・E653系

クハE652-1以下7連+クハE652-5以下7連  1997年10月に常磐線の特急「フレッシュひたち」として登場した、485系置換え用の交直両用車両です。制御方式はVVVFインバータ制御で、IGBT素子を使用したCI装置を各電動車に装備しています。電気ブレーキは回生ブレーキのみですが、将来閑散線区で使用される場合を考慮し、発電ブレーキの準備工事も行われているようです。この他、抑速ブレーキや定速運転機能なども装備されています。
 車体はアルミ製とされ、その塗装は編成によって赤、青、黄、緑の4種が当初存在し、後に橙も加わり5色のカラフルな電車となりました。特に11連や14連に組まれた場合には、混色編成となる場合が非常に多くなっています。
 1998年12月までに7連8本、4連3本が製造され、常磐線の特急列車のうち約半数が「フレッシュひたち」となって活躍しています。
2000.2.11 常磐線取手〜藤代間にて撮影
 走行音(直流)[E653-5a.ra/412KB] 直接再生
 こちらは直流区間での走行音です。インバータは日立製ですが、E351系とは世代が違うものとなっていて、北海道の731系や西日本の223系1000・2000番代、九州の815系など、比較的いろいろなところで使用されたタイプとなりましたが、直流区間でのみ、それらの形式ではまず聞かれないような爆音みたいなものが目立ったりします。
 録音はフレッシュ「ひたち」(←側面の表示器にはこう表記されてます)60号の我孫子→柏間です。ちょっとブレーキがうまくいってなかったようで、回生の失効が早くなってしまいました。
 走行音(交流)[E653-8a.ra/212KB] 直接再生
 こちらは交流区間での走行音ですが、これくらいの鳴り方が普通という感じでしょうか。それ以上コメントすることもないかと・・・。
 録音はフレッシュ「ひたち」63号の藤代→佐貫間です。こんな短い区間もあるわけでして(^^;でも必ずここまでスピード出すわけでもないですし・・・。
 車内放送(肉声+自動)[fhtc21a.ra/188KB] 直接再生
 E653系に積まれている2種類のチャイムと終着駅からの接続案内(肉声放送)と自動放送が両方聞けるファイルです。間に多少の空白はあったのですが、一つのファイルのまとめてあります。
 録音はフレッシュ「ひたち」21号、高萩到着時です。
・その他の写真
 こちらは青の塗装のクハE653-2以下7連です。後ろに実は黄色の3番編成も併結されていたのですが、こんな構図では信じてもらえないでしょうね(^^;ちなみに、青の塗装はこの他ラストナンバーの第8編成にも施されています。
 1999.10.22 常磐線藤代〜佐貫間にて撮影
 こちらは黄色の塗装のクハE652-6以下11連です。後ろの4両はオレンジ色のクハE652-101以下4両(K351)の編成です。
 2000.2.11 常磐線取手〜藤代間にて撮影
 緑色のクハE652-7以下7連です。この他第4編成も緑色の塗装となっています。この時は天気が悪かったのですが、ダイヤの乱れで通過の速度も低かったので何とかうまく撮れていたようです。
 1999.4.18 常磐線松戸駅にて撮影
 橙色のクハE653-103以下11連です。後ろは緑色の第4編成です。光線状態の関係でほぼこの橙色を先頭とした編成写真は絶望的だと思います。これも後追いですし・・・。
 ちなみに、4両編成の3本は全て橙色です。
 1999.12.9 常磐線我孫子駅にて撮影
 モハE652-17のVVVF装置です。我こそは日立IGBTだと主張しているような箱の形です。「主変換装置」の文字のあるあたりがゲート制御部、その次にコンバータ部分の出っ張りが2つあり、最後に大きな出っ張りのある部分がインバータ部であるようです。その大きな部分をよく見ると中が3つに分かれているようですので、それで三相分であろうと思われます。ちなみに、この装置はE751系でも全く同じようです。
 1998.11.15 常磐線藤代駅にて撮影


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