・キハ201系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ201-104以下3連
キハ201-104以下3連
2006.10.30 函館本線江別駅にて撮影
 1996年末、731系電車との併結運転対応車として登場した、通勤輸送対応の気動車です。特に、小樽以遠〜札幌間での輸送において、ローカル区間では当形式の単独運転、札幌近郊では731系電車を増結し、札幌まで乗入れる運用に主眼が置かれています。
 このため、車内は731系と同じくオールロングシートで、デッキを省略した代りにドア部にはエアカーテンを装備しています。
 下回りは電車と協調する関係で、450psエンジンを各車2機搭載し、変速機は変速1段・直結4段式とすることで、加速力を確保しています。また、空気バネを使用しての車体傾斜システムが採用され、曲線通過速度の向上が図られていることも特筆されます。
 3連4編成が製造されました。 人掛けの、変則的な配置とし、通路幅の確保が図られています。
 走行音(排気ブレーキあり)[dc201a.rm/757KB]
 キハ201系の走行音です。新潟製のエンジンであるため、フルパワー時にはインタークーラーから(?)の「シュイーン」という甲高い音がよく聞こえてきます。この音と変速機の比較的高めの音がうまくマッチしていて、新潟製のエンジン+変速機の組み合わせは素晴らしいと個人的には思っています(エンジンがカミンズだともっと良くなるような…)。
 このキハ201系、実は731系よりも高性能らしく、速度域によっては加速度3.0km/h/s/に迫ろうかという勢いです。そもそも、これだけ多段式の変速機を使っていることから、変速段はせいぜい40km/hくらいまでだろうと思いきや、実は変速段だけで50km/hまで加速しています(この時点で約17秒)。そして直結2段への切替は約66km/h、直結3段への切替は約88km/hでした。直結4段への切替速度が未だに分かりませんが、120km/hに限りなく近いところなのでは、と思われます。
 録音は函館本線野幌→大麻間です。ほどよい駅間距離ですが、どうやら110km/h程度での走行だったようで、直結3段止まりです。減速時には、ブレーキ3ノッチまで強めると、排気ブレーキが動作するらしく、この走行音でも聞くことができます。
 走行音(直結4段)[dc201b.rm/793KB]
 こちらは直結4段に入る走行音です。もっとも、直結4段に切り替わって数秒でノッチオフしてますが。直結2段への切替あたりからは、自分の車両で切り替わった後、少し前後衝動を感じましたので、あるいは他車の切替タイミングは少し遅いのかもしれません。そうだとすると、他車は直結3段でノッチオフだった可能性もあります。それほど微妙なタイミングでした。
 録音は函館本線白石→苗穂間です。ここで直結4段に入るというのは、正直なところ予想外でした。
・その他の写真
 キハ201-104の室内です。デッキなしのオールロングシートで、ドア付近には跳ね上げ式の座席まで備えられています。
 2006.10.30 函館本線江別駅にて撮影
 キハ201-104のエンジンです。2エンジン搭載のためか前後方向(写真では左右方向)にコンパクトにまとめられているように感じます。
 2006.10.30 函館本線江別駅にて撮影
 キハ201-104の先頭側の台車です。写真左が先頭側ですが、排障器やら何やら、いろいろ付いていますね。
 2006.10.30 函館本線江別駅にて撮影

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