・キハ40系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
キハ47 1509以下2連
キハ47 1509+キハ47 134の2連
2002.12.31 長崎本線佐賀駅にて撮影
 1977年、老朽化の進んだキハ10系等の置換え用として登場した一般形気動車で、大型の車体に2扉セミクロスシートの構造となっています。その扉配置も2種類あり、両端に片開き扉を配した両運転台車両のキハ40形、同じく片運転台のキハ48形、そしてやや中央寄りに両開き扉を配した片運転台車両のキハ47形があります。その中にも暖地向け、寒地向け等の細かな仕様の違いもあり、更にJR化後の独自の改造などにより非常に多くのバリエーションが生まれています。
 エンジンはキハ65形などで用いられたDML30系列を6気筒に設計変更したDMF15HSA形で、220psの出力とされていますが、大形車体に見合う性能ではなく、燃費もよくないなどの欠点の目立つ車両となってしまいました。
 82年までに888両が製造され、JR化後も事故廃車以外はしばらく全車健在で、地方線区の主役として活躍を続けていましたが、98年度からは一部余剰廃車も始まっています。
 走行音(原形)[dc47a.ra/495KB]
 原形のDMF15HSA形エンジンを装備した車両の走行音です。起動時の「ガルル・・・」の音が特徴です。いつもだったらもっと途切れ途切れになるものなんですが、この駅の発車時だけなぜかほとんどつながってしまいました。ノッチの扱い方でどうにでも変わるということなんでしょうね。変速機から聞える音については、それまでの国鉄形とは大きく異なり、高い音がよく聞えてきます。
 ちなみに、この時の編成は4連のうち1両だけが機関換装を行った車両なので比較的40系列のそのままの加速力のはずです。
 録音はJR東日本羽越本線勝木→府屋間です。
 走行音(直噴化改造車?)[dc47b.rm/834KB]
 車号の変更は行われていないものの、明らかに原形の40系列の音ではない車両が一部に存在しています。これもその1両なのですが、起動時も非常に静かで、変速機からの音はよく聞えるものの、エンジンからの音はほとんど聞えてこない、不思議な雰囲気の車両です。車号の変更などを伴わない、エンジンの直噴化改造も行われたらしいという情報もあり、たぶんこの車両もそのうちの1両ではないか、と思われるわけです。
 録音は指宿枕崎線宇宿→谷山間です。
 走行音(出力増強車)[dc47-5ka.rm/713KB]
 1991年にキハ40 2052に対して試験的な改造が行われ、97年にキハ40・47形合わせて9両が改造されたグループで、過給器や燃料噴射ポンプの取り替えと調時系の改良を行うことで出力の向上を行った車両です。いつの間にやら、鹿児島もキハ40形1両、キハ47形4両しか残っていないようで、指宿枕崎線運用が中心となっています。
 音についてはエンジンの一部の改造だけのためほとんど変わっていません。加速力はだいぶ上がっているはずです。
 録音は指宿枕崎線宇宿→谷山間です。
 キハ147形走行音(新潟エンジン)[dc147na.rm/758KB]
 新潟製のDMF13HZA形エンジンを装備したキハ147形の走行音です。この他、神鋼造機製DMF14HZエンジンとSCR-1.0-4形変速機、コマツ製のSA6D125H-1形エンジンと新潟製DW14E形変速機の2種の組み合わせもあります。ただ、神鋼製がどうしても見つかりませんが…。しかも手持ちの資料で初年度(1989年)の改造車のうち神鋼製であることが明記された車号のエンジン形状を見ることができたものについてもコマツ製の形状だったりと、既に存在しない可能性さえ考えられる状況です。
 音については特に変速段が非常にこもった音になっていますね。マイクを構えた位置が悪いのか、この車両が個体差でこういう音になっているのか、あまり確かな記憶がありません。それと、起動時に変な音になっていますが、これもノッチの入れ方なのかこの車両の調子が悪いのか、謎ですね。こういう仕様なわけではありませんのでご注意を!
