走行音(日立)[tecE2h1a.rm/1.12MB]
 日立製CI装置装備車の走行音です。在来線用などでも採用されている2レベルインバータ車と似通った音が特徴です。かなりゆっくりではありますが、途中で高く上がっていく非同期モードが楽しめます。
 録音は「はやて・こまち74号」くりこま高原→古川間です。
 ちなみに、このタイプは現在J52、55、61、64編成で確認していますが、勝手に推測した法則が間違っていなければ、J58編成にも採用されていると思われます(J67は違うらしい)。
 1000番代走行音(三菱)[tecE2m1a.rm/1.09MB]
 最後に三菱製CI装置装備車の走行音です。0番代の三菱IGBTとはやや違っており、ほとんど一定の高さでヒュルヒュル音を続けています。E2系の中では一番非同期モードの音が聞こえにくいかもしれないですね(空調の音に負けやすい帯域らしい)。1パルスモードへの移行速度は相変わらずかなり高いところにあります。このファイルでは1分33秒くらいのところでしょうか。ちょうど軌道状態が変わる場所に当たってしまったようで判別しにくいですね。
 録音は「はやて・こまち71号」くりこま高原→一ノ関間です。
 このタイプは、J54、57、59、62、63、66、67で確認済みです。J60付近からメーカー分布の規則性が崩れてきたようで、今後の増備車がどうなるかも全く予測不能ですね(いつの間にか三菱率が高くなっている)。
 1000番代走行音(三菱/客席)[tecE2m1b.rm/1.47MB]
 三菱車の客室内で録音した走行音です。このとおり、空調に負けてしまっています。乗車率が高くなると本当に非同期モードが全く聞こえなくなります。この区間はかなり飛ばすようで、240キロを超えているのではないかと思われます。
 ちなみに非同期モードはこのファイルの場合1分53秒くらいのところまでのようですね。この速度域で既にWN継手がゴロゴロ鳴ってるようですので、あまり状態良くないのかもしれませんね。
 録音は「やまびこ63号」新花巻→盛岡間です。
・その他の写真
 E223-4以下10連(J4編成)+E3系R15編成です。10連化時に、青と白の塗り分け部分にあるラインの色が赤からピンクに変更されました。この写真ではわかりにくいと思いますが、7号車と8号車は1000番代と同様の大窓仕様となっています。
 2004.1.12 東北新幹線大宮駅にて撮影(はやて・こまち10号)
 E223-1003以下10連(J53編成)+E3系R4編成です。1000番代車はこの通り大窓仕様で、新製時からラインの色はピンクでした。
 2004.1.12 東北新幹線大宮駅にて撮影(はやて・こまち10号)
 E215-24(J11編成9号車)の室内です。0番代のグリーン車です。写真ではわかりにくいですが、客室は電球色の室内灯だったかと・・・。
 2002.10.13 東北新幹線水沢江刺駅にて撮影(やまびこ61号)
 E226-121(J8編成2号車)の室内です。0番代の普通車はまるでJR九州の特急のように、座席ごとに色の違うモケットが並んでいます。
 2002.10.12 東北新幹線仙台駅にて撮影
 E215-1006(J56編成9号車)の室内です。1000番代のグリーン車ですが、0番代と大差はないのではないでしょうか。強いて挙げれば天井の造りなどが違うようですが。
 2003.9.15 東北新幹線仙台駅にて撮影
 E225-103(J3編成7号車)の室内です。1000番代及び0番代編成の7・8号車はこのタイプですが、奇数号車と偶数号車でシートモケットの色が違うようです。大窓仕様の車両に関しては座面スライド機構付の座席となっています。
 2004.12.20 東北新幹線東京駅にて撮影
 E226-1114(J64編成2号車)の室内です。1000番代及び0番代増結車のうち、偶数号車の室内となります。上の写真の色違いというだけですね。
 2003.9.14 東北新幹線八戸駅にて撮影

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