・721系位相制御車(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クモハ721-9以下3連
側面の車号表記が緑色のクモハ721-9以下3連
2006.10.30 函館本線苗穂〜白石間にて撮影
 1988年、札幌都市圏の輸送改善用に投入された車両で、同年11月の札幌駅高架開業に合わせて3連8本が製造されました。
 車体はステンレス製で21m級3扉で、室内には転換クロスシートを備えています。編成は2M1Tの3両編成を基本とし、711・781系と同様のサイリスタ連続位相制御で、発電ブレーキを装備しています。台車はボルスタレス構造で、ヨーダンパ装備、ブレーキは踏面両抱式として高速域からの制動力確保が図られています。
 位相制御のグループは、1992までに3連21本と6連4本が製造され、快速エアポートの130km/h運転に備え、ブレーキの改良などを実施した、3連7本、6連4本は3000番代に区分されています。
 走行音(客室内)[721-0a.rm/1.02MB]
 客室内での走行音です。MT61形モータを搭載しているものの、歯数比は113系等と同一の設定であるため、起動時の音は113系等に近いものとなっています。高速域については、雪切室を装備するくらいの車両であるため、やはり速度の割に静かな音になります。更に、721系では床板をかなり厚くしたようで、これも防音効果を高めているようです。
 ちなみに721系は起動加速度2.4km/h/sとされていますが、高速域まで高い加速度を維持しており、120km/hまで70秒程度で到達してしまうようです。この走行音ファイルは、比較的長い駅間のものを選んでおり、当然120km/h運転を行っているものと思います。
 録音は函館本線上幌向→幌向間です。
 走行音(先頭デッキ)[721-3ka.rm/963kB]
 クモハ721の運転室直後のデッキでの録音です。客室とはやや違った雰囲気に聞こえるかと思います。運転士による喚呼の声は聞こえてきませんが、車掌からのブザー合図や、マスコンの操作音、触ると「ピッピッ」と音をたてる時刻表差しなどの音が入っています。
 録音は千歳線美々→南千歳間です。それほど長い区間ではありませんが、ストレートに120km/hまで加速していました。さすがに3000番代車であっても普通列車で130km/h運転はしてくれませんでした。また、停車直前くらいからドアの開く頃にかけて、外から轟音が聞こえてきますが、たぶん飛行機だったんでしょうね。外をよく見ていなかったんではっきりとはわかりませんが…。(もしかすると自衛隊施設側からの音だったのかも?)
・その他の写真
 1次車であるクハ721-5以下3連です。こちらは車号表記が黒となっています。逆に緑色の表記は2次車の9〜16編成のうち、130km/h対応とされていない9〜14編成となるようです。
 2006.10.30 函館本線苗穂〜白石間にて撮影
 4次車3連に5次車が組み込まれ、6連化されたクハ721-3022以下6連(F3023+3022編成)です。6連化時に組み込まれたサハは、当初半室指定席車の扱いでしたが、後に、指定席車のグレードアップとして「uシート」車となり、現在ではサハ1両が全室uシート扱いとされています。uシート車は、側面の帯の色が異なるため、外観上でもよく目立ちます。
 また、3000番代車は130km/h運転対応車となりますが、これらは全て、下側の前照灯のHID化が完了しています。
 2006.9.15 千歳線恵み野駅にて撮影(エアポート154号)
 1次車であるモハ721-5からクモハ721-5に向かっての室内です。デッキにより半室ずつに仕切られた客室と、茶系の床、モケットなどが特徴です。座席は全て転換クロスシートで、デッキ付近には1人掛けの座席もあります。
 2006.10.29 函館本線岩見沢駅にて撮影

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