 録音は指宿枕崎線中名→喜入間です。
 キハ140形走行音(コマツエンジン)[dc47-5ka.rm/898KB]
 こちらはキハ147形に1年遅れて登場した機関換装車で、全車両がコマツ製SA6D125HD-1形エンジンを装備しているそうです。93年までに9両が改造されています(147形は30両)。
 音は変速機が新潟製であるためか、新潟エンジンの車両とそれほど大きな違いでもないようです。かえってこちらの方がいい音をたてているくらいですね。ちなみに、変速から直結への切替は運転士のレバー操作で行われますが、直結1段から直結2段への切替は自動で、この系列の場合約70km/hだったと記憶しています。
 録音は指宿枕崎線坂之上→五位野間です。
 キハ40形8000番代走行音[dc40-8ka.rm/1.10MB]
 1998年にはJR西日本のキハ40系機関換装車と同じコマツ製SA6D125HD-1形エンジンとKTF3335A形変速機を装備した車両が登場しています。初年度はキハ40形が、2年目からはキハ47形も登場し、40形では元番号+6000、47形では+7000の車号となっているようです。
 音については140形などとは明らかにタイプは違うもののやはりこもった音ですね。ちなみに、全ての変速は自動で(切替レバーは残っています。たぶん他車との併結用?)、変速2段に入るのは約40km/h、直結1段に入るのが約60km/hのようです。直結2段に入った速度は録音していたときだけなので不明です。
 それにしても、直結1段に入るくらいまでは本当にスムーズなシフトチェンジですね。直結2段に入るときもかなり素早いですし。
 録音は後藤寺線上三緒→新飯塚間です。後藤寺線運用ではこの区間でしかまともに加速してくれないため、終着駅に着く関係で無駄に長いファイルになってしまっています。
 キハ47形8000番代走行音[dc40-8ka.rm/828KB]
 キハ47形の機関換装車は元番号+6000で、8000番代(トイレ付)、9000番代(トイレなし)とされました。こちらの走行音は新潟製の変速機を搭載した車両のものです。キハ47形にコマツ製変速機の車両があるかどうかは未確認です。
 音声ファイルでも聞こえるとおり、変直切替は運転士による手動操作に戻され、変速1段・直結2段のオーソドックスなタイプに変化しています。エンジンはコマツ製ですがそれほどこもった音とはならず、新潟製変速機の音と相まって、聞いてて気持ちいい加速音になります。
 録音は指宿枕崎線中名→喜入間です。
・その他の写真
 鹿児島総合車両所に所属する車両は、一部、このような派手な黄色に塗られています。主に日南線運用車だと思いますが…。
 写真はキハ40 2099+31 22の2連です。
 2003.1.1 日豊本線佐土原駅にて撮影
 機関換装車である、キハ47 8060+8159の2連です。JR九州の発足当初は機関換装をするとキハ147形や140形に改番されていたものですが、最近では+8000番などのインフレナンバーにされるようになりました。もちろん改造時に搭載するエンジン形式も変わったわけですが。
 2003.12.30 鹿児島本線鳥栖駅にて撮影
 キハ40 2064の室内です。モケットの色が変わったことと、ワンマン対応となっただけのものです。
 2003.1.1 日豊本線南宮崎駅にて撮影
 キハ47 132の室内です。キハ47形は、このように中央に寄った客用ドアが特徴です。ワンマン対応車の乗務員室付近は、ロングシートが撤去された車両が多くなります。
 2003.12.30 長崎本線佐賀駅にて撮影
 キハ40 2099のエンジンです。原形のDMF15HSAです。車両は2000番代で暖地仕様ですが、寒地用も含めて、エンジンの外観に差異はなようです。
 2003.1.1 日豊本線佐土原駅にて撮影
 キハ147 1055のエンジンです。新潟鉄工製のDMF13HZAが積まれています。シリンダヘッドの形がDMF13HZとは違うみたいですね。
 2001.3.5 指宿枕崎線喜入駅にて撮影
 キハ147 54のエンジンです。神鋼造機製のDMF14HZを積んでいるはずの車両だったのですが、どこからどう見てもコマツ製のエンジンです。神鋼製は試用だけで終わってしまい、載せ替えられてしまったんでしょうかね。詳細は不明ですが、この形こそがコマツ製ですね。たぶんキハ40形8000番代なども同じような形と思われます。
 2001.3.7 日田彦山線田川後藤寺駅にて撮影
 キハ47 8126のエンジンです。コマツ製SA6D125HD-1形に換装されています。変速機のタイプは不明ですが、改造時期が比較的新しいようですので、新潟製変速機ではと思われます。
 2007.8.16 鹿児島本線八代駅にて撮影

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