「陸中」仕様のキハ110-1(試作車)+111-3+112-3の3連
2002.10.12 東北本線盛岡駅にて撮影
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1990年に、急行「陸中」用に試作車が投入され、翌年から量産車及び一般仕様車が管内の多くの非電化路線に投入されていった20m級の軽快気動車です。両運転台車であるキハ110形0番代と、片運転台車でトイレ付のキハ111形0番代、トイレなしのキハ112形0番代が急行「陸中」用として投入されました。
機関は420ps/2000rpmのものを使用し、試作車ではDMF13HZAとDMF14HZAが比較され、0番代の量産車では前者が採用されました。変速機は、試作車では充排油式が使用されましたが、量産車では一般の液体変速機とされています。
陸中用車の車内にはリクライニングシートが配置され、車端部には4人掛けのボックスシートがあります。更にデッキなしという仕様は、後にJR東海の373系でも採用されました。
キハ110形5両とキハ111・112形各3両の11両が製造され、全て盛岡客車区(→盛岡車両センター)に配置され、急行「陸中」(後に快速「はまゆり」に格下げ)運用を中心に活躍しています。2007年には水郡線へのキハE130系の投入による転配属で、一部が小牛田運輸区に移動し、快速「南三陸」の運用に就いています。
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