・キハ150形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ150-1
キハ150-1
2006.9.17 富良野線上富良野〜美馬牛間(金子第1踏切)にて撮影
 1993年、キハ22形などの旧型気動車の置換えと、ワンマン運転区間の拡大を目的として登場した新系列気動車です。冷房付の0番代と非冷房の100番代とが製作され、投入線区の気象条件に合わせることとされています。
 エンジンは450psの1台搭載で、変速機は変速1段・直結2段のものを搭載しています。また、高出力のエンジンであるため、動台車は2軸駆動とされています。
 車内はドア付近がロングシート、中央部にはボックスシートの並ぶセミクロス仕様で、ボックスシートは片側が2人掛け、片側が4人掛けの、変則的な配置とし、通路幅の確保が図られています。
 走行音[dc150-0a.rm/663KB]
 キハ150形0番代の走行音です。N-KDMF15HZという、聞き慣れないエンジン形式ですが、どうやら、コマツ製のSA6D140シリーズの先駆けのようです。コマツ製エンジンではこもったような音になる場合が多いですが、この車両の場合、その傾向は直結2段に入るまでほとんど感じられません。変速段では、新潟コンバータ(現・日立ニコ)製の変速機らしく、素晴らしい音色となります。
 また、変直切替や直結1段→2段の切替時には、登場時のJR東日本キハ110系のように、エンジンの空吹かしが入ります。この雰囲気も含め、非常にキハ110系の音に近い雰囲気をもっています。ただし、変直切替は56〜57km/h、直1〜直2切替は約80km/hと、このタイプのディーゼルカーとしては切替速度が高くなっています。
 録音は富良野線西瑞穂→西御料間です。比較的短い区間ですが、少し前の駅で交換待ちによる数分の遅延が生じており、よく飛ばしてくれました。
 走行音(再加速あり)[dc150-0b.rm/1.12MB]
 こちらも同一車両での録音ですが、途中で再加速をしています。
 発車からの加速では直1〜直2自動切替のタイミングでノッチオフしたらしく、空吹かししながらその後の加速がないという状態でした。その後、しばらく惰行の後、変直切替時と同様の空吹かし音を響かせて再加速を始めます。おそらく直結1段での加速だったものと思われます。
 録音は富良野線千代ヶ岡→西聖和間です。
 100番代走行音(キハ40併結)[dc150-1a.rm/1.48MB]
 走行関係の仕様は変化はありませんが、100番代の走行音も紹介しておきます。待避駅からの出発のため、起動加速は非常にゆっくりになっています。室蘭本線の普通列車での録音ですので、スピードは出ています。95km/h付近では2ノッチくらいで長い時間速度を維持していたようです。
 キハ40との連結運転(キハ40側で運転)のため、変直切替は運転士の手動操作で行われているはずです。このためか、変直切替時の空噴かしは小さめになっています。直結1段から直結2段への進段時の空噴かしは0番代車と同じタイプでした(乗った場所のせいか、聞こえ方は小さいですね)。
 録音は室蘭本線幌別→富浦間です。
・その他の写真
 キハ150-106とキハ40 715の2連です。100番代は苫小牧に配置されているため、このようにキハ40と連結されて運用される場面を多く見かけます。苫小牧〜室蘭などの本線運用も受け持っているため、高速運転も期待できるわけですが、まだ乗れた試しがありません。
 2006.9.15 室蘭本線苫小牧駅にて撮影
 キハ150-5の室内です。ボックスシート部が、4人掛けと2人掛けの組み合わせとされ、通路幅を広げてあるのが特徴と言えます。また、ワンマン運転を考慮してか、デッキは省略されています。
 2006.9.15 富良野線美瑛駅にて撮影
 キハ150-102の室内です。100番代では側面窓が内側に折れる構造での開閉窓とされているのが特徴です(代りに非冷房車)。室内の配色などは特に0番代と変化はないようです。
 2007.4.29 室蘭本線室蘭駅にて撮影
 キハ150-106のエンジンです。排気量15Lクラスですので、新潟製のDMF13HZシリーズよりもやや大きくなっているはずです。
 2006.9.15 室蘭本線苫小牧駅にて撮影

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