・815系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クモハ815-6以下2連
クモハ815-6以下2連
2007.2.18 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 1999年、豊肥本線熊本〜肥後大津間の電化開業に合わせて投入された交流専用のワンマン運転対応の電車で、同線以外にも地方線区で効率的に運用できる車両として設計されています。アルミ車体の2両編成で、車内は1人ずつ区分されたセパレートタイプのロングシートとされています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、813系等とは異なり、PWMコンバータとVVVFインバータの組み合わせとされ、回生ブレーキも常用されるようになりました。
 全て2両編成で、熊本地区に15編成、大分地区に11編成が配置され、鹿児島本線、豊肥本線、日豊本線で運用されています。
 走行音(登場時)[815a.rm/697KB]
 815系登場当初の走行音です。JR東日本のE653系と同じ音なのかな、と以前は思っていたのですが、よく聞いてみるとだいぶ違う音のようですね。非同期モードの音の高さは確かに似てはいますが、音の変化するパターンとしては後に登場する京王9000系と酷似しているのではないでしょうか。つまり、一定の高さの非同期モードで始まるものの、間もなくその音が高くなり始め、高くなったところで一度落ち着き、1パルスモードに移行する直前に、非常に弱いものの、日立の最近のIGBTインバータ特有と言える、「ヒュルル・・・」が聞こえる、というような変化をしているようです。現在の音より上品では?と思えますが…。
 録音は篠山さんの提供で、日豊本線暘谷→豊後豊岡間です。
 走行音(現在)[815b.rm/929KB]
 こちらは制御ソフトが変更された後の走行音です。なぜ変更されたのかは分かりませんが、ずいぶんと単純なパターンになってしまったものです。ほとんど日立2レベルの標準です。多少非同期モードの音が加速中に下がり、減速時に上がる部分があるという不自然なものではありますが、基本の高さ自体は標準的なものです。ただし、非同期モードの速度域が非常に広く、60km/h前後まで非同期モードでカバーしてしまいます。
 録音は鹿児島本線有佐→小川間です。出発後間もなく速度制限はありますが、その後確か110km/h程度までは上げていたと思います。もっとも、ブレーキをかける前にかなり速度は低下してますが…。
 走行音(高速域低音)[815c.rm/877KB]
 同じく制御ソフト変更後の音で、比較的最近の録音です。高速運転をすると、このようにモーターがかなり低い唸りをあげます。813系や817系でも同様の傾向があるようです。
 録音は鹿児島本線長洲→南荒尾間です。
・その他の写真
 クハ814-11以下2連です。登場から日が浅い時期の撮影で、微妙にスカートの形状が違っていたようです。この写真ではスリット状のものが両側にありますが、最近の写真では丸穴があるようです。
 2002.12.31 鹿児島本線大牟田駅にて撮影
 クモハ815-4以下2連です。FRIESTAの文字が入ったラッピング電車になっています。インターネットを検索すると、FRIESTA SASEBO(フレスタ佐世保)というショッピングモールが見つかったのですが、熊本の電車(北限は鳥栖?)に佐世保の広告なんでしょうかね…。謎です。
 2007.12.9 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 クハ814-4の室内です。このように、まるでベンチのような座席がズラッと並んでいます。座り心地は推して知るべし、というところですね。もっとも、この情景から想像されるよりは、乗ってみると極端に悪いものでもありませんが…。
 2007.12.9 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 クモハ815-4の主変換装置(VVVFインバータ装置)です。中央付近に並ぶ2つのパワーユニットがコンバータ部、右側の一回り大きなパワーユニットがインバータ部となります。815系ではこの装置1台だけが搭載されていることから、1C4Mの構成であることがわかります。813系の個別制御と比べるとグレードダウン(?)しているあたり、3両編成への増結などは将来的にもあり得ないことと考えて設計されているんでしょうね。
 2007.12.9 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 クモハ815-4の台車(DT404K形)です。205系や211系以降の流れを汲むボルスタレス台車で、ヨーダンパは準備工事とされています。また、813系と同様、車輪径は810mmと小さなものが使われているようです。
 2007.12.9 鹿児島本線熊本駅にて撮影

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