・817系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハ816-1以下2連
クハ816-1以下2連
2007.12.9 鹿児島本線大牟田駅にて撮影
 2001年、筑豊・篠栗線の電化に合わせて登場した交流専用電車です。815系をベースとしたワンマン運転対応のアルミ車体2両編成の構成で、室内は木製フレームに革製クッションを取り付けた転換クロスシートが並びます。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、815系や885系に続く、3レベルIGBTによるPWMコンバータ+2レベルIGBTによるVVVFインバータの組み合わせが採用され、回生ブレーキ装備となっています。
 2003年には、主変圧器や空調装置の変更、車内見付の改良が行われた1000番代車、2007年には行先表示器が巨大化した1100番代車が登場しました。
 2007年10月現在、筑豊・篠栗線用に0番代1本、1000番代14本、1100番代4本、長崎に0番代12本、熊本に0番代5本、鹿児島に0番代13本が配置され、九州内各線で運用されています。
 走行音(日立/120km/h運転)[817ha.rm/833KB]
 日立製の主変換装置を搭載した車両の走行音です。基本的に815系と同じ音がします。長崎本線での運用がある分、120km/h運転に巡り会う機会が多いように思います。それなりにスジが立っているようですので。
 ちなみに搭載車両ですが、全てを把握できてはいませんが、当初筑豊・篠栗線に投入されたV001〜V019編成の全車に採用されていると思われることと、長崎本線用として南福岡に配置されたV020〜V031編成のうちの前半の番号に採用されていると思われます。1000番代以降についてはほとんど把握していません。
 録音は長崎本線伊賀屋→神埼間です。
 走行音(日立/高速域低音)[817hb.rm/830KB]
 同じ日立車で、120km/hには到達していなかったと思いますが、高速域でかなりの低音をたてる車両の走行音です。傾向としては815系と同じですね。
 録音は鹿児島本線羽犬塚→西牟田間です。
 走行音(東芝)[817sa.rm/624KB]
 こちらは東芝製の主変換装置を搭載した車両の走行音です。0番代ではV026〜028、030編成で確認済、1000番代ではV110(1010番)編成で確認済です。
 885系の東芝車と同じようなパターンで、ヒュゴヒュゴ…と続いた後、一気に高く上がっていく非同期モードの音が特徴です。この車両も日立車と同様、60km/h前後まで非同期モードが続きます。
 録音は長崎本線久保田→牛津間です。
・その他の写真
 クハ816-1013以下4連(後ろはクハ816-1002以下2連)です。夕暮れ時の光線を浴びて、いい色を出しています。
 1000番代車では、写真でも分かるように、V100代の編成番号が付番されています。外観上は0番代と特に違いはないと思います。
 2008.3.15 筑豊本線新飯塚駅にて撮影
 クハ816-1102以下4連(後ろはクハ816-1004以下2連)です。行先表示器が大形化された1100番代です。正面に3個あった表示器を1個に集約したような状態なんですね。しかし、正面が総ガラス張りなんだそうで、よくいろいろな物を反射していますね(笑)
 2003.12.31 筑豊本線新飯塚駅にて撮影
 クモハ817-16以下2連です。熊本所属車で、ロゴマークが福北ゆたか線車と異なるのが分かると思います。
 2007.2.18 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 クハ816-31以下2連です。長崎所属車で、ロゴマークが福北ゆたか線車とも熊本車とも違うのが分かると思います。それ以外は特に…。
 2002.12.30 長崎本線肥前山口駅にて撮影
 クモハ817-24の室内です。木の板に革のクッションを取り付けた座席で、見た目は革張りで高級感を感じたりもしますが、座ってみるとガッカリ、という座席です。ドア脇には跳ね上げ式の1人掛け座席もあります。この他、817系の特徴として、ドア付近の丸形に配置された吊革が挙げられます(813系の増備車にも引き継がれました)。
 2007.12.9 鹿児島本線鳥栖駅にて撮影
 クモハ817-1010からクハ816-1010方向の室内です。1000番代では、ドア付近の1人掛け座席(補助椅子扱い)にポールが取り付けられたことが室内の最大の特徴だそうです。
 2003.12.31 篠栗線篠栗駅にて撮影
 クモハ817-16の日立製主変換装置(VVVFインバータ装置)です。構成は815系と全く同じで、中央付近に並ぶ2つのパワーユニットがコンバータ部、右側の一回り大きなパワーユニットがインバータ部となります。815系と同じ1C4Mの構成です。
 2007.2.18 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 クモハ817-21の日立製主変換装置です。何かにぶつかったんでしょうかね。見事にコンバータ部のパワーユニットの筐体が歪んでいます。
 2003.12.30 鹿児島本線鳥栖駅にて撮影
 クモハ817-30の東芝製主変換装置です。885系の東芝車と全く同じ外観の装置で、コンバータ部とインバータ部のパワーユニットの高さが揃っているのが、日立製との最大の違いです。また、網の中が白っぽく、よく見えるのも特徴と言えます。
 2002.12.31 長崎本線肥前山口駅にて撮影

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