・781系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハ780-901以下4連
試作車で組成された、クハ780-901以下4連(すずらん6号)
2006.9.15 千歳線恵み野駅にて撮影
 1979(昭和54)年、485系1500番代での冬期の故障への対策を盛り込み登場した、北海道内向け設計の特急用車両です。北海道内での使用を目的としているため、交流50Hz専用で、711系をベースにサイリスタ連続位相制御方式とされました。発電ブレーキも装備するため、電動車の屋根上にはブレーキ用抵抗器を装備します。
 試作車、量産車とも3M3Tの6両編成(計8本48両)で登場し、全て普通車の設備とされましたが、国鉄末期には先頭車化改造を実施し、全て4両編成への組み替えが行われました。JR化後にはドアの増設や、塗装変更、「uシート」車の設定などが行われています。
 2006年10月現在、札幌運転所に「ライラック」用4連6本、「すずらん」用4連4本、函館運輸所に「ドラえもん海底列車」(2006年夏に運転終了)用6連1本が在籍しています。
 900番代走行音(デッキ)[781-9a.rm/2.90MB]
 クモハ781-901のデッキでの録音です。900番代(試作車)だからと言っても、量産車との違いはないと思います。歯数比が急行形電車と同一だそうで、起動時の音はまるで同じですね。165系などと同じ、非常にいい音が響いてきます。455系のMGの音のようなアクセントがないのは残念なところです。高速域については、モータ自体での冷却機構を省略し、雪切室による強制冷却構造とされているため、モータの回転数が上昇しても、回転音が大きくならないのが特徴です。最近のVVVF車の高速域の音とそれほど違わないのではないでしょうか?
 録音は「すずらん8号」白老→登別間です。
 量産車走行音(デッキ)[781-0a.rm/1.37MB]
 クモハ781-103のデッキでの録音です。100番代を名乗っているのは、モハ781形0番代からの先頭車化改造車であるためです。試作車と比べての差異は感じられませんが、高速域では試作車の方が低音が大きいかもしれませんね。また、この車両に関しては、停車直前にモータから甲高い音が聞こえてきます。まるで始発駅の発車時に聞くような雰囲気なのが印象的です。
 録音は「すずらん9号」幌別→登別間です。
 車内放送(始発駅発車時)[suzurn9a.rm/305KB]
 「すずらん9号」の室蘭駅発車時の車内放送です。普通列車として運転の区間ですが、きちんと放送前後に鉄道唱歌のオルゴールを鳴らしていました。
・その他の写真
 クハ780-6以下4連(ライラック11号)です。「ライラック」に充当される編成は、クモハ781形がuシート化され、2号車のモハはドアが増設されています。このため、モハの車端部には定員8名で、ちょうど台車の直上となる「個室」ができあがっています。結局ライラック号に乗っていないので、この「個室」がどのような状態か、チェックはしていませんが、きっと素晴らしい場所なんでしょうね。
 2006.10.30 函館本線苗穂〜白石間にて撮影
 モハ781-7の室内です。「すずらん」仕様の編成であるため、モハの出入台は片側一箇所のみとなります。出入台寄りの座席2列は1人掛けに変更されており、この場所だけフリーストップ式リクライニングシート、その他は簡易リクライニングシートとなっています。
 2007.4.29 室蘭本線室蘭駅にて撮影(すずらん9号)

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