・E331系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハE330-1以下14連
クハE330-1以下14連
2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 2006年3月、これまで「ACトレイン」などで試験が重ねられてきた、DDM方式の量産先行車です。
 車体は軽量ステンレス製で、連接構造として1車体当たりの全長を13mまたは16m(片側が通常台車の車両)とすることで、車体幅をE231系よりも更に広げて2989mmとしています。
 動力台車は駆動用のギアを一切省略したダイレクトドライブ式で、永久磁石式同期電動機が採用されています。VVVF装置は同期電動機用のベクトル制御を採用する2レベルPWMインバータで、スイッチング素子にはIGBTを使用しています。
 ダイレクトドライブでは軸重が重くなることもあり、制御装置などの重量物は付随台車に寄せて設置するよう工夫されているようです。
 14連1編成が京葉車両センターに配置され、現在のところ、休日ダイヤでのみ試験的な営業運転が行われているようです。
 走行音[E331a.rm/536KB]
 ダイレクトドライブ式の特徴なのか、非同期モードの音がIGBTとは思えない、異常な低さになります。まるで都営大江戸線の12-000形GTO車でも乗ったような…。しかし、非同期モードの音が途中で上昇したと思ったら、その後はほとんど何も音が聞こえない状態となります。さすが、モータの回転数が低いだけのことはあります。
 録音は京葉線海浜幕張→検見川浜間です。
・その他の写真
 クハE330-1の室内です。基本的にはロングシート車なのですが、先頭にはロングシートとクロスシートの転換機構が組み込まれていて、7人掛けのロングシートと8人掛けのクロスシートとの相互転換が可能なのだそうです。吊革はE231系までのタイプ、座席もE231系に近いが袖仕切の形状は異なる、ドアへの黄色のテープ貼付けはE531系と同等など、ちょうどいろいろな方針が転換される時期に登場したため、他車種と比べるとおもしろいですね。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 モハE331-6のVVVF装置です。いかにも東芝製IGBTという形をしています。左側に台車が見えますが、これは付随台車です。このように、付随台車側に大きな機器を寄せて配置されているのが分かると思います。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 クハE330-1のSIV装置です。2重系化されているためか、非常に大形の装置になっています。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 モハE331-6前位側の、DT73形動力台車です。ボルスタレス台車ですが、枕バネとなる空気バネが左右に2個見えるのが特徴です。空気バネの下で、台車枠が上下方向に非常に大きくなっているのも特徴です。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 同じくモハE331-6前位側の台車です。角度を変えて、ダイレクトドライブであることがよく分かるように、という構図にしてみました。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 クハE330-1前位側の、TR258形台車です。連接台車の外観は、側面から見る分には、動力台車も付随台車もほとんど同じように見えます。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 クハE330-1後位側の、TR257形台車です。こちらは最近のJR東日本の通勤車両の台車と特に変わりはないものと思います。
 2009.2.7 京葉線蘇我駅にて撮影
 こちらは、ベースとなった試験車両「ACトレイン」クハE993-1他の編成です。この車両デザイン、901系が出た時みたいに、結構いい印象だったんですけどね。E331系はかわいらしくなりすぎではないでしょうか。ちょっと頼りない感じなんですよね…。
 2004.7.24 郡山総合車両センターにて撮影(一般公開時)

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