・811系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハ810-104以下8連
「強化形スカート」となったクハ810-104以下8連(後ろはクハ810-101以下4連)
2007.7.22 鹿児島本線折尾駅にて撮影
 1989年7月、高速バスなどとの競争の激しい北九州地区の快速列車用に登場した3扉転換クロスシートの近郊形車両です。
 制御方式はサイリスタ位相制御・弱め界磁制御で、713・783系で採用された回生ブレーキはあまり結果が思わしくなかったため見送られ、発電ブレーキとされました。
 編成はクモハ810-モハ811-サハ811-クハ810の4両で、クモハには主変圧器、制御整流装置、モハには主制御器、主抵抗器、空気圧縮機が搭載されています。サハを抜いた3連でも運転可能な設計となっているようです。
 1993年までに、0番代4連×17本、100番代4連×11本が製造され、南福岡電車区配置で、鹿児島本線を中心に運用されていますが、0番代1本は2002年に追突事故により廃車されています。
 100番代の番代区分は、ドア付近の座席配置が、0番代の全席転換シートから、100番代ではドア直近の1列を固定式とされたことによるものです。
 走行音[811a.rm/670KB]
 歯数比の関係か、低速域で妙にいい音をたてるのが特徴です。811系は時期的に内扇形なのでは、とは思うもののそれほど静かなわけでもないし、よく聞くとJR東海の211系と同タイプの内扇形なんでしょうか…。そう考えると納得できるような高速域の音ではあります。
 それにしても、EB装置の解除方法が専用のスイッチを扱うと面倒なのか、警報が鳴ったときに警笛鳴らしてますね。確かに使いにくそうな位置にありますからね。その前に最初のEB装置警報音、タイミングが早すぎるような…。
 録音は鹿児島本線大牟田→銀水間です。

・その他の写真
 当時の「スペースワールド」塗装の車両です。現在では813系のように前面が真っ赤にされているようです。結局撮影しようとしたものの、限定運用のはずの列車に一般車が入ってきてしまったので見ることさえできませんでした。
 クモハ810-11以下4連です。かなり強引な構図ですが、他にチャンスがなくて…。
 1995.12.27 鹿児島本線南福岡駅にて撮影
 こちらは「三井グリーンランド」塗装の車両で、クハ810-9以下4連です。他に8番の編成も同様の塗装でしたが、2007年夏に通常塗装に戻されたようです。
 2002.12.31 鹿児島本線鳥栖駅にて撮影
 こちらは「キャッツ」色のクモハ810-10以下4連です。映画の宣伝か何かの一時的なもので、今では般色に戻されています。
 1999.3.6 鹿児島本線門司港駅にて撮影
 クモハ810-16の室内です。0番代ですので、ドア脇のクロスシートも転換式となっているのが分かると思います。シートモケットは青系のものが使用されています。
 2008.3.15 鹿児島本線鳥栖駅にて撮影
 モハ811-16の台車です。205系や211系などと同じDT50系(DT50QA)台車にヨーダンパが追加されています。
 2008.3.15 鹿児島本線鳥栖駅にて撮影

前のページに戻る